母の怒りーその4-
母美和の怒りが爆発し娘クミが大切にしていた小物入れは割れてしまった。ーー数日後の四方山家ーー気まずい雰囲気の中、夕飯を食べながら、母美和は言う。美和「足蹴りしたのはわざとだけど、苺があるのを知っていて、わざと割ったわけじゃないから。どうしてお母さんが足蹴りするほど怒ったか解ってるよね?」クミ「うん。でも苺を壊したんだから謝ってよ。」美和を睨む。美和「クミが遅く帰ったことを謝ったら謝る。」こちらも睨み返す。ーー7秒の沈黙ーークミ「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。めん。 お母さんも謝ってよ。」美和「壊して・・・めん。」「ご」が言えない勝気な二人だった。 ↓ 苺の小物入れの「黄泉かえり」母美和「クミ、見て、見て。直ったよ。」クミ 「ええー?何で?どうなってるの?」美和 「妖怪オババが念力をかけたのよ。」クミ 「・・・・・・。」苺の後ろを見てクミ「ふふっ。最悪っ。」↑ 中はこう美和「こちらを前にして置いとけば、分かんないって。」クミ「破片、取っておいたの?」美和「うん。」そこへ息子マサキが突然言う。マサキ「ねえ、お母さん、小雪ってさ(女優の小雪さん)ユダヤ人に似てるよね。」美和 「ええーっ?」マサキ「何だか、アンネフランクに似てるよ。」美和 「そう言えば何となく似てるかな?目鼻立ちがはっきりしてるし・・・・。」マサキ「前世はヨーロッパ人だって。アインシュタインにも似てるよ。」美和 「そ、そうかな?ふふふっ。」大真面目な顔をして言うマサキ。マサキは、いつも良いタイミングで発言するが、場を和ませようとか空気を変えようとか、充分考えた上での行動なのか、只単に天然ボケなのかさっぱり分からない。今日のお弁当野菜炒め、卵焼き、チーズはんぺん、鮭の西京漬け焼きくる天 ブログランキング 人気blogランキングへ