浅見光彦シリーズ『神苦楽島』の事件現場。
『神苦楽島』を読んだ人には上の写真、分かってもらえるでしょ!まだ読んでない人でも、オープニングの事件現場の起きた場所の事しかこの記事では書かないので、ネタバレの心配はないので、殺人現場あるいは死体遺棄現場の雰囲気をビジュアルで味わってやって♪ここは淡路島、もう少しで明石海峡大橋にかかるという淡路島の北の端で、すでに道路は地面から大きく離れて橋になってしまってる。『神苦楽島』上巻を読むと、超簡単にこの場所に行きつく事ができる。26ページには、ここへ来るためのキモになる交差点から現場までの事が書いてある。 岩屋総合事務所の交差点を左折して川に沿って行くと、神戸淡路鳴門自動車道の巨大な高架橋の下をくぐる。岩屋は小さいとはいえ、かっては淡路町の中心だったから、町はそれなりに軒を連ねている。しかし自動車道の下を西側に抜けると、人家は途絶え、にわかに寂しくなる。 右に川、左は見の前に迫る崖のような藪の山である。右手に橋を渡り左折すると、左に市民墓地、右に火葬場の殺風景な建物を通り過ぎた辺りが「団子ころがし」の裏手にあたり、現場まではほんの百メートルばかりの距離――のはずであった。 (文藝春秋刊・神苦楽島(上)26ページより)この写真を撮ったポイントは上の文章の「右手に橋を渡り」とある、その渡ったところ。28ページには、まさにこの上の写真の場所で、写真の方向を向いた状態での情景描写がある。 相島にしては諦めよく電話を切った。彼の情けない声を聞いて、ドーッと疲れが出た。車をスタートさせて、橋の方向に右折しかけて、前方に妙な物を発見した。 この道は十メートル先から奥行き五、六十メートルほどの細長い駐車場になっている。火葬場に来る人のための施設なのだろう。突き当たりは自動車道の高架橋の橋脚である。その手前の駐車場の奥に、人間らしきものが横たわっていた。それもひどく不自然な恰好で、完全に脱力した感じだ。(死んでるの?――) 真弓は背筋が寒くなった。 (文藝春秋刊・神苦楽島(上)28ページより) この写真の右下部分が上の文章の「橋の方向に右折しかけて」の橋なので、「十メートル先から奥行き五、六十メートルほどの細長い駐車場になっている」というのは、上の写真の赤い車(僕のラングレー)の先の部分の事。なんか不思議な場所やったわぁ!何で、こんな所に駐車場があるんやろう?って思った。内田康夫さんも取材でここに来て気に入りはったんやろうね。「太陽の道」の上にしたかったのに、北緯34度32分よりも北にだいぶと離れてるのに、ここを選んだんやもんな。事件現場から奥方向。事件現場から入口方向。事件現場で上方向。事件現場付近から、川伝いに橋の方向。