続編・ 「Respect Yasuyo Yamaki」/徳永伸介・その3
フォト&カバーデザイン:栗原 実 氏初めての方は、前の記事からどうぞ。CD制作・曲への思いについて…おききしたところ、これはもう「CD解説」とも言うべきものになりましたこんなに詳しく、このブログで公開してしまっていいのですか?それに対して、「僕自身も、なにげなくたまったものが、いつのまにか販売になったのであらためて整理した事がありませんでしたので、楽しんで書いています。凝って作った所もこだわった所も、伏せていてはずーっと誰にも知られる事なく終わっちゃいますから・・・。これによって、いままでは『曲』としてしか聞いていなかった方も、フレーズや、ギターの音色=『音』をじっくり聞いていただけるのではないかと思います。・・・ギターってすごいでしょ・・・・って伝えたい。」たまたま、HPなどを持っていらっしゃらないということで、偶然、私がCDを紹介させていただいたご縁がきっかけで、さらに発展した形になったということをご理解いただけたらと思います。以下は、概ね徳永さんの文章です。 ◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆選曲は、基本的に僕の好きな唄。それに加え、山木さんのふきのとう時代の唄と、ソロアルバムそれぞれからバランスよく…というのも考えました。後はTotalとして、やさしい感じの曲で構成したいという気持ちもありました。あと、これは歌詞があっての事なので、インストアルバムとしては、知る人ぞ知る・・・になってしまいますが、山木さんの『恋愛の唄』、『季節・風景の唄』、『人生を教えてくれる唄』という分類でもバランスよく収録できた…と思っています。(この分類はうまいことできてる~~~と感心。。。byはるのひ)楽器の略称:アコースティックギター(A.G)、ガットギター(G.G)、フラットマンドリン(F.M)【01.やさしさとして想い出として】 ※ 定番中の定番ですが、やはりイントロのメロディ、そしてなにより 山木さんのハモリパートの感じがとても素晴らしいと思っていて、 実際の録音も、ハモリパートをできるだけ山木さんのフレーズに近づけて 演奏するようにして、とても気持ちよかったのを思い出します。 CD一枚に編集する際、曲順にもこだわったのですが、 ふきのとうの中では、『ラスト』、もしくは後半・・という イメージがありましたが、仕上がりを聞いてみて オープニングだ!と決めました。 Tr-1 メロディ(主) <G.G> Tr-2 メロディ(ハモ) <G.G> Tr-3 アルペジオ1 <A.G> Tr-4 アルペジオ2 <A.G> Tr-5 イントロ、間奏1 <A.G> Tr-6 イントロ、間奏2 <A.G>(要するに、6つのパートで演奏していると考えてもらっていいのでは。 必ずしも6つの音が同時に出ているわけではありませんが… byはるのひ)【02.神様にありがとう】 ※ 山木さんのファンの中でも、それぞれ好みが違うみたいですが、僕は 『道』に入っている少しハネた感じでリズミカルなバージョンよりも、 こちらのアルペジオの方が好きだったので。 山木さんのライブではどちらも聴いた事がありますが、 一番最初に聞いたのが、このアルペジオの方で 初めて聞いて、すごく感動したのを思い出します。 Tr-1 メロディ(主)、間奏 <G.G> Tr-2 アルペジオ1 <G.G> Tr-3 アルペジオ1 <G.G> ※ Tr 2、3は、同じ演奏を左右Chに割り当て、それぞれ違うエフェクト をかけています(一方はリバーブ、もう片方はディレイ)(リバーブはコンサートホールや、お風呂場で手をパン!と打つとパーン…となる音の残響のこと、 ディレイも残響ですが、元音から少しだけ遅らせてその音を付加すること、 上記パン!の例でいうと、一回『パン』とたたいただけで、パン パン パンパン…と 音はだんだん小さくなる、昔のカラオケマイクのエコーに似たようなもの。 「神様にありがとう」では、このディレイをほんのかすかにかけているそうですが、 …これの聞き分けは超難関! byはるのひ)【03.端午の節句】 ※ 2000年のツアーの大分で一緒に唄わせていただいて、 ちょっとお褒めいただいた想い出の曲です。 間奏・後奏は、原曲のストリングスの雰囲気を出せなかったので 勝手なアドリブになってしまいました。 後半の『ブレイク』するところが好きです。 Tr-1 メロディ(主) <G.G> Tr-2 メロディ(ハモ) <G.G> Tr-3 ストローク1 <A.G> Tr-4 ストローク2 <A.G> Tr-5 イントロ、間奏 <G.G>(『ブレイク』というのは「中断する」だから、一瞬すっと全てのパートの音が無くなるんですね。 よーく聴くときれいで感動します。。。最後のGmaj7(多分)もキレイ。。。 byはるのひ)【04.西陽の中を】 ※ このイントロのフレーズが弾きたくて…確かレコーダーを買って、一番に 録音した曲です。録音にも慣れていない頃なので、音が全体的にかたいです Tr-1 メロディ(主) <G.G> Tr-2 イントロ、間奏1 <A.G> Tr-3 アルペジオ1 <A.G> Tr-4 アルペジオ2 <A.G> Tr-5 イントロ、間奏2 <A.G> Tr-6 イントロ、間奏3 <G.G>(これは私も中学の時にFMで聴いて、きれいな曲だな~と思ったことを思い出します。byはるのひ) 山木さんの歌の試聴ならコチラ(端午の節句・西陽の中を)【05.恋心】 ※ ふきのとうの『金色の森銀色の風』ツアーの頃、 山木さんがオープンチューニングのガットギター1本で演奏していた バージョンをまねてみました。 途中、ちょっとだけ入っているマンドリンのフレーズは、 当時山木さんが『ウーウー』とコーラスをつけられていたパートです。 オープンチューニングは得意な山木さんですが、 僕には指というより手が何度もつりそうになるほど難しい録音でした。 Tr-1 メロディ(主) <G.G> Tr-2 イントロ、間奏1 <G.G> Tr-3 アルペジオ1 <G.G>オープン Tr-4 オブリガート <F.M>(オープンチューニング:普通は6弦から順にE,A,D,G,B,Eですが、クラシックでは 6弦だけをDに落とした調弦は見たことがありますが、アコギの世界では、 全てを開放で鳴らしたときにGやDのコードになるような調弦の仕方があるようです。 「恋心」はオープンDチューニング(D,A,D,F#,A,D)を採用。 ライブでの山木さんは、MCをしながらささっと調弦を直して、まさに神技 byはるのひ)【06.羊飼いの恋】 ※ 地元で良く歌ってた曲で、初めてお聞きになられたお客さんも 大変気に入られる曲の一つです。 イントロと主旋のメロディが一緒なので、 ギターの音色で違いをつけてみましたが、アレンジの力が足りず、 少々だらだらと聞こえてしまう所が反省です。 これも、それぞれのギターTrを右・左に極端に振っていて、 後奏のメロディの追っかけが気に入ってます。 Tr-1 メロディ(主) <G.G> Tr-2 メロディ(ハモ) <G.G> Tr-3 アルペジオ1 <A.G> Tr-4 イントロ、間奏1 <A.G> Tr-5 イントロ、間奏2 <A.G> Tr-6 後奏 <G.G> ◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆ヘッドフォン(イヤフォン)で聴いてみると、右・左から別々の音が聞こえてくるのです…でも、普通にスピーカーで聴くと、そうとは気づかない、シンプルで、ひとつにまとまった曲として、聞こえてくる。「すでにご購入いただいた方も、新たな聞き方で楽しんでみてください」後半に続きます…