腰痛の心得-なにがなんでも伸ばしゃ良いって訳じゃない!!
腰を痛めるとその部分の痛みから逃れる為にストレッチをする人が多いのですが。。。それが何故『常に正しい訳では無い』かの説明。長いけど、場合によってはストレッチングが腰痛の症状を悪化させる原因になる理由を書いているので腰痛に興味がある人は必読。以下は私が経験した事のまとめ。スタートから最近までだいたい2年程の過程です。注意:1)左右のバランスだけしか表示してない2)大腿部と骨盤の関係を省略している3)一つのラインで複数の主動作が違う筋肉が関係しているので、実際にはこの30倍くらい複雑です。まずこの↓状況からスタート。画像は全て後ろ(背中)から見た図。上の2つは肋骨の下側。次の小さな■は背中の真ん中辺り次の大きな■は背骨の根本下の中央は仙骨下の両脇は骨盤赤い部分が常に働いていて(縮小)していて、青い部分がストレッチ状態、つまり弱くなってます。この状態だと姿勢を保つ為に重力に対し常に働いているのは赤い部分になります。痩せた時に気付いたのは、腹の周りの脂肪層が身体を支えていた為、これだけ曲がっていても私自身に自覚が無かったと言うこと。しかし、気づいてしまえば治すしか無いので。。。。。。まず最初に私が行ったのは一番認識しやすい。。。○で囲んだこの部分をストレッチする事。生活しながら、毎日の動きの中で少しずつストレッチしていく。するとある日突然変化が訪れる。天秤の片方へ少しずつ軽い重りを乗せていくのと同じで、バランスが変わるまでの時間は長くかかりますが、変化する時は一瞬なのです。そして最近起こった変化がコレ↓。(実際はこの状態になるまで上のストレッチだけでは無く、足首や股関節などの意図的な矯正も行なってました)足の裏の接地面の変化、そして膝や股関節の位置の矯正も含め→側の骨盤と肋骨の間は広がりましたが、同時に背骨の基部で問題が発生。激痛の原因が○で囲まれた位置。背骨基部←側の筋肉(赤い部分)が強すぎる為、基部を←側へ引っ張り弱かった右側の筋(オレンジ)で神経を圧迫。で。。。普通の人はこういう痛みにおそわれると、なんとかしようとしてオレンジの部分を更に開こうとします。なぜならストレッチで筋を伸ばす事で_一時的に症状が軽減する_からです。もう一度:_一時的に_症状が軽減するから。しかし、図をみれば判りますが、最初から弱くなっていて、強制的に伸ばされているオレンジの部分を更にストレッチで伸ばすと、痛みは悪化します。背骨の基部の筋肉は骨盤の内側に入ると基本的にかなり図太く強力なのです。だからちょっとでもバランスを崩すとズルズルと反対側を引っぱってしまいます。この場合のオレンジのような働く事を忘れた筋肉が、突然周りのサポートを失うと全く何も出来ません。で、ここで身体が行うのが、最初のこの状態に戻ろうとする事:何故ならコレが一番慣れ親しんだ無痛状態だから。これが多くの人達が姿勢を直そうとして失敗する原因。ある程度まで変化が起こると、その変化がもたらす状況に対応出来ず、問題だと判っていても_慣れ親しんだ元鞘_へ戻る事を選ぶ。から。。。。。身体だけではなく生活環境にも対人関係にも当てはまる人は多いと思います(笑)。。。。そして、この場合の正解。この状態を治す為に必要な事は幾つかありますが、まず複雑なのが。。。↑コレ:←側の肋骨と骨盤、背骨中央と骨盤の間を強化しながら、_同時に同じ側の背骨基部と骨盤の間を伸ばす_。更にコレが最重要!オレンジ色のラインを強化して背骨基部を中心へ移動させる事。背骨の基部で左右が同じ筋肉。なので片方を強化しようとして、間違えて両側に力を入れると激痛に見舞われます。そこで痛いほうをストレッチするとアウト。あくまでも←を弛緩させつづけ、同時に→に縮小させる神経信号を意識的に送らなければなりません。救いは『痛み』なのです。『痛い』からその部分を意識しやすくなり、正しい筋肉に運動信号を伝えられます。『痛み』のメッセージが身体から発せられなかったら、この部分の筋肉を左右別に任意で活動させるのはちょっと難しい。『痛い』ほうを動かす。。というのはおかしいと思うかもしれませんが、この場合そうする事で『痛み』は_完全に消えます_。またこの状態では筋肉弛緩剤などを飲んでも、動きを忘れた筋肉を再教育しなければ、薬の効き目がなくなればまた痛みが再発するのは理解出来るとおもいます。コルセットなどのサポート器具も同じ。原因である姿勢を自らの筋肉をしっかり管理する事で意識的に変化させなければ根本的な解決には繋がりません。現在はこんな感じ:バックの薄いのが以前の状態。理想としては。。。ここまで持って行きたい(薄いのは現在)。まぁまだ大腿骨と骨盤(クワッド、ハム、臀筋)、骨盤と下部腹筋なんていう化物も控えているので、今はこんなモンでしょう。誰にでも当てはまる状態ではないので参考にはならないかもしれませんが、以前の肩の場合と同じで『痛い?ストレッチ』という思考は必ずしも正しくは無い。。という事です。とりあえず、筋肉をしっかり知っている人(医者では無い)から意見を聞く事をおすすめします。。。。。あと、カイロプラクティックによる背骨の矯正がこういう場合、完全に無意味である事判るかと思います。背骨を正しい位置に戻しても、そのズレの原因となった筋肉の調整がなければいずれ同じ状況になるからです。。。。。。まぁそれがカイロプラクティックやってる方達の狙いでもあります。。。背骨を正しい位置に戻せば痛みが一瞬の内に消えるから、クライエントには受けが良い。そして根本的な解決はしていないので、同じ問題が_必ず_起こる。そして対処法も同じ。クライエントさんが何もする事もなく、一瞬で魔術のように痛みが消えるのでリピーターが続出。まぁ、私個人の意見では悪徳商売並ですわ。。。(笑)。