自由と言う仮面を被った魔界
今学期「地区参観日」という試みで 地域の人達が参加される参観日を設けられた。 今日はわが地区の参観日。参観予定者は39名いる。 しかし行ってみると「参観者控え室」には私を含め僅か5人。 しかも地域のはずなのに、知る顔がいない。 そして更に教務主任の先生が入室された開口一番 「あら~、今日は多いですね~」 は?ジョーーダンでしょ。 本当に冗談かと思った。 がしかしその後すぐにこう付け加えられた。 「これだけいらっしゃれば、説明のし甲斐がありますね~」 3年生、1年生、2年生と言う順番でツアー客のように 校長先生と教務主任の先生に説明をされながら回った。 3年生の教室で大きな怒鳴り声がする。 全クラスに響き渡る怒鳴り声。 授業じゃない。説教だ。ある一人の子に対して。 他のクラスの授業の妨げになるくらいの大声だ。 しかも延々と 「●●せろて言うただろが!!」 「なんでワカランとか!!!」 「みんなの時間ばオマエ一人に使うわけにはいかんだろが!!」 「何回言うたら分かるとか!!」 「あぁ~、そうね、そうねオマエはそやんか態度ば取るわけね。あぁ~分かった。だったらこん時間はどやんして取り戻すとか!!」 なんてな事を延々と。 参観の最後に、ある一人の父兄が教務主任に 「あの先生は、いつもああいう風に怒鳴ってらっしゃるのですか?」 「・・・・・・・・・・」 なんとも言えないような顔をなさった。 続けて質問した父兄が言った。 「でもまぁ私は、ああいう風に怒って下さる方がいらして安心しました。 大抵どの先生も、あの子のように授業中立ってウロウロしてたり 居眠りしてたり喋ってたりすると放ったらかしにされるじゃないですか。 今時、ああいう風に怒鳴る先生いらっしゃいませんよね。」 私は 息子を見て、息子の態度を見てきた経験上あえて言うが ああいう子はいつもいつもあんな風に怒鳴っただけ、 威嚇しただけじゃ全く効き目がない。 寧ろ「あぁ、また言いよる。バカが」と 面白がって右から左に受け流すだけ。 怒鳴りの内容の4分の3ほどを聞いていたが あの先生は 説得するというよりただ怒鳴ってる。 そんな感じに受け取れた。 まるで去年の自分を見ているようだ 先生、残念ながら何度怒鳴っても、どんだけ大声出しても効き目ないと思うよ。 自分が疲れるだけだ。 今時の子の場合 「これこれこういう理由で、こうだからこうした方がいい」などと 納得の行く答えを出してやると、割とすんなり動く事が多いと思う。 それこそ私たちの世代の 根性根性、ど根性だ! 先生の言う事は絶対だ! 行くと言ったらいくんだ! いやだろうが何だろうが押し通す!! こう言う抑圧的な絶対教育方針は全く通じない。 何がこうなったのか? 運動会も「全員で一緒に」 「1番も2番もありません。みんなが頑張った。」 「個性の尊重を!」 平等に、平等に。 自由主義 ビバ!自由! 愛の鞭?それは体罰です。虐待です。 右へ習え! 嫌っ! 回れ~右! 右を向くのがいやなら、左でもいいんだよ~。 はぁ~、そ~ですか。 規律はどこへ行った? 秩序はどこへ? 自由と言う仮面を被った魔界。 ど~なるの、世の中。 **********余談********** タバコを吸っていたのを教師が見つける↓「いいえ、肺までは吸ってません」 タバコを隠し持ってるのを教師が見つける↓「あれぇ~?おかしいなぁ、知らない間にポケットに入ってました」 友達の文具を盗んだのを教師が問い詰める↓「いいえ~?借りていただけですけど~?」 友達が持っている物を何度も何度も何度もしつこく「俺、それが欲しいなぁ~」と自分にくれるまで言い続ける↓「どうしてオマエがそれを持ってるのか」と教師が聞く↓「いいえ~、くれると言ったから貰っただけです~」 いくつもいくつも逃げ道を知ってる子供達。 ってか、「肺までは」って言い訳にはならんだろ!