シェフの独り言

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• 恐縮です・・・・

  今朝お店に来てみたら、高見澤さんがブログに私のことを書いてくれていたのを発見。なんだかとても恥ずかしいような感覚です。そう、昨日のディナータイムに友人と三人でここに食事をしに来ました。延々４時間以上滞在。今ちょっと時間が無いので、また後で昨夜のすごいコース料理を写真付でUPします。ではまた後で・・・。　　　　　　　　　録澤　由美

  2006.02.23

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• 録澤さんご来店

  今日はディナータイムに録澤さんが来店しました。いつもブログを書いてる、オステルリーには欠かせないアノ録澤さんです。録澤さんは、先輩だけどかわいらしくて、すごく素敵な方です。憧れます!!私がサービスを担当させて頂いたので、録澤さんの前でお料理を取り分けのですが、とっても緊張しました。オステルリーでは、お客様の目の前でお料理を切り分けることがありません。でもキレイに切り分けられたので、良かったです。ほっ。。録澤さんが召し上がったお料理ですが...録澤さんが明日UPしますので、お楽しみに...☆　　必見です!!　　　　　　　　　　　　　　　高見沢　寧子

  2006.02.22

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• 

  焼きたて

  一見、セップ茸の様にも見えますが・・・・今焼きあがったばかりのプティパン達です。ところで明日のクイックランチはお肉料理：仔羊のパイ包み・香草のソースお肉料理：タスマニア産サーモンの自家製スモーク・新鮮な卵黄のソース仔羊のパイ包みですが、これは「仔羊が苦手だ～」と思っている方でも抵抗なく美味しく召し上がっていただけると思います。確かに仔羊のお肉には独特の香り（仔羊肉が苦手な方はきっとこの香りに抵抗があるのだと思います）があります。でもこのパイ包みのお料理ではニンニクやハーブ、ナッツなどをちょうどいい具合にお肉の中に混ぜ込んでいるので、それらの香味が仔羊の苦手だと思われやすい部分をうまく中和してくれていると思うのです。ソースにもハーブを使っているので美味しいですよ。チャレンジしてみてください。あと、サーモンの自家製スモークも一度は食べてみて欲しい一品です。まわりだけ軽く燻した香りとかなりレアな焼き加減、ほんのり甘さを感じるサーモンにとろみと軽い酸味のある卵黄のソース。幸せな組み合わせです。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　録澤　由美

  2005.11.09

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• デザート酒

  以前は甘味のあるお酒が苦手だったのですが、先月フィレンツエへ行った際、デザートにトスカーナ地方で有名な“Vin Santo”をいただき、その時それをものすごーく美味しく感じたのです。（きっと旅行気分で浮かれていたせいも多分にあるとは思いますが・・・。）それから妙にデザートワインが気になり始めました。今月は仕事の関係でも貴腐ワインを飲む機会に結構恵まれ、バルサック、トカイなど、色々味見する事ができました。ポートなどはちょっと甘味の方が強すぎる感があるのであまり飲めないのですが、貴腐ワインとかだと「少しづつ飲まなきゃっ。」と思いつつも手が止まりません。　　　　　　　　　　　　録澤　由美　

  2005.10.18

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• またもや・・・・・・

  何度もしつこいのですが、先週作った柿ジャム。関西から戻ってきてもまだ残っていたので「さすがに一度火入れをしないとまずいな・・・」と思い、本来ならば鍋で煮直すところを手抜きをして電子レンジに入れ、ラップをかけてチン!!3分経過しレンジを開けてみると、どうやら過熱しすぎてしまったらしくラップが破裂し水分が溢れてしまっていました。でも食べてみるとなかなかこれが美味しくなっていて、今朝ヨーグルトに入れて最後まで無事完食する事が出来ました。　　　　　　　　　　　　　　録澤　由美

  2005.10.12

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• 柿ジャム？？

  今日は結構暑かったですね～。昼間などは夏を思わせるような日差しが照ったときもありました。秋の果物といえば柿。あの“朱”の色といい、秋っぽいですよね。以前もお話したかと思いますが、私の祖父は果樹園を持っていて主に梨・柿を栽培しています。毎年この時期になると、時期の終わりを迎えて少し熟れ過ぎたような梨、そして今から時期が始まる柿〈この時期だと早生柿です）を宅急便で送ってきてくれます。でも一人ではなかなか食べきれず、今朝も気付いてみるといくつかは生で食べるには適さないような状態になっていました。うーん、どうしようか・・・と悩んだ結果、梨は小さく角切りにしてクツクツと煮てコンポートに、そして柿は同じコンポートでは面白くないのでジャムのようにグツグツにしてみました。作る過程でなんだかあまりインパクトのない味だなあということに気づき、半ば投げやりな感じでグランマニエなど入れてみたのですが。柿のジャム・・・、どうでしょうか。美味しくなかったら、おじいちゃんごめんなさい。今冷蔵庫で冷やされ中なので、明日の朝ごはんのパンに塗ってみます。梨のコンポートはプレーンヨーグルトに入れて食べると美味しかったです。そういえば、柿をデザートに使うとしたらどんなお菓子が出来るのでしょう？？　　　　　　　　　　　　　録澤　由美

  2005.10.02

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• 

  さようなら、そして新たな出発。

  当店の厨房の面々たちです。毎日「美味しいものを作る！！」という想いのもと、料理つくりに熱心に励んでいます。実は９月末日（本日のディナータイム）を以って、ここから一名が退職する事となりました。〈向かって一番左に写っているS君です）入社した当初からS君の頑張りは並みのものではなく、とにかく貪欲に様々な技術・知識を吸収していこうとする姿勢は印象的でした。そして実際にどんどん力をつけていきました。私はS君よりも早い時期から厨房で働いていたにも関わらずあれよあれよという間に先を越されてしまい、焦る気持ちを感じながらもその姿勢や責任感の強さに励まされたことも多々ありました。また皆のムードメーカーでもあり、皆の口数が少なくなっている時でもS君独特の発言で場が和む事も度々ありました。S君がここから居なくなってしまうのは、お店としてもスタッフの気持ちとしても残念で淋しいものですが、ここでの経験を糧にしてこれからももっともっと大きな力をつけていって欲しいと思います。そして私達もこれからまた新しいメンバーで、今まで以上に成長していきたいと思いますので、いつもお世話になっているお客様方、これからもどうぞよろしくお願い致します。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　録澤　由美

  2005.09.30

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• 休日ランチ。

  先週の土曜日から休日限定のランチメニューを始めましたが、その報告を少し・・・・。メニューやコース編成を変えるというのは、正直なところ少しばかりの不安を伴うものです。“変化”の時には、お店としての成長が前提に（もしくは伴って）ないとお客様に喜んでいただけないのではないか、と思うからです。そしてお客様に『良くなったなあ』と喜んでいただけなければ、変えることの意義もなくなってしまいます。当店では毎日の限られた時間の中（大体会社での昼休憩は1時間弱ほどでしょう）で、ランチタイムに繰り返し来てくださるお客様が多く、当店としてもその限られた時間内で最大限喜んでいただけるよう、サービスを考えてきました。でもやはり当店に来て下さったからには多くのメニューの中からゆっくり選び、ゆっくりと過ごしていただきたいという思いも強く、今回この休日メニューを始める事になりました。私はその日サービスをしていたのですが、やはりコースがより時間をかける構成になっていた事、そして席数を減らして空間を広くした事等、色々な要素が合わさって時間はとても緩やかに流れ、当日は自分でも行き届いたサービスが出来たのではないかと思います。これからもこういった時間を提供できれば・・・と思います。　　　　　　　　　　　　　　　　　録澤　由美

  2005.09.21

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• シュークリーム

  って本当に素敵。ですよね。何故かわかりませんが私はシュークリームが死ぬほど好きです。新しいお店を発見したら必ずシュークリームを試します。それだけでは飽き足らずもちろんコンビニシューもチェックします。個人的には流行のパイシューよりはちょっと柔らかめのふわっとしたシュー生地が好きで、中のパティシエールもクラッシクな卵がたっぷりとろっていうのが好きです。うちのシュークリームは今までそんな私好みの柔らかめのシュー生地にクレームはパティシエール（カスタード）とシャンテ（生クリーム）混合でしたが、最近少し変わりました。確かにルセット（レシピ）は何も変えていないのに焼きあがりが確かに違うのです。摩訶不思議！！！料理は本当に個性が出ます。最近のはボルドー帰りのニューカマー（古い？）Ｋ君が少し固めにさくっと焼き上げています。そして最近食べたクレームで一番おいしかったのは同じくニューカマーのＦさんが合わせたクレーム！本当に甘さが絶妙の分岐点！でした。一口食べて「おいしーい」と口の中がぎゅーっとなりました。デザートは今までは素朴な物が多かったように思いますが（シェフがレストランのデセールとパティセリーのお菓子とは別の物だという考えから）Ｋ君がデザート担当になってから、見栄えもより洗練された物になり、より女性好みの物になりました。杏のタルトの焼き上がり等ほれぼれする時があります。こうしたい、という拘りが光っています。ちなみにＫ君は鍋やフライパンが大好きで先日は分厚い調理器具のカタログを休憩中ずっと興奮して見ていました。そして今日注文したそれが届くともう虜で「よーし。早速つかってやるぞぉ～」と語りかけていました。シェフも包丁マニアだから似ているなぁ～と一歩引いて見ていました。やっぱりどの世界でも狂が付くほどの人が強いんだな・・・とその才能が羨ましくもあります。まだ未成年なのにフルタイムで毎日精一杯頑張っていて、実は人一倍レストランというものに強い憧れを持っている子もいたり、今まで頑張ってくれた卒店したスタッフ。そして加わったスタッフ。それぞれの個性に支えられているなぁと感じている秋の日です。本当に調理人はきつい仕事だけれど、夢もいっぱい。毎日傍で見ながら皆の夢を分けてもらっています。縁あってこの仕事に就きましたが、こうして毎日色々な発見をもらえる事は本当に幸せだと思います。6周年メニューのランチ予約もたくさん入ってきています。私はランチでしかこのメニューに接する機会がないので、ランチでのご予約も大歓迎！です。見ているだけでおいしいですし・・・ではスタッフネタでちょっと分かりにくくてすいません。今度いらした時に「誰が○○だ？」という暇つぶしに取っておいて下さい。

  2005.09.08

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• 6周年メニュー、お楽しみに!!

  朝晩がいくらか涼しくなり、少しづつ秋の空気を感じるようになりました。もうすぐ九月に入ります。まだまだ残暑は厳しいものの、これから食べ物はぐんと美味しくなる時期。当店でも秋ならではのお料理、デザートを考えているところです。でもその前に！ご存知の方もいらっしゃると思いますが、９月６日は当店オステルリースズキの誕生日という事で、９月６日から月末まで６周年記念特別メニューをご用意する事になりました。メニューはほぼ出来上がっているのですが、最後の最後の詰めがもう一息なのでそれが終わり次第ブログにアップします。今回はシェフが特に力を入れており、きっといつも以上に、またいつもと一味違った面白いメニューになることでしょう。楽しみにお待ち下さい。６周年記念メニューは事前にご予約下さればランチタイムにもお楽しみいただけます。　　　　　　　　録澤　由美

  2005.08.29

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• ランチでの出来事

  週に１，２回は必ず顔を出して下さるお客様が多いわけですがその中でも遅い時間に決まって来られる方も何組かいらっしゃいます。きっとお昼休憩の交代が遅番か何かなのでしょう。その時間になるとクイックランチのメインがなくなってしまっていたりデザートワゴンも寂しくなっていたり、と申し訳なく思うことも多いのですがそれでも来てくださり、経営側からするとフレンチでも回転できてしまう貴重な第二陣のお客様達なのです。さて調理場の中は13時半を過ぎた頃から夜に向けての仕込み、パンを焼く人ランチ戦争でぐちゃぐちゃになっているホット場の鍋類を片付け始める人とそれぞれに動き始めます。特にランチで付け合せに使う下ごしらえをしてあるレギューム類やソース類のベース等は残った分は容器に分け入れたり、使わない分をしまったりという作業をし始めます。出したままにしておけばそれだけ味も劣化しますし、悪くなるタイミングも早くなるので、大げさな様でも1分1秒を争うのです。そのタイミングがいつも難しく、「今日は波が来たので片付け始めちゃおう」「いや今週まだあの人いらしてないからやめとこう」とごそごそ相談している声が聞こえてきます。そんなある日。まあ普通に込み合い、早い時間にお客様も引き始めていました。何組かいらっしゃるいつも遅い時間に入られる方達も一通り来られており時計も13時45分を指しています。「よしじゃあストンプの鍋も戻そう」と一通り整理した瞬間、「かんかんかん」と階段の音が。なんと！昨日も来て下さった方がまた来て下さったのです！ニュースではサラリーマンの方たちのお昼は100円のハンバーガーと会社のコーヒー。等とやっているのに1500円のランチを週に2回も来てくださるなんて本当にありがたいなあ・・と感謝の気持ちでいっぱいですが、お察しの通り調理場の中はばたつき始めました。特にいつもレギュームを準備し、整理し、食材をこよなく愛していかにお客様にスピーディーにお料理を提供できるかを考えながら手順を組み立てているS君は「あー！！何で俺はやっちゃたんだよ～」と本気で悔しがっています。つまり普段は全てスタンバイした状態でランチを迎えているのでクイックも可能なのですが、まず出して、レギュームをブランシールして・・・とやっているとその倍近くの時間がかかってしまうのです。その悔しがり方が半端では無く、少し時間がかかってしまった事。準備していた食材を有効に使えなかった事をその後もずっと悔しがっていました。同じ歳くらいの子は今頃渋谷や池袋でごろごろしているだろうに、こんな事ひとつにも真剣にこだわって、本気で悔しがっている。その姿があまりにもおかしく、それと共に純粋にここまで入れ込めるのはもう天性の調理人としての才能ではないか、と思ってしまうほどでした。なんだか一人でその姿に感動していたのでいまいち伝わりにくいかもしれませんね。でも彼は仕事中に普通の話をしても全く聞いておらず、いつも料理の事を考えていて一人でぶつぶつ「あれがないから、これやって」「ん！これはうまい！」等と言っているので、漫画に出てくる人みたいだなぁ・・・といつも思って、ちょっとからかったりもしていましたが、いつも心の中でこの子は絶対いつか有名になるわ～と期待しているのです。本人には全くその気はないみたいなのですが（涙）そんな彼を今日も困らせて下さる方が来られるのを密かに期待してしまっている自分がいます。いけない。いけない。　

  2005.08.19

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• 夏休み

  今週初めくらいから夏休みを取られている方も多いようですね。以前にも書きましたが、一人で来られているお客様がお休みの機会などに大切な方を連れてきて下さったりするとすごく、すごく嬉しくなってしまいます。お客様からしたら、ちょっと用事のついでに「じゃあここ知ってるから」と来て下さるのかもしれませんが、メニューを見ながら「これがすっごくおいしいんだよ」とかデザートワゴンで「プリンは絶対お勧めだよ」と誇らしげに相手にお勧めして下さっているのを見ると本当に涙が出そうになってしまいます。それと同時に大切な方との貴重な時間をうちで割いて下さっている方々のご期待にそえるように頑張らねば！と気も引き締ります。今日は夏休み突入のせいか、ワインもたくさん出ました。せっかくの休日のランチなので楽しめる様に今週、来週だけでもちょっといいワインをグラスで開けて、バリエーションを増やしたいと思います。具体的には・・・シェフの許可を得てから明日にでも開けますね！そうそうシモンビーズのワインも２，３グラスで・・・と言っているのでそれも明日早急に決めますね。メニューの告知もした事ですし。もちろん、ここは赤坂。お盆なんて関係ないよ～って方もたーくさんいらっしゃいます。今日も大半はそういう方達ですものね。毎年、お疲れ様です！どうぞうちでたくさん召し上がって体力つけて下さいねっ！！夏バテなんてしていられませんよね！

  2005.08.10

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• 写真

  とっても大きなスズキだったのでシェフに頼んで写真を撮ってもらったのですがアップしてみるとなんだか迫力に欠けるので残念・・・・。常磐のスズキで、１匹４,５キロだそうです。

  2005.07.07

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• 語学習得

  赤坂は外資系企業が多いので、当然の様に店内では英語が飛び交っています。フランスにいる時はフランス語もままならず、友人とはもっぱら英語で会話していたのですが、ここでサービスをする様になり、それがいかにフランク（いい加減）な英語であったのかを思い知らされています。開店当初から来て下さるお客様も多く、なんとか日常会話くらいは、、、と思いますがオーダーを取るので精一杯。でもお客様も何とか日本語で話しかけて下さるので、こちらは英語向こうは日本語というちんぷんかんぷんな会話が成立しています。はーかっこよく英語でサービスしたい！と心から願う今日この頃です。すいません。今日も話しかけて下さったのに上手くお話できないで、もっと色々お話したかったのに尻つぼみに終わってしまい、すごい自己嫌悪に陥っています。落ち込む事も多いけれど、でも「あ、また今日もあの方来て下さったんだ」とやっぱりお客様に救われる毎日です。日々支えられているなあ、、、と実感しています。「おいしかった～また来るよ」の言葉に何度助けられてきたか。。。感傷的になってしまいましたが、本当に今日はそれを改めて思う一日でした。本当に本当にありがとうございます。

  2005.07.06

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• クワガタ！

  今週、先週と新メニューの打ち込み、HPアップ、DM、や諸々で少々疲れ気味。更に調理場の暑さがいよいよ本番を迎え（上の棚に置いてあるタッパーが熱で変形します）、スタッフの食欲も水分を取る量と反比例。危ない、危ない。そんな週末。我が家にちょっとした騒動が！夜洗濯物を干そうとベランダの戸を開けるとな、なんと黒い物体が。「キャーゴキブリか？」と見構えると、クワガタでした。いるんですね～。大都会東京にも。←田舎者なのですいません。早速、メロンをあげるも知らん振り。「まあ、可愛くないわ～」とほっといて寝ると翌日メロンがかりかりになっていました。きっとお腹が空いていたんですね。きっと東京では食べられるものがなかったんだわ。この子は埼玉、千葉あたりからもしかしたらはるばる飛んできたのかしら？と急に切なくなり、「この子は絶対私が守るわ」と固く心に誓いましたが、シェフの「飼うって事は殺すって事だよ。逃がしなさい」という一言で打ち砕かれました（涙）今頃どうしているのかな？お腹が空いたら、フランス国旗を目指しておいでね。

  2005.06.14

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• コートドールの想い出

  フランスに留学中、シェフにソリューの「ラ　コートドール」に連れて行ってもらいました。人生で初めて行った、３つ星レストランだと思います。その頃は学生で本場のマナー等は全く知らず、最初にアペリティフを飲む場所で銀のトレーにたくさんのったアミューズを取る手もぎこちなく、サービスの女性に「くすっ」と笑われてしまったのを覚えています。調理場スタッフ、サービススタッフが「あの俊のコピンヌ（ガールフレンド）！」＊注：実家がお寺のシェフは俊英という名前も持っています。という事でたくさん出てきたのを覚えています。コートドールは三つ星でも決して気取る事無く、こうした家庭的な雰囲気を持っています。それがロワゾーの人柄ではないかな、と思います。実はコートドールに食事に行く１ヶ月ほど前、ソリューで物産展があり、シェフとコートドール前の駐車場に車を止めて見に行った事がありました。さあ、帰ろうと車に乗り込み、後ろで何やらいじっているシェフをよそに助手席でポテトチップスをばりばりやっていた私。「コンコン」と窓ガラスを叩く音に横を向くと、満面の笑みで窓ガラスに顔をくっつけたつるっぱげのおじさんが！するとシェフが「ロワゾー！ノンシェフ！」と。そうです。ロワゾー氏でした。うちのシェフもあまりの突然の事に「ロワゾー！」と呼び捨てにしてしまったらしい。でもあんなにすごい人なのに、こういうお茶目な事をする人なんだ、と今でも思い出すと笑ってしまいます。さて初めてロワゾーに行った時、シェフの為に庭に面した部屋を貸切にしてくれ（ほんとはこんな若造の日本人２人組は他のお客様に会わせたくなかったのかも）メートルドテールのユベールがサービスしてくれました。フロマージュを選ぶ時何とかフランス語で自分も返そうとする私を見て、「彼女はフランス語が話せるの？」と少し驚いてシェフに聞いていたので「本の少ししか話せない、、、」と私が言うと「そんなの全然問題なし！だって私だって日本語は話せない。同じ事じゃない？」と言われ、目からうろこが落ちる様でした。サービスってこういう事ではなかろうか、と。それから日本に帰り、５年経ってから久々にお正月にまた伺う機会がありました。調理場に顔を出すと、ロワゾー氏はすごく喜んでくれ、「レストランの調子はどうなの？流行ってる？」と心配してくれていました。思えばそれからたった２ヶ月でこの世からロワゾー氏はいなくなってしまったのですが、いつもの様に笑っていてもやっぱり疲労感が顔に出ていたかも、と思います。どうしてあの年に「フランスにもう一度行こう！」と決心を固めたのか。今でも私は天のめぐり合わせではないのか、と思います。神様がもう一度最後にロワゾーに会わせてくれたんじゃないか、って。ロワゾー氏が亡くなった時、「星を失うのが怖かったんじゃないか」とジャーナリスト達は言っていました。ロワゾー氏は常に「美味しいもの」の事を考えていた、とシェフはよく言います。調理場にひょっこり顔を出しては、シェフに「アッシュドブッフ、アッシュドブッフ」と連呼して、冷蔵庫につれていかれ、ミンチのお肉を焼いたハンバーグの様なものを作れ、と催促したり、その味が自分の想像したものじゃないと、何度もやり直しさせて、満足すると子供の様に喜んで、、、。お店が大きくなって、市販品をスーパーに出したり、パリに３つのビストロを作ってみたり、ロワゾー氏の名前が一人歩きした頃からだんだん歯車が狂いだしてきたのかな、と思います。実際、お正月に行った時には新しいレストランを作るのでまたお金がかかるんだという話をしていたので、お料理の事だけを考えればよかった頃とはもう違うんだなぁ、、、と後から考えて何だか切なくなりました。さて久々のコートドール。初訪問の時とは違い、あれからうちのレストランが開店し、仕事柄都内や関西色々なレストランを見て、フランスの星レストランにも足を運んでからの再訪です。それでもやっぱりダントツだとおもいました。私達のテーブルを中心にくるくるとワルツを踊るようにサービスが施され、オーケストラの様にお皿が調和し、、、、。まるで夢の世界のようでした。お料理も本当にどれをとっても完璧に美味しいのですが、やっぱり魅力はユベールを中心としたサービスだと思います。ホスピタリティの一言に尽きると思います。私はサービスでの経験は皆無に等しく、洗練された動きも出来ません。でもいつもこのユベールの姿勢が頭の中にあり、足元にも及びませんが、永遠に私の憧れです。ロワゾーの訃報を聞き、すぐにメールを打った返事は「パトリック（シェフ）とユベールが柱となって、今まで通りのコートドールがいつでもここにあるよ」というものでした。素敵な話だな、と思います。それもやっぱりロワゾーという人間の魅力なのでしょう。

  2005.06.07

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• スタッフよもや話

  またしても更新が、、、。本当にすいません。でも「見てるよ～」「あれ作ってみたよ」等皆様からのメールを頂いて嬉しい限りです。またスタッフの記述にもコメントを頂いたりして、本当にありがとうございます。うちのスタッフは平均年齢が若い方だと思います。グランメゾンの様にいい年齢のしっかりと経験を積んだスタッフというのはやっぱりうちの様な小さなお店では難しいからです。そういう点ではご迷惑をおかけする事も多々あると思いますが、皆「おいしいものを作りたい」「お客様に喜んで頂きたい」という気持ちは人一倍強いです。またそういう気持ちがないとこの仕事は続けられないと思います。そして調理場の中では鬼と化するシェフと毎日細かい事まで小言小言の私という厳しい環境の下で本当によく頑張っているなあ、、、と私なんかは思います。実際耐えられず、逃げ出した子もいますから！そういう状況を見てきて、６年が経ちました。色々な子がいて個性もそれぞれ。作るまかないも本当に個性があります。とんがった味でどんどん攻めてくる子。疲れた体にすーっと入ってくる優しい味の子。よーっし！ディナーも頑張るぞ！と元気を分けてくれる子。ねえねえこれどうやって作るの？と思わずレシピを盗みたくなる子。ランチの後の私の最大の楽しみはこの個性あふれるまかないを食べる事！です。うちはまかないはシフト制で、毎日違う味が楽しめます。作る子はシフトを見て「あ～明日俺だ！」と前日から頭が痛いようです。ちなみにうちでパンと一緒にお出ししている「ストンプ」はまかない作ったものにシェフが手を加えて今の形になりました。皆仕事をしながらあり合わせで作るので本当にすごいなあ、、と感心。時々「マダムのまかない食べてみたいです」と逆襲されたり、しますがそれだけは絶対お断りです。という事で近々まかないの様子やレシピもアップしたいと思います。ただし、材料は主にくず野菜、魚のアラ、肉の切れ端、等なのでちょっと揃えるのが難しいかも、、、、。ブロッコリーの芯のお味噌汁とかうちでは定番ですから！という事でかなりの雑談トーク。興味の無い方本当にごめんなさい。今週からメニューを新しくする為に今仕込んでいるところなので２，３日のうちに新しいお皿、メニューのお勧め等をご紹介できると思いますので、お許し下さい。そうそう上の画像はこうして書きながら飲んでいるワインです。（不謹慎だとお怒りにならないで下さい！）大体３日で２本ペースで開けるので、家で飲むのはデイリーな１５００円以下のブルゴーニュ！？と心に決めているのですが、やっぱりブルゴーニュは高い！という事でどうしてもパストゥグランとかボジョレ、ブルゴーニュルージュになってしまいます。でもこの値段でブルゴーニュを探すのは本当に難しい！いいのがあれば是非是非教えて下さい。個人的にタンニン全速力～みたいなワイン（どんなワインだ！）が苦手なのでどうしてもピノノワールやかわいいガメイに偏ってしまいますが、お店で久々に違うセパージュを開けるとうーん！と新鮮な発見があります。それからお客様が「これ、美味しいんだよ！」と持ち込みされるワインもいつも楽しみです。現在私自身ディナーはほとんどお休み頂いているので、こうした楽しみも減りましたがいつかこうした時間を取り戻したいと思っておりますのでその時はよろしくお願い致します。

  2005.06.06

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