長崎鼻・竜宮神社(指宿)~九州の南の果てまで向かう
さて、引越後の混乱も一巡し、少し遠出をしてみようということになった。まず目標に上がったのが指宿だ。周囲の人達は、ちっとも遠くないよ!とおっしゃるが、汽車の片道運賃が1,020円もする。江戸詰め時代の感覚では、箱根の関所を超えるくらい遠く感じる訳である。今回は初めて鹿児島市から外に出る訳で、しかも指宿枕崎線の様子を観察出来るとあって、また子供みたいに前夜から寝付けなかった。あまり恰好良くないキハ200車内はこんな感じ作戦決行当日、鹿児島中央駅から汽車で指宿駅へ向かった。指宿枕崎線は、鹿児島市内は通勤通学路線として運転本数もかなり多い。だんだん遠くになるにつれて本数が減って行き、指宿からさらに枕崎へ向かう本数は激減する訳である。まるで枕崎に人が住んでいないかのような扱いだ。乗った車両は通勤型列車で、黄色い車体は、阪神タイガースというより西武電車の雰囲気だ。菜の花号という名前が付いているが、工事用車両みたいな塗装でお世辞にもセンスいいとは言えない。まさか水戸岡先生のデザインではあるまい(笑)。車内はクロスシートでトイレ付だった。でもトイレの水を流そうとしたら、なかなか出なくて閉口した。10回くらい押したらやっと出た。指宿駅に到着し、南国らしい雰囲気を堪能する。生えてる植物から違う訳である。天気も素晴らしいが、桜島の灰もこっちに来ない日なので安心だ。鹿児島県内を行動するためには、降灰予報も確認せねばならない。 さて我々は、そこから路線バスに乗って長崎鼻へ向かう。バスの車窓も何だか長閑そのもの。地の果ての雰囲気である。長崎鼻とは、いわいる岬の先端みたいな場所で、そこには竜宮神社なるものがある。要は、浦島太郎伝説の場所らしく、竜宮というのはそもそも琉球のことだそうだ。まぁ地理的に沖縄の方を向いている岬だから、はるか南方の島々へのロマンを掻き立てる雰囲気はある。なんか作り物っぽい神社で、どれほどのご利益があるか分からないが、素晴らしいのは開聞岳を望む絶景であろうか。もう絵葉書レベルの被写体があちこち転がっている。ちなみに、このブログでUPする写真は「B級」のものだけとする。A級の写真は、自作ホームページにUPしようと思っている。さて、長崎鼻周辺は、中途半端に前時代的な土産物店や飲食店が並んでいて、かえって購買意欲が萎える。行きたかった店はそこには無くて、長崎鼻より県営フラワーパークに近い所にある、マンゴー農家が自分でやってるカフェ。 超絶美味かったホットサンドマンゴーのパフェもなかなかだが、地元産カツオのツナを使ったホットサンドが絶品なり。大将がドヤ顔だったが、これは自慢していい一品だと思った。こんな美味いサンドイッチを食べたのは、阪神百貨店のモロゾフ以来のことだ。その店ではフラワーパークの割引券までもらえた。なんかついている。と思ったら、フラワーパークの受付嬢曰く、割引額が少し減ったそうで、どーもすいませんとか言っている。この適当さが地方らしくていい。フラワーパークとは、県庁が運営しているらしい有料公園で、まぁ花が咲いているだけなのだが、欧風庭園はそこそこのクオリティーだった。拙者好みの雰囲気(笑)フラワーパークを出発した我々は、徒歩でJR西大山駅へ向かう。その駅は、JRでは最南端の駅で、「幸せを運ぶ黄色いポスト」があるのだ。そこで出したい郵便物があるのである。長くなったので続きはまた今度・・・。