さすらいの法務マンぶらぶら日記

[法律関係] カテゴリの記事

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• 新日本法規出版さんのこの２冊の巻

  あまり有効活用したくないけど持っているに越したことはないこの２冊。それは，新日本法規出版さんの１．事例でみる 債権管理･回収のチェックポイント２．債権管理･回収モデル文例書式集です。１．は，契約締結段階から債権回収段階までの一連の流れについて注意点や法的手続等を挙げてサポートするもの，２．は，その書式集ともいえるものです。最初は１．だけ持っていたのですが，新日本法規出版さんの営業に引っかかってご案内で，思わず買ってしまいました。ダブルで揃えると鬼に金棒です。契約締結段階で「ここまでできればやっておきたいのはやまやまだけど，ここまでできるかなあ～」とか「この条項盛り込めればいいんだけど，難しいだろうなあ。～」ちうことまで書いてあります。でも，大は小を兼ねるではありませんが，書いてないよりはましです。書式も本当にかゆ～いところに手が届く書式が揃っております。別にこちらで作成しなくても，裁判所から送られてくる書式も入っています。法務部門が債権回収を担当する会社はもちろん，そうでない会社も，社内相談対応にあってもよいと思われます。って，新日本法規出版さんの回し者か俺は。で，最後に注文なのですが，何で書式集のＣＤ－ＲＯＭ付いてないの？付ければもっと売れるのでは？

  2005年11月16日

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• ハードボイルド刑法過去問（Ｇ再び・・・

  司法試験択一式試験　平成１５年第４９問より。実際に出題された事例　↓医師甲は、患者Ａの殺害を意図し、医師の指示に日ごろ忠実な看護師乙に対し、外見上正常に見える致死量の毒薬入り注射器を、その情を秘して手渡し、「Ａの容態が悪化したので、直ちにこれをＡに注射してくれ。」と指示したため、乙は、直ちにＡに注射しようとして、同注射器を持ってＡの病室に向かったが、途中で注射器を過って床に落として壊してしまい、Ａに注射できず、Ａは一命を取り留めた。しかし，その実態はっ！　↓医師甲は、患者Ａの殺害を意図し、医師の指示に日ごろ忠実な看護師乙に対し、外見上正常に見える致死量の毒薬入り注射器を、その情を秘して手渡し、「Ａの容態が悪化したので、直ちにこれをＡに注射してくれ。」と指示したため、乙は、直ちにＡに注射しようとして、同注射器を持ってＡの病室に向かったが、途中で５００メートル離れたビルの屋上からＧがＭ１６ライフルで当該注射器のみを正確に狙撃し，これを撃ち抜いて破壊したため，乙はＡに注射できず、Ａは一命を取り留めた。 　　　　　_,,　､､ .. _ 　 　,. '" 　 　　　　　 ｀``　‐-, 　／　　　　　　　　／,~､``' ヽ /　　　　　　　　　〈　,.へ､._ 　ヽ |　　　　　　〃ヽ　 /／＼..._`ﾌﾉ |　　　　　 ｛（｀､|　|. ｀ヽ===ii`, ヽ .|　　　　　 .| { 〈|　|　　　 ／　　 ヽ　 　 　 　 ／￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣ ｜　　　　　ヽ ヽ|　|　 ／　　 　__,ヽ　　　 　 .|　　他人（ひと）の仕事を 　ヽ.　　　 ／ ヽ |　|　　　　 　 _了´　　　　∠　　 出題するような連中には　　/ヽｗ'゛　　　 ｝,,,|　　　　　厶　　　　　 　 |　　消えてもらう。 　./　　　　　　＼ ` 、　　　　　〈　　　　　　　＼＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿ /~` ‐- 、__ 　 　 ＼　｀ - ..、.＿〉 　　　　　　￣~` ‐-　、　　｛

  2005年11月10日

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• 明治安田生命のアレ

  明治安田生命のアレの件で，関係各所に説明，お詫び行脚がされているようです。おいらはかつて某グループ企業に所属していたことがあり，合併前の一方の生保会社とは同グループとして会社的にも個人的にもお取引があったため，やはり残念な気持ちであります。（あった，というか，個人的には当時無理矢理入れられた養老保険にまだ入っております。）で，合併後にこの騒ぎなのですが，どうしても興味の中心を占めるのは，アレの主原因は一体どちらの側にあったのですか？　ということなのですが，やはり野暮な詮索ということなのでしょう。説明しに来た人に聞くわけにいかないす。で，おいらのはちゃんと払ってもらえるのでしょうね。バブル期に入ったのでかなりこちらに有利な商品なのですが，途中で支払い金額買えたりしたら怒っちゃうぞー

  2005年11月07日

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• おいらに意見を求めるなの巻

  リスク管理部門が，全国の事業所を縦断してコンプライアンス研修を開催中であります。最近話題の情報管理について重点的に行っています。今日は本社で開かれ，法務室も資料作成などの準備に携わったため，立ち会ったのですが，課題に対するグループ発表後に突然進行役から意見を求められて焦ってしまいました。そのグループ討議で使った資料，一緒に模範解答を作ったの知っているでしょうが。そこは研修生に振るところでは。で，ふと家裁時代の少年審判を思い出してしまいました。以前も書いたかも知れませんが，若い判事補と一緒に組んだことがありまして，そいつが少年審判中においらによく不安な顔をして意見を求めてきたのです。「書記官、ご意見は？」って、何それ。少年審判で意見陳述権がある一般職員はせいぜい調査官まででっせ。審判中こっちは進行を気にしなくちゃならないし，この若造はよく没取の言い渡しを忘れたりとんでもないポカをやらかしたので，「押収物があります」とかメモを作ったりしているところに意見などを求められたりすると事件記録でバシバシと頭を叩いてやろうかと思ったりしたものです。ちなみにこの若造も今では立派に支部長を務めていらっしゃいます。

  2005年11月04日

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• 適性検査の結果出たの巻

  このあいだ受けた昇格後の適性検査の結果が出ました。結果はいろいろ書いてあったのですが，全体的に凡庸な能力の中，特徴的なのが論旨把握，文章構成の適性のグラフが＋方向に振り切れていたことでしょうか。そりゃあ，十何年間も訴状やら起訴状やら準備書面やら員・検面調書やら証拠書類やら判決書やら契約書やら社内規程やら，読んで付せん貼って読んで付せん貼って読んで付せん貼って，毎日毎日ずーっとそんなことやってりゃあ，そうもなりますわ。一種の職業病と言ってもいいでしょう。全体的には専門知識を活かした職人向きのような評価が書いてあって，もっとこうしましょう，ああしましょう的なことが書いてありましたが，そうだったのか！　みたいなことはあまり書いてありませんでしたな。こんなマークシートの試験で把握されてたまるものですか。

  2005年11月02日

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• 契約書チェックシート作成中の巻

  契約書査読申請書の裏側にペラっと付ける感じで，申請前に契約書の自己診断をできるように，簡単チェックシートを作成しております。対象は，取引基本契約書，秘密保持契約，共同開発契約及び販売店契約などの主要なものに絞り，チェック項目を挙げ，そこから最大公約数的な項目を抽出するのですが，これがけっこう難しい。通常業務の合間にやっているもんだからちっとも進みません。裁判所書記官をやっていたときに，事件記録チェックシートなるものを作ったことがありますが，あれはだいたい見るところが決まっているし，チェック項目も挙げるだけ挙げればよかったので楽でしたが，今回の場合，あらゆる部署の方を対象に，それでいてある共通のラインのようなものを意識して取捨選択しないといけないので悩ましいところです。

  2005年11月01日

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• 契約書チェック能力は文章力かの巻

  昇格して，新しい事業部の若い営業部員から契約書のドラフト作成やチェックについての相談を受ける機会が増えたのですが，これらの基本は文章力であることを痛感しております。相談を持ってくる段階で，契約書上に潜むリスクを抽出し，それをこうしたい，と明確に示してくれる営業部員に対しては，その言葉を必要に応じて法律的な裏付けを施したものに変え，あるいはその言葉を法律用語に変換して示してあげることができるので，その点では楽です。また，そのような営業部員は，それに基づいて，誰が読んでも分かるような，素直な条項を作成してくれます。一方，法律用語の知識はあっても，文章上複数の解釈が可能な条項を作成したり，多少長い条項になると，複数の主語と述語がそれぞれ対応していないといった，文章として破綻した条項を作成される方もいます（これは不思議と年齢を問いません）。契約書は双方の合意を表すものですので，その基本は読みやすいか，文章として破綻していないか，すなわち，誰が読んでも同じ内容が読み取れるか，ということです。この「誰」とは，たとえば後任の担当者であったり裁判官であったりするでしょう。特に民事事件においては，裁判官は，一般通常人が見てどうか，という視点で証拠としての契約書を見ることになります。「そこにはこう書いてあり，一般的にはそう読めるが，ある特殊な事情があったので，実際にはこのように読むのです」，というようなことはなかなか通りません。法務部員を採用する際，新人から育成する目的であるのなら，出身学部を問わず，まず文章力の優れた者を採用してみるのも一つの手であるかも知れません。実際，契約書の作成ないしチェックのセンスが抜群によい営業部員にそれとなく出身学部を尋ねてみると文学部だったりします（もっとも，営業の能力に関しては部署が違うので分かりませんが）。

  2005年10月31日

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• 弁理士さんの講演を聴いたの巻

  今日は弁理士さんの社内講演会がありました。これは，知財室の主催で，お付き合いのある特許事務所の弁理士さんを講師としてお招きして開いたもので，日頃知財関係の案件に頭を悩ませているおいらとしては願ってもない機会でした。商標についてのお話が中心でしたが，実例を交えた興味深いお話をされ，最後まで飽きずに聞き入りました。最近は，技術やブランド力に自信のある企業は，知財部を独立採算制にして，収益を上げることを求める傾向にあり，他社による知財権侵害等に対する対応もシビアになってきているとのことでした。極端な例では，ある企業では，一日中知財部員が雑誌などの出版物を舐めるように読み，他社が自社の商標を侵害していないか調べているとのこと。シビアな世の中です。また，出願の場面では，膨大な量の商標が登録されており，どうしても類似した商標が調査の結果見つかることがあるのですが，審査官によって，類似であるか否かの判断が異なるため，過去の事例を調べ上げ，それに照らしてだいたいこのくらいの確率で出願が通るであろうとの判断を元に出願をしたりあきらめたりするらしいですね。出願にもある程度のギャンブル性があるのですね。また，当然，国際的な展開をする場合の留意点を具体的紛争事例などを交えてお話されていました。他にも興味深いお話というかヤバめの話も法務の仕事に活かせるようなお話もいろいろ聴くことが出来たのですが，ここに書くわけにはいかないので，まぁ，このくらいでご勘弁を。

  2005年10月28日

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• 商事仲裁セミナーに行ったの巻

  今日は日本商事仲裁協会さんの招待で東アジアの商事仲裁についてのセミナーに行ってきました。内容は実務的というより，ちょっと学問的な感じでしたね。参加者も学者さんが多かったようです。でも，米国商事仲裁協会の会長さんや韓国，中国の代表の方のお話が聞けて興味深かったですな。海外の契約書で当事国でない商事仲裁機関が指定される理由が分かったことが収穫かな。

  2005年10月26日

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• 週刊新潮が元少年被告人の実名と顔写真を公表の巻

  週刊新潮が先日死刑判決の出た連続リンチ殺人事件の犯行時少年であった被告人（現在は３０歳）の実名と顔写真を公表しました。週刊新潮　2005年10月27日号（木曜日発売）史上最凶「リンチ殺人」で死刑判決なのに新聞が載せない元少年3人の「実名と顔写真」少年法６１条は，少年の時に犯した罪により公訴を提起された者の氏名や顔写真を掲載してはならない旨定めていますが，「境通り魔事件」の実名報道を認めた大阪高裁の判断を考慮して公表したとのことです。ちなみに，昔の刑事ドラマなどで，少年が２０歳直前まで凶悪犯罪を繰り返し，２０歳になる１０分くらい前に捕まっても「少年法が俺たちを守ってくれるぜい。少年院行って泊を付けてくらあ。」などと大時代的な憎まれ口を利き，刑事さんが「また少年法の壁かっ！」などというシーンがあったりしますが，そんな刑事さんはいません。少年法は審判時を基準としておりますので，実行行為時に未成年者であっても，２０歳になれば家裁の少年審判ではなく，成人として通常の裁判を受けることになります。実行行為時に少年であった事実は情状面で考慮されるにすぎません。少年法第２条１項　この法律で「少年」とは２０歳に満たない者をいい・・・第３条１項　・・・少年は，これを家庭裁判所の審判に付する。もっとも，審判時に少年であっても，事案が重いものについては，成人と同様の処遇が相当であると家裁の裁判官（審判官）が判断すれば，検察官に逆送する場合もあります。とはいえ，上述の６１条はいくつになっても適用されるのですね。余談ですが，昔，家裁で少年事件を担当していたとき，検察官から成人になる直前の少年事件が送致され，審判を開く前に成人になってしまうと検察官に逆送する決定をせざるをえませんでした。この場合，案件が交通事件の赤切符などのケースでは，成人と同じ扱いとなると，罰金払って終わりです。そうすると，少年事件として保護観察の処分を受けるよりは，心理的な負担はかえって軽くなってしまいます。保護者が払ってしまうような場合はなおさらでしょう。少年犯罪に対する抑止的効果のため，何でも成人と同じ処遇を求めるとすると，このような事案の場合，かえって抑止的効果が薄くなるのではないかと思われます。

  2005年10月22日

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• トップリーグ週末試合情報

  トップリーグ試合情報！10月15日（土）14:00　三洋電機ワイルドナイツvs福岡サニックスブルース（秩父宮）10月16日（日）13:00　セコムラガッツvsサントリーサンゴリアス（仙台ス）13:00　クボタスピアーズvsNECグリーンロケッツ（柏の葉）13:00　トヨタ自動車ヴェルブリッツvs神戸製鋼コベルコスティーラーズ（瑞穂）最近は凝ったチーム名が付いているんですねえ。でも，神戸製鋼コベルコスティーラーズって，そのまんまのような気が・・・今シーズン，よわよわですが，ようやくサントリーに勝ったようですね。トヨタ自動車相手にどう戦うか。かつての三洋電機ＶＳ神戸製鋼の名勝負を彷彿とさせるような試合を期待したいですね。

  2005年10月14日

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• 図書館でどっきりの巻

  今日は退社後母校の図書館で勉強をしました。母校の図書館は卒業生にも開放されているのです。いいでしょう。で，近くのテーブルの法学部生が大学院受験のための論文の検討をしていたのを聞くとはなしに聞いていると，どうも法学部ではなく文学部の西洋哲学科の学生のようでした。出てくる単語が似ているので勝手に法学部の学生かと思っていたのでした。やはり法律も哲学もインスパイヤ元が同じなのだろうか。で，急に興味が無くなってうるさく感じてきたので，おいらもだんだん腹が立ってきて，おもむろにバッグから・・・耳栓を取り出し，しっかり着装してやった。どうだ，まいったか。まぁ，グループ閲覧室で勉強していたおいらが悪かったのだが。

  2005年10月13日

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• 陰の実務本

  あなたは，「速やかに」のつもりで「直ちに」と書いてしまい，「直ちに」履行を求められてしまったことはありませんか。「告訴」と「告発」を間違えて司法巡査や検察事務官に苦笑いされたことはありませんか。刑法の講師を頼まれ，刑の「減軽」を「減刑」と書いてしまったテキストが通信教育のテキストとして全国に配布されてしまったことはありませんか。調書判決や決定書の起案で，「没収」と「没取」，「勾留」と「拘留」，「科料」と「過料」を間違え，裁判官に訂正を命じられたことたことはありませんか。あるいは，裁判官もスルーしてしまい，検察庁から「ハンコ持って直しに来い」と言われたことはありませんか。訴訟上の和解の席で，担当裁判官や相手方代理人が，こちらが発する特定の言葉の部分で，なぜか苦笑いしていることはありませんか。そんなあなたには，この一冊，法曹新書「似たもの法律用語のちがい」法曹会１２３８円（税別）をお勧めします。それぞれの用語が用いられている法令，似ている点，違う点がコンパクトにまとめられています。

  2005年10月11日

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• 地下鉄でどっきりの巻

  仕事帰りに地下鉄に乗っていたら，偶然，ばったりと昔の上司に会った。この人は，おいらが初めて民事訴訟を担当したときに付いた裁判官だ。それまで民事執行と家裁しか経験のなかったおいらも随分この人に鍛えられたものだ。「弁論更新って何ですか？」などと質問して呆れられたこともあったっけ。当時は何でこんなにぎらぎらしているかと思うほどぎらぎらした感じの人だったが，１０年ぶりくらいに会ってみると，さすがに少々枯れた感じになっていた。で，よもやま話などをしていると，何と，このオッサン，法務省の○○局に出向中とかいうではないかぁ！こちらが，新会社法で頭が痛いとか言うと，「ああ，それなら商業登記でも何でも電話して聞いてちょうだい。」などと言うではないか。まさに，地獄で仏，死して屍拾う者無し（違うか）とはこのことですな。ただ，その電話を取り次いでもらえるかどうかが一番の問題だ。

  2005年10月06日

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• ●長　いが　Ｐ作の巻

  おかげさまで，昇格試験にパスいたしまして，本日付けで昇格いたしました。とはいえ，会社員の皆さんには公知の事実でありますが，ここから先がシビアな世界に入るわけで，その一歩を踏み出したにすぎません。で，指で輪をつくって，室長に，「やらしい話，コッチの方もグッと上がるんですかねえ。」などと聞いたところ，「最初はそんなに変わんないよ。」とバッサリ斬られてしまいました。とりあえず，室長への道，一歩前進か！？

  2005年10月04日

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• 司法試験論文式試験に役立つ？　実務本

  司法試験刑法論文式試験の構成要件学習に役立つ？近代警察社「犯罪事実記載の実務　刑法犯」「４訂版はしがき」より本書の読者である実務家の皆さんは，収集した証拠によって認められる多数の事実のうちから犯罪を構成する事実を選別し，それを犯罪事実として文章化する作業に取り組んでおられるわけである。本書は，初版以来，そのような作業に従事する実務家の皆さんに役立って貰うことを念頭に置いて，犯罪事実の記載例を示すにとどまらず，解説の部分で犯罪を構成する個々の事実の意味について裁判判例等を紹介しながら解説を加えてきたところである。本書を参考書として活用することにより，当該構成要件及び問題文から構成要件該当事実として抽出すべき文言を確認することが出来るのではないだろうか。また，当然ながら，本書の本来の目的である犯罪事実を作成される実務家の方（各種令状，勾留請求の申請書，起訴状に別紙として添付される非行事実，被疑事実，公訴事実等を作成される，捜査機関の職員の方々）の参考書として活用できることは言うまでもない。

  2005年10月03日

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• 「のまネコパクリ問題」がＴＶニュースに。

  ここ１か月ばかり，某巨大掲示板をはじめとするネット上において話題になっていた，いわゆる「のまネコぱくり問題」が，ネットニュース，雑誌などに続き，昨日のａｖｅｘさんの発表を受け，新聞（毎日，読売），ＴＶ（フジＴＶ，ＮＨＫ）などで取り上げられたようです。インターネットに個人が接続できるようになってから言われ始めていることではありますが，最近のネットワークコミュニティの巨大化にともない，企業のマスコミ対応の一環として，ネットワーク世論を全く無視することが出来なくなっていることを痛切に感じました。とはいえ，企業が何らかの意思表示をすべき相手が，マスコミであれば法人であるところ，ネットワーク世論である場合，その相手がはっきりしない点で大きな違いがあります。たとえば，今回話題に上った某巨大掲示板の場合，発言の主体は個々独立した個人であって，その個々人は「某巨大掲示板という組織」があってそこに属しているわけでもなく，また，契約などで結びついた関係にあるわけではありません。（私も調べもののためにたまに覗いたりしますが，さまざまな方が発言をされていて勉強になります。今回の件では「刊行物等提出書」の制度などの発言を拝見してとても勉強になりました。）。それゆえ，具体的な個人のネット上における発言ないし行為自体が法に触れるので有れば，その個人を特定して意思表示をしたり法的手段に訴えることになるでしょうが，そこである世論が形成された場合，その世論自体にアクセスすることは，困難であると思われます。全く発言をせずに，閲覧だけしつつ，発言に同意の意思を形成している人もいるでしょう。例えば，自社に不利益を及ぼすであろう，ある大きな世論が形成されたとして，そこにアクセスすべく，当該書き込みに対して逐一反論を試みても，それはまるで，一日に延べ何百万人もが利用する巨大な駅のプラットホームにおいて，ある方向に行こうとする大衆のうちの一人一人に対し，にそちらへ行かないで下さい，と声をかけるようなもので，労多くして益少ない作業であると思われます。また，掲示板の範囲を超えて，個人がブログという形態で発言する機会が急速に増えており（現に私もこの件について２回ほど書いているのですが），その傾向は一層強まるものと思われます。今回のａｖｅｘさんの発表に対し，某巨大掲示板には「「のまねこ」の商標の申請ではなくて，肝心ののまネコの絵が入った，「米酒」の図形の商標の申請が取り下げられなければ全く意味がない」，「「殺人予告」は自作自演では？」，「管理人の公開質問状に対して何一つ答えていない」等と言った不信感を露わにした書き込みが多数みられ，完全な鎮火には至っていないように見受けられます。今回の件は，企業とネットコミュニティーとの関わり合いについて考察する一つの機会として今後も経緯を見守っていきたいと思います。

  2005年10月02日

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• 企業危機管理本

  法律書とはちっと違うのですが，法務室は企業危機管理部門との提携業務もあることから，このようなものを紹介します。文春新書　「企業危機管理　実戦論」　田中辰巳著　株式会社文藝春秋発行著者は，ちょうどあの件で大変だった時期のリクルートで危機管理を担当した方です。表紙カバーの裏書には，「バブル経済は企業を堕落させ，闇社会を肥大化させてしまった。そして，長引く不況は善良な社員のモラルまで奪って，不祥事を激増させている。ところが，「危機の時代」と言われながら，多くの企業は総務部や広報室といった危機管理の担当部門を，逆に縮小してしまっている。その結果，攻撃や非難の矛先は経営者に直接向かうことになった。また，ビジネスの現場では当事者が独力で危機に対処しなければならなくなっている。今，企業危機管理は，すべてのビジネスマンの最優先課題と言っても過言ではない。」とあります。時代背景が一時代前という印象を受けることは否めませんが，危機管理の基本的な考え方は現代にも通じるものが多分にあると思います。むしろ，コンプライアンスが企業に強く求められている現在であればこそ，より一層必要とされる一冊ではないかと思われます。

  2005年09月30日

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• 「シンクタンクまがい」に無駄金を落とすなの巻

  今日は，あるプロジェクトを委せている「シンクタンクまがい」と打ち合わせがありました。この「シンクタンクまがい」にはかなりのお金を落としているのですが，その分の仕事をしているとは到底思えない。こちらが事前に投げた書面を明らかに読んでおらず，適当なことを言っているので逐一指摘してやったら逆切れする始末でした。公務員の世界も確かに無駄が多かったと，久しぶりに民間企業に戻り，感じることもありましたが，その民間企業の周囲にはこのような「シンクタンクまがい」がハイエナのようにうろついている実態を知ることもできました。昔はこんなに多くなかったし，内部の機密に触れるような案件は自社でやるか，実際に頼む案件も余程の案件だったような気がします。実業を営む企業は，１円でもこんなことで無駄にしては現場で汗を流して働いている人たちに申し訳ないのではないでしょうか。自社の体力を付けないと，ハイエナに食い物にされてしまいます。「一応，外にも出して揉んだ案件ですから」という社内的な担保にするためだけであるなら，出さない方がまだましでしょう。とりあえず，もし俺が室長になったらここは切ります。その程度の仕事なら，社内の人間で十分まかなえる。

  2005年09月29日

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• ビジネス法務検定試験申し込み本日開始の巻

  ビジネス法務検定を個人で受ける人は，登録が必要となりましたよ～受験を希望される方は、インターネット（http://www.kentei.org/）にて受験登録をされるか、もしくは東京商工会議所検定センター（03－3989－0777）に電話をかけて受験登録をされるか、必ずいずれかを選択して受験登録手続をとることが必要となります。 申込登録期間は、9月27日（火：10：00）～10月28日（金：19：00）。 登録手続が完了したら「試験の申込書」が郵送にて各自の下へ送付され、その申込書を使って郵便局またはコンビニエンスストアを利用して申込。 その後、受験票と写真票（はがき：1級と2級試験受 験対象者のみ）が郵送されるようです。 詳細については、東京商工会議所検定センター（03－3989－0777：土、日、 祝日を除く10：00～19：00）に問い合わせて確認してくださいまし。

  2005年09月27日

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• ビジネス法務に役立つ？　司法行政実務本

  契約書の表記は，様々なフォーマット，契約書のストックからパクってを参考にして作成されることがままあるため，気を付けながらも非常にブレやすい。例えば，「引渡」「引き渡し」「引渡し」が同じ契約書の中に使われていると，交渉相手から名詞と動詞の区別もつかない馬鹿な会社だ，と思われ，足下をみられて不利な契約を次々と迫れ，ひいては会社が傾くことになると言っても過言ではない（過言です，すいません）。とはいえ，ではどの表記に合わせるか，というのは確たる基準がないため，悩ましいところであります。そこで，「司法行政文書の書き方（新版）」最高裁判所事務総局秘書課監修　司法協会発行ですよ，奥さん！これは，最高裁判所の事務総局において，担当官が侃々諤々の議論をたたかわせ，時には殴り合いの大喧嘩をしながらまとめたものです。というのは嘘ですが，この席をサポートした事務官から聞いた情報によると，かなり激しい議論が繰り広げられていたたそうです。通達などの司法行政文書だけでなく，裁判官も判決文の起案に使っている（人もいる）一冊です。左陪席や書記官が表記ブレブレの起案や調書を作ろうものなら，言葉を大切にする部長や担当裁判官であれば，この本を元に添削され，付せんが箒のように付くことになります。そうであるなら，契約書をこれを元に書けば，裁判の証拠として提出したときに，「おお，この契約書はよくできている！」と，心証がアップすること請け合いである。というのは冗談として，表記に迷ったときの基準の一つとして参考までにご紹介しておきます。

  2005年09月22日

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• ＮＨＫが不払い者に法的措置検討

  ＮＨＫが受信料不払いへの対策として、不払い契約者への法的手続きの是非を検討しているらしいとのこと。簡易裁判所の支払督促を使うのではないか，と報じられています。http://www.nikkei.co.jp/news/sangyo/20050901AT1D310A001092005.htmlこの支払督促というのは，かつては支払命令といって裁判官が発していたのですが，申立書に貼る印紙も訴訟の半分の額だし，証明が要らず，書面審査だけで発令される簡易な手続なので，申立が多く処理が追いつかないため，裁判官を解放し，書記官に出させるようにしたのが，この督促手続です。当然，ハードルは低くなりました。もっとも，この督促には異議申立用紙が同封されていて，□にチェックをいれたりして簡単に異議申立ができます。異議申立をすると，普通の裁判に移行することになります。ＮＨＫがどれだけの件数についてこれを利用するのかは分かりませんが，場合によっては沢山の訴訟をかかえることになりかねません。また，訴訟に移行すると，残り半分の収入印紙や切手も納めないといけないし，裁判に出頭する手間や費用がかかります。控訴されればさらに費用がかかるでしょう。また，最終的に勝訴判決を得たとしても，相手が任意に払わなければ，強制執行の手続きがあるにはあるのですが，訴訟とは別の手続ですので，さらに費用がかかります。このような結果になった場合，請求額が数万円であるなら，確実に費用倒れになってしまうでしょう。また，費用負担を相手方に命じる判決を勝ち取ったとしても，費用部分の確定にはまた「確定処分」という手続が必要になりますので，これにも費用がかかります。この処分に対する不服申立があればさらに・・・これらを考慮した上で，どれだけの額を不払いにしている相手に対して，何件の申立をすべきか，判断するのでしょうが，かなり難しい判断になるでしょう。莫大な額の費用倒れを出してしまったら，納付者からのさらなる批判も免れないでしょう。かといって，放置すれば不公平感が日に日に増幅し，不払い者が増えることになりかねないでしょうから，何らかの手は打たなければならないのは火を見るより明らかです。法務担当者として同情を禁じ得ません。話は変わりますが，私は例の騒動のときに，この問題をシリーズで取り上げていた某週刊誌をよく読んでいたのですが，ＮＨＫの方がこの雑誌の記者に対してかなり横柄な口のききかたをし続けていましたね。雑誌記者だと思って見下していたのでしょう。この雑誌は，総合週刊誌の売り上げで１，２を争う雑誌です。その記者の背後には多くの読者がいたことでしょう。危機管理部門との提携業務もある法務担当者として，反面教師とさせて頂きます。

  2005年09月20日

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• 司法試験論文試験に役立つ？　法曹会の本

  司法論文試験に役立つ？　法曹会の出版物「約束手形金請求訴訟における要件事実とその立証　三訂版」坂井芳雄著　1173円（ただし，下記の目次は「改訂版」のもの）振出人に対する請求原因事実（権利帰属原因の主張，手形行為の成立等）↓裏書人に対する請求原因事実（裏書人の手形行為の成立等）↓抗弁という基本書に則した流れで書かれており，また，ページ数も少ないので読みやすい。また，実務本にもかかわらず，振出人の手形行為の成立の要件事実の記載例においては，契約説，権利外観説，発行説，創造説等の各立場からの請求原因事実の記載例が用意されているので，各立場に立った場合の要件の違いが一目瞭然。これら要件をもとに抽出すべき事例問題における問題文の記載を吟味できるのではないだろうか。--------------------------------------------------------------目次第１章　請求原因１　意義２　請求債権同一性の確定３　権利義務の帰属者４　記載例第２章　約束手形の振出人に対する請求を理由あらしめる事実１　概説２　裏書の連続ある手形の所持（１）　手形法の１６条１項の意義（２）　要件事実　附記載例（３）　立証（４）　法律効果（５）　慣行的主張方法に対する反省（６）　いわゆる裏書連続欠缺の抗弁について３　権利帰属原因の主張（１）　裏書の連続を欠く場合に主張立証すべき実質関係の範囲（２）　権利帰属原因の種類（３）　善意取得　附記載例４　手形の再取得（１）　戻裏書（２）　償還（受戻）　附記載例（３）　手形の返還　附記載例（４）　裏書の原因関係消滅による手形上の権利復帰　附記載例５　被告たる振出人の手形行為の成立（１）　意義（２）　要件事実　附記載例（３）　立証（４）　手形要件欠缺の主張，手形の偽造，変造，抹消，毀損の主張及び交付契約欠缺の主張について６　手形行為の成立　その２（他人による手形行為）（１）　意義（２）　代理形式の手形行為　附記載例（３）　本人表示形式の手形行為　附記載例（４）　立証７　手形行為の成立　その３（１）　意義（２）　要件事実　附記載例（３）　補充権の濫用　附記載例８　手形の所持（１）　意義（２）　要件事実（３）　立証９　呈示の要否１０　手形法上の付随請求（１）　意義（２）　要件事実　附記載例（３）　立証１１　遅延損害金の請求（１）　意義（２）　要件事実１２　無権代理人・偽造者に対する請求（１）　意義（２）　要件事実　附記載例第３章　約束手形の裏書人に対する請求を理由あらしめる事実１　概説２　被告たる裏書人の手形行為の成立３　遡求条件の具備（１）　意義（２）　要件事実　附記載例（３）　立証４　手形及び拒絶証書の所持（１）　意義（２）　要件事実（３）　立証５　手形法上の附随請求，遅延損害金の請求第４章　抗弁１　概説２　権利の帰属に関する抗弁事実（１）　裏書の連続による推定を覆す事実（２）　裏書の連続を欠く場合（３）　原告の手形取得行為自体に瑕疵がある場合（４）　権利移転に存する瑕疵の種類（５）　権利消滅行為（６）　記載例３　義務の存在に関する抗弁事実（１）　物的抗弁，人的抗弁の意義（２）　物的抗弁の主張範囲と人的抗弁の主張範囲（３）　手形行為の効力発生障害事実（４）　原因関係上の抗弁，手形外の特別の契約に基づく抗弁（５）　債務消滅事実（６）　記載例４　手形と引換給付の抗弁の可否第５章　記載例のまとめ

  2005年09月19日

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• セミナーに行ったの巻

  某協会さん主催の国際ライセンス契約の実務に関するセミナーに行ってきた。ここんちに参加するのは初めてだったのだが，受講料が他のものと比べてかなりリーズナブルだったので，どうかなあと思っていたのだが，内容は決して安いものではありませんでしたね。何となく分かっていたつもりのぼんやりしていた概念をはっきり理解することができたし，特に税務面，独禁法面からのお話が聴けたのは収穫でした。また，正に現在頭を悩ませている契約案件があるのですが，あれはこれで何とかなりそだ，というお話も聴くことができました。まさに，ウロコから目玉がボロボロ（ぎゃ～）ではなくて，目からウロコがボロボロもののセミナーでした。良かった良かった。

  2005年09月16日

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• 昇格面接だった。

  今日は昇格面接試験がありました。夏休み中に書いた昇格論文と合わせ技で決まります。久しぶりに緊張しましたが，法務室長が当局側に座っていたので緊張感倍増でした。あんたなんでそっちにいるの？って，別にいてもおかしくないか。面接が終わってからも，しばらく協議が続いていたようで，なかなか室長が部屋に戻ってこなかったが，いったい何を話していたのやら。怖い怖い。でも，あれか。室長への道，一歩前進か！？

  2005年09月14日

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• 新しい事業部に呼ばれた。

  新しい事業部に契約書の査読の件で打ち合わせに行ったら，薬事法がらみの新プロジェクトのわけの分からない契約書の話になって，挙げ句の果てにスキーム的な話になってしまった。なんでそうなるんだ～聞いてないぞ～スキームの責任なんかとらないぞ～で，何時間も拘束されて頭使ったのでさすがに疲れた。

  2005年09月13日

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• 何かありましたか。

  いつもＹａｈｏｏで自社株情報をモニタリングしているＩＲ担当者が，Ｙａｈｏｏのａ○ｅｘさんの掲示板を見てなんだぁ，荒れてるな～とか言ってましたが，何かあったのでしょうか。　　 ∧＿∧　　／￣￣￣￣￣ 　　（　´∀｀）＜　「何かあったのでしょうか。」じゃねえだろ。 　　（　　　　） 　＼＿＿＿＿＿ 　　｜ ｜　| 　　（_＿）＿）

  2005年09月10日

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• 新会社法の法文来た。

  ちょっと前の話なんだが，某財団法人から新会社法の法文が届いた。ありがとうございます。条文が書いてあるだけではなくて，前半部分に今回の改正の解説が簡潔にまとめられており，気が利いた作りになっている。でも，どうして一冊しかくれないの？って，すいません。

  2005年09月09日

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• 秘書に聞かれたの巻き

  いがＰさん，ちょっと教えてくれる？これはこれは，元ミス東京で社長秘書のヒショリーナ・社長田（なにこれ）さんではないですかああ。というような導入を思わせるキャッチなタイトルであるが，実際聞かれたのは秘書室長のオサーンである。我が社に元ミス東京などいない。聞くと，「保険の関係で聞きたいんだけど，取締役が亡くなった後に，相続人に対して株主代表訴訟が起こされることってあるのかなあ。」ちうことらしい。株主代表訴訟・・・昔担当したことあったなあ・・・と遠くを見る目になってしまったが，保険代理店の役員も兼任していてこういうことに（というか何でも）詳しい法務室長が不在だったので，「とりあえず調べさせてもらいます。」と答える。「うん。慌てないで良いから急いでね。」こういうことを言う人ってまだいるんだな～で，調べたら普通にあるらしい。実例として，ミドリ十字事件、東京都観光汽船事件とか。室長が居ないことをいいことに，適当に「取締役の地位は一身属的なものだから，相続人には承継されないですよ～」とか答えないで良かった。室長への道は険しく，そして遠い。

  2005年09月07日

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• さらにご紹介「法曹会」モノ

  設題解説シリーズと例題解説シリーズです。「法曹」という業界誌に連載されていた「ほうそう講座」をまとめたモノ。誰に対して発信しているのかはっきり分からない謎のシリーズです。実務家向けには薄すぎるし，学生向けにはマニアック過ぎる。とはいえ，例題から抽出した論点に対して意義，要件，効果などを学者本，判例などからねちっこく引用してある（分業制なので多少の温度差はあり）ので，受験生が論証を組み立てるときの文言のパクリ本参考書として使えるのではないか。基本的にみんな１０００円前後。法曹会に在庫があるモノは以下の通り。設題解説　刑　　　法（一） 設題解説　刑事訴訟法（一） 設題解説　憲　　　法（一） 設題解説　民　　　法（一）〔三訂版〕 例題解説　刑事訴訟法（１）〔三訂版〕（４）〔三訂版〕（５）〔改訂版〕（６） 例題解説　新民事訴訟法（上）（下） 売る気があるのか，というくらいあまり市場ではみかけませんが，法曹会館に行けば売っているようです。

  2005年09月06日

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• 薄い要件事実論の本

  最近，司法試験の論文式試験の民法において，要件事実を答案に反映させるということがあるらしい。大昔に書記官試験（合格させるための試験で似たような問題しか出ない）しか合格したことがないおいらにはどういうことかよくわかりませんが。請求権パターンでいえば，１．請求（物よこせ（どかせ），金よこせ）←請求の趣旨にあたるもの（１）法律上の根拠←請求原因にあたるもの　　　ア　要件←あてはめ（Ａ→Ｂ）　　　イ　要件←あてはめ（Ｂ→Ｃ）　　　ウ　要件←あてはめ（Ａ→Ｃ）　　　エ　論点（もっとも・・・）　　　オ　結果→×（２）法律上の根拠←請求原因にあたるものという感じで反映させるのだろうか。で，「これに対する相手方の主張」が聞かれていたら，「抗弁」を利用するのかな。でも，要件事実論なんてものははまりだしたらキリがないし，大抵の学者本は分厚くて高い。そこで，書記官が訴状のチェックをするときに使ったりしている薄っぺら～いテキストを挙げてみましょう。１．「紛争類型別の要件事実」（平成11年３月）司法研修所編，法曹会，２４１５円司法修習生に配布されていたらしい。法科大学院でも使っているところがあるようだ。２．「問題研究　要件事実─言い分方式による設例15題─」司法研修所編，法曹会，１５００円上記よりも取っつきやすく作られているらしい。修習前に読んでおいてね，みたいな。３．「訴訟類型別争点整理シ－ト」那覇地方裁判所，判例タイムズ社，３１５０円これはもう完全なチェックシート集。とはいえ，要件事実も抗弁もかっちり書いてある。なぜ，那覇地裁なのかが謎なだけ。ちなみにチェックシートのＣＤ－ＲＯＭ付。ちっと高い。要件事実教育って，一時司法研修所で流行ったことがあって，訴状もそれだけ書いてあるものが美しいみたいな時代があったらしいのですが，この訴状を受け取った相手方が法律事務所に駆け込んで相談しても，状況がよく分からなくて対応に困ることもあったらしい。訴えられたんだから，状況くらい分かるだろう，と思いがちなのですが，実際はそうでもない場合がままある。一方的に訴えるわけだから，相手方には何でこんなものが！　という状態。で，今は，請求の原因として，実際に必要な事実以外に背景事情が書かれていたり，別個に項を立てて背景事情を書いてある場合があります。とはいえ，試験的には，余計なことを書くと減点されるのかな。まぁ，おいらにはよく分かりませんが，興味があるお方にはご参考までに。

  2005年09月02日

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• 最近散見される企業防衛条項

  最近の契約書の解除事由に重大な経営体制の変更または資本構成の変更があったとき。とかいうのが入っているものが散見される。なんじゃこりゃ。何でこんなことと契約がからんでくるんだ，と思って組織法務もやってる室長に聞いたら，それは，よくある企業防衛の条項だよ。ということであった。要するに，会社を乗っ取ったら主要な取引先と切れちゃうよ～ということらしい。ホリエモンの件があったのに勉強できていなかった。お恥ずかしい限り。やはり，ビジネス法務の勉強だけではビジネス法務も分からなくなってしまうのね。室長への道は遠く，そして険しい。

  2005年09月01日

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• 白地手形で思い出した。

  基本書の白地手形の部分を読んでいて思い出したのだが，弁護士さんでも手形訴訟を起こすときに，白地を補充しないで提起される方がごく稀にいらっしゃいます。まさか，と思われるかも知れませんが，司法試験の論文試験で用紙を取り違える方が例年いるのと同じように，まさか，ということをしてしまうことは世の中にあるのです。白地手形は商慣習上認められているのであって，手形訴訟提起の場合のように，権利行使の際には補充（もちろん権限の範囲で）しないと白地の部分によっては手形要件を欠く結果，請求原因を欠くことになりかねません。裁判所は，スポーツで言えば中立な審判の立場なので，片方の勝ち負けに直接関係するアドバイスはできないことになっています。かつてこれに気が付いた担当書記官が原告訴訟代理人に教えて補充を促したため，負けた相手方から国家賠償訴訟を提起されたことがあり，そのようなことはないハズです。しかし，先に述べたとおり，まさか，ということが世の中にはあります。担当書記官からそのような指摘があったら，ラッキーということで，黙って補充しましょう。決して，相手方にばれないように。蛇足ですが，都心部の方で，手形訴訟で原告として地方の裁判所（特に支部）に出向かなくてはならないような場合は，結審時までに通常移行の申述をしておくことをお勧めします。これをしないと，相手方から不服申立が出た場合，単なる「手形異議」事件として通常移行するだけで，同じ裁判所で審理することになりますが，手形訴訟の段階で通常移行の申述をしておけば，これに対する不服申立は「控訴」になりますので，二審が都心部にある高等裁判所で行われることになります。私は地方の支部で手形訴訟を担当したことがありますが，都心部からいらした弁護士さんはみな通常移行の申述をされていました。そんなこと知ってる，と言われそうですが，まさか，ということがありますので，念のため。

  2005年08月31日

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• 新会社法の施行時期

  小耳に挟んだ情報によると，新会社法の施行時期は，平成１８年５月１日説が有力らしいですが，どうなんでしょうか。まぁ，３月締めで６月に株主総会ちうことであればこの辺なんでしょうかね。

  2005年08月29日

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• さらに掘り出してみた。

  実家で手形本を探してみたら，さらにこんなものが出てきた。坂井芳雄著「手形法小切手法の理解」法曹会うーん，こんなものまで持っていたのか。宝の持ち腐れ状態だ。著者は超激務である最高裁判所の調査官や地家裁所長，福岡，名古屋の各高裁長官を歴任したバリバリの実務家で，その経歴から予想されるとおり，本著も判例・通説（むしろ判例本か）の立場で書かれている。ちょっと客観的に，引いたスタンスで書かれているようだ。正に，前回掘り出した前田本と表裏の関係にあり，逆の意味で補いあっているともいえる。例えば，有価証券の定義について，鈴木前田説について，この本では，「権利の移転及び行使のいずれにも証券を要するもの」という定義があって，株主権の行使には株券の呈示は必要としないが，株主名簿の名義書換には株券の呈示が必要だからその行使に株券が必要であるという実体は失われていないと言ってるよ～，と触れる感じで，どうにも客観的なスタンスで，鈴木前田説の趣旨がよく分からない。まぁ，紹介はするよ，というスタンスなのだろう。前田本をみると，それは株式に含まれる権利の「特殊性」によるもだ，と書いてある（１５ページ）。要するに，おいらの定義では「株券」についての説明が苦しいけど，あれは特殊な例だといいたいんだ，ということが分かる。受験生なんかは時間がないでしょうから，片方を基本書にして，片方をいま一つしっくり理解できないときに引く参考書にするのがよいでしょう。でも，この本は反対説をたたく文言をパクろうという目的には使えないかもしれない。客観的だから。

  2005年08月27日

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• 続いて登記ネタ

  登記ネタが出たので，蛇足ネタを一つ。資格試験参考書なんかでよく，「所有権に基づく妨害排除請求権としての所有権移転登記抹消登記請求権」とかいうような記載があるが，これ，正確には「所有権移転登記抹消登記手続請求権」なんだそうだ。すなわち，登記は機関としての登記官を介して国がするものなので，私人間では請求することができず，請求できるのは登記「手続」だ，ちう理屈だそうです。どうでもいいことのような気がしますが，実務では，普通の裁判官はほぼ，判決文ではそう書きますし，書記官などがそのようなことを書くと，わざわざ直す裁判官もいます。裁判官が採点するような試験の場合，このような記載がされていると，通常，減点まではされないまでも，心証はマイナス方向に向く・・・かも。

  2005年08月25日

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• （根）抵当権設定登記を消すのら～の巻き

  孫会社が取引先の土地家屋に設定して，既に債務の完済を受けている根抵当権設定登記を消すという話が来た。当時，必要な書類は孫会社が取引先（債務者）に渡してあったのだが，債務者が手続を忘れていたという。のんびりした取引先だ。で，孫会社はとっくに子会社に吸収合併されて，子会社も親会社（当社）に吸収合併されている。まず，本当に債権が消滅しているか経理に確認する。次に，もう一回登記委任状を作成する。作成名義は（登記義務者　債権者株式会社○○（登記簿上の債権者株式会社△△））にする。また，子会社の閉鎖登記事項証明書と親会社の登記事項証明書を取り寄せて，権利義務の移転関係を明らかにしておく。で，ここまで作って，ふと思ったのだが，これ，放って置いて，相手から根抵当権抹消登記手続請求訴訟を起こしてもらえばいいのではないの。こっちは口頭弁論期日呼出状と判決正本を受け取るだけでいいんだから。もちろん期日はすっぽかし。相手は判決正本と確定証明を登記原因証書として抹消登記申請すればいい。と言ったが，上司に「はっはっは。」と笑い飛ばされて終わりだった。ネタと思われたらしい。裁判所なんか税金で運営されているんだから利用すればいいのら。正直，もし，うちがアレな会社だったら「根抵当権実行しちゃいましょう。で，請求異議訴訟起こされたら和解して競売手続は取り下げればいいし，証明ができなそうならそのまま安く競落して市場価格で相手方に買ってもらえばいいでしょう。」とか言い出す法務部員がいかねないのではないか。そうでなくても，「抵当権抹消の協力料とか言ってふかっけちゃいましょう。」とか（おいらは言ってないぞ）。で，もし，ぼんやりしているうちに，うちが解散してしまっていたら，相手方はどうやって抵当権登記を抹消すればよいのでしょう。債権者不知ということで，債務を完済していないときは供託して抹消登記申請，もし，完済しているのであれば，それを証明して抹消登記申請（不動産登記法７０条）ちう感じでしょうか。うちが法人ならいいのですが，もし，自然人だったら，戸籍簿をたどって相続人を洗い出して，登記義務者として委任状をもらわないとならない。もらえないときは，訴訟ということになるが，もし，債権者が明治時代に亡くなった人だとすると，被告が１００を超える訴訟になりかねない。ちうか，結構こういう訴訟あった。ちうわけで，弁済が済んだら抵当権はさっさと消しておきましょう。

  2005年08月24日

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• 掘り出してきた。

  どうも，手形・小切手法が弱い。というか，表面的なところは分かるのだが，理論的なところを忘れてしまっている。企業法務で使うなら，実務本でもいいのだが，基本的なところから思い出したい，ということで，実家の押入を物色していたら，Ｗセミナーの１９９１年版の林一郎という講師の講義テープが出てきた。前田庸先生の手形法小切手法入門を基本書として進められているので，ついでにこれも探したら出てきた。ぱらぱら開いてみたら鉛筆で書き込みがされている。よかった。後で消して売れる。（売れるのか？）昔は勉強していたんだなあ。法律も変わってないから本も変わってないだろう。テキトーなスタンスだが，理論的なところが大体分かればいいからいいのだ。テープを聴いてみると，講義の合間のネタとかは聴いた記憶があるのだが，本論はすっかり忘れている。だめだ～一応，前田先生の本を使っているし，講師自身も前田説を採っていたようだが，判例・通説の両立てで進められている，というか，むしろ前田説に対してはシビアな発言が目立ち，判例・通説寄りの講義のように感じるのは気のせいか。それにしても，この講師のシニカルな話しぶりはどうにかならんのか。でも嫌いではない。

  2005年08月23日

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• スラップスティック刑法過去問

  バカ甲，大暴れの巻【事例】甲は，深夜，美術館において，絵画を盗もうと物色していたところ，ピカソの絵を見つけて手を掛けたが，自分の好みに合わなかったので，何も盗まずに立ち去った（平成１２年第６０問）売り飛ばす目的ではなく，純粋に自分の観賞用にするために，甲が美術館に忍び込んで来ましたよ。甲は，病院の死体安置所に置かれていた死体がまだ生きていると誤信し，殺意をもってこれに切りかかった（平成３年第５０問）この事例自体変なのですが，これを解説してくれた先生の「このようにぴちぴちした死体に切りかかった場合は・・・」の「ぴちぴちした死体」というキャッチーな表現が印象に残ってます。というわけで・・・甲の行為は　　　　　　　　　　　　　＼　 ／　 　 　 ヽ､`'''ﾞ ノﾉ　　　｀'ヽ､　 　 / 　　　　　　　　　　　　　 　 ｀| __,.. 　 -_‐ ニニﾆ ‐_-　､ _　　l ,.-'ﾞ 　　　　　　 　 　 　 　 　 　 〈.r '' ´　　　　　　　　　　｀ '' -={} 　　　　　　　　　　 　 　 　 /:::!`ァ- ､..,,＿＿＿＿,,,.. -､,''ﾞｿ:::ﾍ 　　　　　　　　　　　　　　/:::::l　ﾞ　,.r＝　 `　 ´　ｧ=-､　`　l::::_ｨ 　　　　　 　 　 　 　 　 　 〈ヽ|　　'ﾞ　　ノ　 i　　丶 　 　 　 l/,' | .　　　, ‐　、　　　　　　 　 | 〉!　　　　　　 l　 　 　 　 　 　 l | ﾘ　　見なかった事にしよう .　　　ヽ. 　 ヽ　　 　 　 　 ヽ`|　　　　　　l 　 _　　 　 　 　 ｋ/ .　 　 　 ヽ 　 ヽ　　　　　　　l｣　　　, 　　 ｀　　　　ヽ　　　l-ﾞ 　 　 　 　 ヽ.　 ', 　 　 /￣〉　ﾍ　　'　､ー――一ァ　　　/ 　　　　　 　 ', 　 '、, べ、 ｌ　　 ヽ　　　ヽニニニｼ　　　/ 　　　　　　　 ﾞ,　／　 _　ヽ!　　　 lヽ　　　-―-　　　／l .　　　　 　 　 У_. イ　ヽ　 〉　　_,|　｀　､ 　 　 　 ／　 l_ 　　　　 　 　 ﾉ ´_,.　‐ ヽヽ/;　 / ヽ　　　 ;￣￣　　 ,.イ l 　 　 　 　 　 |　　 　 　 ヽ | Lノ　　 ＼_　 ヽ　 _,.ィ´　　　L_ 　　　　　　　 |　　 `´〉　 /　 ! l　　　 　 ﾌー／　　　　　/　｀〈_｀ ' ‐ ､ 　　　　　 　 _｣　　　 ゝ,l_|　　l　ヽ 　 　 /￣￣ﾍ　　　 /　　　　｀ ' - ､｀tｫ､,_ 　　　　 ,.ィ｢|,,.ゝ、　　　 ヽ.　 ｌ　 ヽ　　∧　　　ﾊ　　 /　　　　 　 　 　 ｀' -､ /ｽ､ .　 　 ／Yﾞ´　　 ヽ　　　　 l　 ｌ　　ヽ. /　〉t‐ 〈　ヽ／　　 　 　 　 　 　 　 　 ｀ - ト､

  2005年08月22日

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• ビジ法１級への道（教材編）

  商工会議所１級テキストＰ４１の事例について，４３条の使用人に関する以下の２つの判例を立場が別（前者は４３条の使用人は事実行為の委任だけではダメ，後者は事実行為の委任だけでＯＫという立場）というように講師は言っていたが，東京地裁（昭和５３．９．２１）注文取りの事実行為をなすことの委任を受けていたにすぎない者は，４３条の使用人には該当しない最高裁（平２．２．２１）４３条の代理権限を主張する者は・・・委任を受けていたこと及び当該行為が客観的にみて右事項の範囲内に属することを主張立証しなければならないが，代理権限を授与されたことまで主張立証する必要はない前者は，実体法上の権限の有無の問題で，後者は請求権を主張する側の訴訟法上の主張立証の問題なのだから，別に違う立場でもないのではないかい。

  2005年08月19日

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• 夏休み明けたのかな。

  昨日から夏休み明けなのだが，世間では今日くらいまで夏休みだったのだろうか。電車がまだ空いてました。夏休み明けなのに仕事は濃い。リハビリにはちょうどいいかな。それより，当ブログに若手法務マンの方が来てくれました。ありがとうございます。こんなインチキ法務マンのたわごとで良かったら読んでやって下さい。それにしても，内田民法ですか。最先端の香りがします。私が学生の頃は，憲法　佐藤工事，芦部民法　我妻，★野英一刑法　行為無価値　団藤，大塚　vs　結果無価値　藤木会社法　鈴木（たけちゃん）手形小切手　前田（庸）民訴　大学の楽勝科目の先生（名前忘れた）刑訴　平野龍一　というのが最強のラインナップだったのですが。時の流れを感じます。

  2005年08月18日

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• いがＰのビジネス実務法務１級への道（教材編）

  ８月４日に２級合格が判明してから，さっそく５日に学校へ行き，通信講座申し込みしたところ，土日をはさんで７日の月曜発送で８日に教材が届きました。既に開講しており，講座ＤＶＤが１０枚（５月１１日から７月１３日分の１０講座分）届きました。時間にして約３０時間分。後で，講座の進行に合わせて６枚くらい届くようです。これを一日２枚をメドに流して全部見てみました。夏休みで暇だし。感想としては，東京商工会議所のテキストをけちょんけちょんにけなしながらたたき台にして，事例分析中心に進む感じですが，講師の知識も確かであり，非常によくできた講義だと思います。大筋では，受けて良かったと思います。これは「買い」だと思います。ただ，気になったところを少々示すと，「建築請負契約において，契約当事者に解除権は認められない（判例）」，との説明はよいのだが，「注文者が建替費用を請負人に請求できるかについては最高裁の確定判例はなく，地裁レベルの判例しかない。その判断も分かれている。」というようなことを言っていたが，最高裁判例はあります。「中古建物の買受人は，販売業者が売渡人に対して有していた権利を代位行使できる」というようなことを言っていましたが，債権者代位権のことだとすると，無資力要件がいるのでは？教材に「ＡはＢ社に損害賠償を請求でき，Ｂ社がこれを支払わない場合には，Ａ社は裁判所に強制執行の手続を求めることが可能である」との記載があるが，債務名義をとらないと無理。執行文が付いた公正証書が作れない損害賠償請求権ならなおさら。（この辺のことを講師に確認しようと思って電話してみたのですが，夏休み中でした。）また，ＤＶＤに休み時間の映像が入っているが，これはいりません。こっちはポーズボタンで好きな時間に休めるから。

  2005年08月16日

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• いがＰのビジネス実務法務検定１級への道（学校選び編）

  学校選び編まず，東京商工会議所のテキストを入手したところ，結構分厚いことになっている。２級のテキストも分厚いが，２級はこれを熟読しなくても合格できたが（というか，熟読する時間がなかった），１級の問題を見たところそういう訳にはいかなそうであるし，読むためのペースメーカー的なものが必要と考え，学校を利用することにした。ビジ法を扱っている学校には，ざっと調べたところ，次のようなものがある。「大原学園」「ＴＡＣ」「ＬＥＣ」「Ｗセミナー」大原とＴＡＣは資格の学校として一般的によく知られていると思う。ＬＥＣとＷセミナーは司法試験予備校として有名なところである。ネット情報によると，ことビジ法に関しては，大原とＴＡＣが双璧のようだ。（ＬＥＣには１級の講座がないのだろうか。）私としては，基本的に通学が面倒なので通信講座があり，視覚的な記憶の定着も期待でき，また，場所をとらないということからＤＶＤ通信を利用しようと考え，そのいずれの条件も満たしている大原とＴＡＣに絞った。双方の資料を取り寄せたところ，どちらもかなり力を入れているようで，甲乙付けがたい。このような場合は，自分の都合で決めるしかない。そこで，価格，時間（コマ数）などから，○○さんにした。コマ数というのは多いと丁寧でよいのであろうが，回転させるときに，１回転に時間がかかりそうだ。（あくまで私の都合です）。

  2005年08月15日

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• こんな葉書が来た！

  １年以上前の郵便（去年の５月消印）が，郵便局の転送用袋に入れられて転送されてきた。引っ越し前に転送届けを出したにもかかわらず，転送されずに実家に郵便が届けられることが何度かあったが，今回のこれは転送を１年以上忘れていたのか？頼むぜ郵政公社。まぁ，たいしたものが入ってなかったからよかったとするが，本論はそんなことではない。中に「最終督促通達書」ちう葉書が入っていたのだ。そう，いわゆる「架空請求書」ちうやつ。内容は，この度ご通知いたしましたのは，貴方様が抱えております通信料金の未納金が債権発展いたしました。これにともないまして，当社で債権譲渡を承りました。このまま現状放置されますと裁判所の許可の下，下記の手続に踏み切らせていただきます。１　財産，給料差押手続２　一年以下の懲役または１００万円以下の罰金急速なご連絡いただけますようお願いいたします。この通知は最終通告になります。（中略）（株）法明債権管理センター（以下略）というもので，現在も被害が収まりそうにない振り込め詐欺に比べると非常に牧歌的である。法律文書らしく体裁を整えようとしてるが奇妙な表現がてんこ盛りである。ちょっと見ただけで，１　「債権発展」。債権とは発展するものなのか。２　「裁判所の許可」。裁判所が民間のサービサーに何かを許可することはない。３　「財産，給料差押手続」。債務名義も無しにこんなことできるのか。また，これらの手続は裁判所自体がするものであり，裁判所が民間のサービサーに許可して執行させるものではない。４　「一年以下の懲役または１００万円以下の罰金」。お前は検察官か。５　「（株）法明債権管理センター」。全くサービサーの名前らしくない。と，突っ込みどころ満載なのだが，当時はこんなもんが横行していたのですね。ちなみに，法務省のサイトから↓　許可を受けたサービサーです。http://www.moj.go.jp/KANBOU/HOUSEI/chousa15.html

  2005年08月11日

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• へっぽこ刑法過去問

  予め不能な犯人たち～司法試験刑法過去問より～【事例】１．甲は，砂糖でも人が殺せると考え，殺意をもって角砂糖１０個をとかしたコーヒーを乙に飲ませた（平成３年第５０問）２．甲は，乙を殺害しようと決意し，呪いで人を殺害できると考えて，丑の刻参りをした（平成９年第４２問）３．甲は，砂糖を青酸カリと勘違いし，これを酒に混ぜてＸに飲ませた。なお，その容器のラベルなどから，それが砂糖であることは誰にも明かであった（平成１６第４８問）４．甲は，片栗粉で人が殺害できると思い，胃薬だと偽ってＸに片栗粉を飲ませた（平成１６年第４８問）・・・甲は，乙を砂糖で殺そうとして角砂糖を飲ませた６年後，乙が死なないので，意を決して丑の刻参りを決行したが失敗。その７年後，ターゲットをＸに変え，再び砂糖や片栗粉を飲ませて殺そうとしている。あまつさえ，唯一彼が正解に近づいた平成１６年の事例においては，「その容器のラベルなどから，それが砂糖であることは誰にも明かであった」との悪意に満ちた補足説明まで付け加え，その間抜けぶりを際だたせようとしており，問題制作者の甲に対する呆れぶりを感じる。おそらく，この後も，甲はありえない方法による殺人行為を繰り返し続けるのであろう。そして，凶器である砂糖や片栗粉を手に自首をしても警察はまず相手にしてくれない。そう考えると気の毒な甲である。この世に司法試験がある限り，甲の魂は終生救われることはないのだ。

  2005年08月09日

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• ビジネス実務法務検定試験２級合格すますた。

  今日，家に帰ってポストを覗くと東京商工会議所から封書が来ており，開封してみたら合格証が入っていた。ちうわけで，ビジネス実務法務２級合格すますた。パチパチパチ。でも，この発表，明日のハズだったのでは？不意をつかれたため盛り上がりも半分だ。で，入っていたのは合格証と成績表と模範解答で，合格証明書は入っておらず，金（１２００円也）を出して買うシステムだ。参考データによれば，実受験者数が５４９３人で，合格者数が１４１８人，合格率２５．８パーセントの，ゆる～い試験だったようだ。この試験の準備は公式テキストや問題集などより，日頃の仕事で調べたり考えたりしたことが役に立ったような気がする。問題集からそのまま出題されるわけではないし。むしろ，直前に仕事で調べていた債権二重譲渡なんかが出ていた。もっとも，逆にこの試験が日頃の仕事に役に立つかどうかというとどうかなあ。さて，このゆるい試験に合格すると，何かいいことがあるだろうか。はっきり言って会社によるだろうが，何を隠そう，うちの会社の場合はいいことがあるのだ！実は手当が付くのだ！しかも月に５００円も！ロビーの１本１００円の缶コーヒーが月に５本も買えるのだ。何と言う豪華ぶり！さて１級はどうしようか。結局，２級の結果が分からないためにやる気が全く起こらず，何もやってないのよ。テキストを見た限りでは２級のようにはいかないようだが。

  2005年08月05日

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• 今日のへっぽこニュース

  「ＮＨＫ受信料不払い、１１７万１千件　歯止めかからず」だそうだ。最初のうちは「不祥事に対する抗議」的な意味合いが強かったと思われるが，最近は「なんだ，払わなくて済むなら払わねえ」の方向にシフトしているような気がする。不払いが表面化したときにＮＨＫの事務方の偉いさんが「吸収できる範囲」とかこいたのも大きいか。ＮＨＫと不仲の朝日は大きく取り上げて溜飲を下げているのか，こころなし筆も踊っているように感じるのは気のせいか（多分気のせいだ）。ちなみに，実家では銀行引き落としになっているので不払いもクソもないのだが，膳場アナが取りに来るのであれば，いつでも支払いを停止する用意がある（って逆効果だ。「若い男性、年収少ないと結婚率低い　独立行政法人調べ」年収が高いと結婚率も高いという当たり前の調査結果が出ましたよ。中年で年収低いともっとアレですね，って，大きなお世話だ。今日の先生「警官に取り押さえられ連行中の教諭が急死　大阪・西成」６人の警官にモールでマイクロバスの中にトライされたらしい。「中１死亡と体罰、兵庫県警「因果関係薄い」」「原因不明の急性心不全」なのに「因果関係薄い」ですか。そうですか。「個人指導で小６女児抱きしめる、２４歳教諭を懲戒免職」警備員は見た！　って，その場で注意しろ。

  2005年08月04日

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• 今日のやっつけ契約書

  今日はＷＥＢを使ったシステム利用契約書（電子商取引ではないやつ），という，どこにも雛形がない変な契約書と建物賃貸借契約書を「持ちビルをテナントに貸す立場」と「営業所を借りる立場」で見た。前者は，要するにシステムがアレの時の責任の範囲が焦点。当然，敵さんはそれはないでしょう，ちうくらい，ざっくり切ってくる。後者は，どんな事由が発生したときに信頼関係が破壊されたとするか，というのが焦点。貸す方は厳しくしたいし，借りる方はゆるくしたい。持ちビルを貸す立場の場合には，その他に造作買取請求権とか残置物の所有権をどうするか，とかもからんでくる。雛形では当然，置いていったら自動的に放棄，となっているが，実際にこれが通るかどうかは別問題である。とりあえず注釈だけ付けて削らずに残しておく。営業所を借りる立場であるときには，当然，削除してもらう方向で。他に，敷金の取扱いや，契約終了時の原状回復義務，契約期間途中の退去の時の賃料相当損害金の額をチェック。全般に，建物賃貸借契約書の雛形は，いいのかこれ，ちうようなことが書いてある。借地借家法○法の権利はこれを放棄する，とか平気で書いてあるのだ。強行規定じゃないのこれ。まぁ，精神的圧力ちう意味で置いてあるのかな。敷金に担保付けるなとか，差し押さえられたらどうするとかでガタガタやるくらいなら，そんなもんいらないから，銀行保証つけてくれればいいよ，といいたいところだが，そんなものが付くテナントさんは借りてくれない。

  2005年08月04日

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• とりあえず業務委託契約なのか。

  回ってきた業務委託契約書をしこしこしこしこ見て，苦手な研究開発委託契約なのでいろいろ調べて，赤ペン入れて注釈付けて，やっと終わって室長に決済に回したら，「なんだ，こんな背景事情なら，秘密保持契約だけ結んで報酬は領収証だけもらっておけばいいじゃないの。」と言われてしまった。その契約で良いのか，ちうところも込みで査読だという感覚がまだないので，回ってきたらそのまま一所懸命見てしまうのよ。確かに業務委託契約ってのは雛形が出回っているためか，とりあえず使ってしまいがちなんだが，じつは，これ，民法の「請負契約」的性格と「委任契約」的性格があるので，その契約がどちらに重きを置いているかによってチェックすべき点と，やらしい話，貼る収入印紙の額とかが変わってきたりするので，査読する方にとってはけっこうやっかいだったりする。なので，これからはみんな機密保持契約だけ結ぶようにして下さい。って，嘘です。室長への道はまだ長く険しい。

  2005年08月03日

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• スラップスティック刑法判例

  最高裁平成元年３月１４日（見知らぬ死体にドッキリ事件）判決【事案】　被告人Ｘは，Ａを助手席に乗せてトラックを運転中，制限速度を大幅にオーバーしていたため急カーブを曲がりきれず，トラックを信号柱に激突させてＡに重傷を負わせるとともに，Ｘが知らないうちに後部荷台に乗車していたＢ・Ｃを死亡させた。【判旨】　自動車の運転者において，自車後部荷台に人が乗車している事実を認識していなかったとしても，運転者が自己の運転する自動車の激突により人に死の結果を生じせしめた以上，ＸにＢ・Ｃに対する業務上過失致死の罪責を免れない。あんまりだ～！！　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　＼　 　　＿　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　r-''ニl::: :/,ﾆ二 ｰｰ-- __　　　　　　　　　　　　　 　　　　.,／: ://　o l !/ /o　ｌ.}: : : : : : :｀:ヽ 、　　　　　　　　　 　 　 　 　 ／:,.-ｰl { ﾞ-"ﾉﾉl ｌ. ﾞ ‐ﾞﾉﾉ,,,_: : : : : : : : : :ヽ、　　　　　　　　　　　 　 　　　　　ゝ､,,ヽ /;;;;;;;;;;ﾘﾞ‐'ｰ＝" ＿゛ =､: : : : : : : :ヽ、　　　　　 　 　 　 　 /　　＿________｀ﾞ ｀'-- ヾ_____--⌒　　　 　`-: : : : : : : :...-''"│　　　 ∧　 .ヽ.　 ＿_______　　　/　　 ____ ---‐‐‐ｰｰ　　　 ＼: : : : :　　　　!　　 / 　 .ヽ　 ﾞ,ゝ､　　　　　　/　　____＿___rｰ''"￣''ｰ､　　　 `､: : :　　　　.ｌ.／　　　　　V 　　｀'''ｰ-、__/__r-‐''"゛　　　 ￣￣　 　＼　　　ﾞl: : :　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ｌ　　　　 .,.. -､、 _ ‐''''''''-、　 　 ｌ　　　!: :　　　　　　　　　　　　　　　　　　｜　　 ／ 　　 .| .!　　　　 ｀'､　　|　　　l: :　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 ｌ　　 |　　　　 .ｌ,,ﾉ　　　　　｜　 !　　　!: :　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 / 'ﾞ‐'''''ヽ、　.,,,.. -''''''''^^'''-、/　　l　　　!: :　　　　　　　　　　　　　r―- ..__ｌ＿__ 　　 ｀´　 　 　 　 　 　 ｌ 　 / 　　/: :　　　　　　　 　 　 　 　 ＼　　　　　　｀ﾞ^''''''―- ..___＿＿＿/_／　　 /: :

  2005年07月28日

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