「ロックの名曲と名盤をたくさん聴いてみたいという衝動」
ビートルズの世界からプログレッシヴ・ロックの世界へと広がりを見せた私の音楽ですが、もう一つの世界も探求したくなりました。 それは、「ロックの名曲と名盤をたくさん聴いてみたいという衝動」というか、そんな心の葛藤に駆られたからです。 そんな気持ちを起こしてくれたのも、実はビートルズです。ビートルズには本当に好きな曲がたくさんあり、また現在でも名盤と呼ばれているCDがあります。ある時期から、ロックの名曲や名盤を集めて、ビートルズと同じくらいに、自分の心の中の大切なものにしたいという気持ちが、私の中に芽生え、それを実行していくことに決めました。 目標は、「ビートルズと同じくらい好きな曲」を集めることです。 そんな時期に、私を支えてくれた本に出会えたのも、すごく運が良かったと思います。残念ながら、2冊とも今は廃刊になっていると思いますが… ∞ ∞ ∞ ∞ ∞ ∞ ∞ ∞ ∞ ∞ ∞ ∞ 余談になりますが、 現在の音楽の解説本はCDを500枚も紹介しています。 でも、いささか自分の趣味と知識を見せびらかせたいような 気がしてなりません。できれば、自分の恋人や大切な友人などに プレゼントしたくなるようなものを最初に紹介して欲しいと思います。 そして、この本のここからは、 私のようにこの音楽に、はまってしまった人のものなので、 もしかすると、多くの人には満足して頂けないかも知れません。 でも、好きな人には、この本が最高のものになることを期待してます…、 というような、そんな解説本にしてもらいたいと思っています。 紹介するCDが多いと、その本の解説を読んで、選んで買ったつもりでも買った10枚とも満足できないことも起こりかねません。できれば極力、多くの人が失敗しないCD選びの本が理想です。 ∞ ∞ ∞ ∞ ∞ ∞ ∞ ∞ ∞ ∞ ∞ ∞ 私を支えてくれた本の1冊目は、【ROCK&ROCK歴史にみる名盤カタログ800】(講談社出版研究所) 1955年の「ロック・アラウンド・ザ・ロック」から1978年まで。 今、再刊すると内容は修正するところもあると思いますが、とても いい本だと思っていいます。内容は、ロックの創世記から、 ヒット・ソングの時代を経て、ロックの黄金期までを解説しています。 もう1冊は、【ロック決定盤】(北中正和・かまち潤:音楽之友社) 1965年から1977年までの間に発表されたレコードの中から 100組のアーティストの100枚のアルバムと2組のイベントを 記録したアルバムを取り上げています。 この【ロック決定盤】で出会えた名盤は、「ビートルズにない音楽の素晴らしさ」を私に届けてくれました。でも、それもある意味、ビートルズの音楽を吸収して、自分なりにロックを理解できたお陰だと思っています。 ∞ ∞ ∞ ∞ ∞ ∞ ∞ ∞ ∞ ∞ ∞ ∞ 【ロック決定盤】(北中正和・かまち潤:音楽之友社)で出会った名盤のいくつかを紹介したいと思います。(いずれアーティスト別に紹介していきたいと思ってますが…) ◇デヴィド・ボウイー 《ジギー・スターダスト》 ◇エリック・クラプトン 《461オーシャン・ブールヴァード》 ◇C,S,N&Y 《デジャ・ヴ》 ◇エルトン・ジョン 《キャプテン・ファンタスティック・アンド・ ザ・ブラウン・ダート・カウボーイ》 ◇キャロル・キング 《つづれおり》 ◇ランディ・ニューマン 《ライヴ》 ◇二ルソン 《空中バレー》 ◇ニッティー・グリッティー・ダート・バンド 《アンクル・チャーリーと愛犬テディ》 ◇ブルース・スプリングスティーン 《アズベリー・パークからの挨拶》 ◇スティーリー・ダン 《プリッツェル・ロジック》 ◇ザ・フー 《フーズ・ネクスト》 この本で知ったアーティストで、この本で紹介しているアルバムより好きになったもの。 ◇フリートウッド・マック《噂》 ◇ジャクソン・ブラウン 《プリテンダー》 ◇ニール・ヤング 《アフター・ザ・ゴールドラッシュ》 他にもまだまだ、いろいろといいものがあって、名盤だと認めざるものに出会えた本だと、今でも感謝しています。