「ビートルズの詩の好きな一節」
ビートルズは「曲と歌詞の両方」で私自身の心の中でいつまでも輝き続けている世界最高峰のロックバンドです。 ビートルズの歌詞の中のメッセージを大切にしている人も多いはず、そんなビートルズの「歌詞=詩」の世界を少し覗(のぞ)いて見ることにしましょう。 残念ながら、廃刊になってしまっている「ビートルズ詩集(一)(二) 訳:片岡義男 角川文庫」からの抜粋です。 ※この文庫本が廃刊中なのは、 日本のビートルズ・ファンにとっては 大きな痛手だと私は思っています。 心からの再刊を望みます。 そんな気持ちを込めてのご紹介でもあります。 ∞ ∞ ∞ ∞ ∞ ∞ ∞ ∞ ∞ ∞ ∞ ∞ 【ビートルズの詩の好きな一節】 ハロルド1009「アクロス・ザ・ユニヴァース」 なにものもぼくの世界を 変えることはできない「愛こそはすべて」 やれないことはなにひとつない どう楽しむか学んでいけないものも なにひとつない 自分自身になるのをやがて学べる「ヘイ・ブルドッグ」 自分がなにか特別なものだと きみが思うのはなぜだろうか 自分の怖れに耳をそばだてるとは どういうことなのか きみにはわかってはいない ある種の孤独さは きみのなかで計って分配できる 自分ではわかっているつもりで いるのだろうけれど なんの手がかりもきみは持っていない「フィクシング・ア・ホール 」 私がまちがっていても ほんとうにどうということもありません 心がいくところへ私もいきます 昨日は重要ではなかったいろんなことに 私は時間をさいているのです「君はいずこへ (アイム・ルッキング・スルー・ユー)」 ぼくにはきみのむこうが透けてみえる きみはかわってしまった「エリナー・リグビー」 あんなにたくさんの寂しい人たち どこから来るのでしょう「ヘイ・ジュード」 とにかく自分のなかのものをみんな出し そしてなんでもまたとりこむといい はじめなさい きみは充分にふさわしいのだよ 動きだすための力はきみのなかにある「ゲッティング・ベター 」 いつもすこしずつ よくなっていく ぼくは自分にできるかぎりの 最善をつくしている「グラス・オニオン 」 背なかの曲がったチューリップごしに ほかの人たちがどう生きているかを ながめるのです「ディア・プルーデンス 」 きみもまたすべてに属しているのだと 親愛なるプルーデンス 目を開けてごらんよ「ディグ・ア・ポニー 」 さあ きみのありったけを 発揮できるよ さあ 目に見えるものなんでも 指さしていいのだ ∞ ∞ ∞ ∞ ∞ ∞ ∞ ∞ ∞ ∞ ∞ ∞「アクロス・ザ・ユニヴァース」 言葉が飛び出していく 終わりのない雨のように 紙コップのなかへ 悲しみの水たまり よろこびの波 ぼくの開かれた心のなかを 漂(ただ)っていく 落ち着かない風のように 物思いがあてもなくさまよう なにものもぼくの世界を 変えることはできない ∞ ∞ ∞ ∞ ∞ ∞ ∞ ∞ ∞ ∞ ∞ ∞音楽を聴きながらブログを読んで頂けたら光栄です。 ◆ ビートルズ「アクロス・ザ・ユニヴァース」 ◆ ◆ ビートルズ「ア・デイ・イン・ザ・ライフ」 ◆