永く売れるブランド
金曜日の続きになります。金曜日は品質の話をしました。品質を高め、維持していくことは、とても重要なことですが、そのことが全てではなく、「赤福餅」という店付きの”ブランド”を構築し維持するための大事な要因の1つに過ぎないのです。と同時に「赤福餅」という商標自体も"ブランド"を構築し維持するための大事な要因の1つに過ぎません。何を言いたいのかというと、まず、永く売れるものは商品の質が高いですが、商品の質が高いものは永く売れる、というわけではないということです。逆は真ならずということですが、経営者には、この当たり前のことが、しばしば見えなくなります。もう1つには、”ブランド”を構築することと、良い名前をつけてそれを宣伝することとは、イコールではないということです。名付けと名前の宣伝は、”ブランド”を構築する一過程に過ぎないのです。これも当たり前のことですが、経営者にはしばしば見えなくなることです。ついつい目先に捉われると、これらのことが見えなくなりますから、注意が必要ですね。