宿題二人三脚
日本語の勉強は実に大変なことだ。なにしろ自然体ではうまくいかない。怒らずに、筋をぴきぴきさせずに、宿題をこなす手伝いができるようになりたいものだ。勉強ができないことを怒ってどうする?命に関わる事でない限り、怒らず声を荒げずに子供と接し、躾たいと思っている私なのだが、この日本語を一緒にやっている限りどんどんいやな奴、小うるさいママとなっていっている気がする。現地校の算数プリントは逆に語彙を教えられることが多い。文章問題(=number story)の式(=number model)という単語だって初耳だった私。辞書ひきひきながらではなく、この分野では娘が先生。アメリカの算数は三角形の角に11,3,8などの数字を書き、中央に+,-を記したカードをたくさん作り、その一角の数字を隠して11-3=?、 3+8=? などと徹底的に繰り返して覚えさせたりする。この場合の三角形は3,8,11のFact family triangleと呼ばれる。他にも計算式と答えが裏表のフラッシュカードを繰り返しやったり、アメリカの算数はこのファクトファミリー中心に頭に計算を覚え込ませることが土台にあるように思う。反面、日本の算数はファクトファミリーの暗記ではなく、5の固まり、10の固まり、の合成をしっかりたたき込ませ、それをつかんだ後、数の分解やくっつけることを学んでいくことが多いのでは。繰り上がりの足し算などもこの日本式ならば応用が利いていくように思える。子供によって勉強方法も、算数の解決法もやり方の向き不向きもあるだろう、親子で宿題を抱えながらああでもない、こうでもないと毎日迷いながら手こずりながら私ももういっかい小学生に戻っている。