いちじくのコンポート♪ ~義父が遺してくれたもの~
先日、義父の四十九日の法要を無事済ませました。告知された日から三年余り、ガンと闘い続けた義父は、私たち家族に本当に多くのものを遺してくれました。生きる ということを教えてくれました。最後の最後まで遺される家族のその後のことを考え、実行し、たくさんの思いを胸に穏やかに安らかに眠りに就きました。長年、専業農家でイチゴを育て、数多く出荷していた義父。出荷は11月から5月まで続き、田植えが終わってからは苺の苗を育てて年中イチゴの世話ばかりでした。近隣の農家さんからも、今でも「上手につくっとられた」と惜しまれるイチゴ作りも、ガン告知のあとすっぱりと辞めてしまいました。イチゴを育て出荷するには、大変な労力と資金が必要だそうです。実家から遠く離れ、サラリーマンになってしまった長男である夫は、いまさら農業を継げる訳もなく、残された義母だけでのイチゴ作りは無理と判断した義父。その代わり、イチゴ畑を綺麗に整理した後に植えたのが、沢山の種類の果樹でした。遺された義母が生活していくために、なるべく手間がかからず、収益性の高いものは何かと研究して、柿やきんかん、そしていちじくなどを植えたそうです。亡くなる三週間前に、義父母が一緒にハウスにビニールをかけたいちじくが、今どんどん実を付けています。義母は、「1パック6個入れて250円で出荷できるのよ。一日で一万円になる時もあるわ。お父さんが良い品種を研究して植えてくれたからねぇ」と悲しんでいる暇もないくらい忙しく畑に出て働いています。法事の翌日、ぱっくり口が開いて出荷できないいちじくをたくさんもらって神戸に戻りました。 丁寧に皮を剥いて、レモン汁をかけて、グラニュー糖を振りかけて小鍋でコトコト15分。キレイなピンク色のシロップに漬かった、とろりと柔らかないちじくコンポートが出来ました。 ↓ ランキングに参加してます ↓ ↓の評価ボタンを押してランキングをチェック! 5つのブログネタから好きなテーマを投稿しよう思い出をカタチに残すフォトブック