惨事と興味~広島原爆の日に
13日ぶりの仕事休みの日。今日は62年前に広島が焼き尽くされた日。原爆が炸裂したという8時15分に、私はまだ布団の上にいた。ここ数年、原爆の研究が進んで、タイムスケールで計るように「××秒でこんな現象が起こった」という惨事の流れが分かってきた。今日一日は、暑い中を休んでダラダラしていながらも時計を見ては62年前の悲劇の流れを思い浮かべている。「この時間、川が人々でいっぱいになっていたのだな」「この時間もまだ、地表の温度はものすごい高温だったのかな」などなど。どんなに想像を巡らせても、想像の中では起こった事実を掴む事が出来ない。よくわからないが、昔から私は歴史のひどい部分にすごく興味・引力を感じていた。原爆や戦争、ナチスのホロコースト、もっと遡って中世の魔女狩りや新大陸の侵略…力の強いものが弱いものを踏みにじってゆく歴史を、なぜか「もっとちゃんと見たい」と興味を持っていた。ヒトがヒトに向けて行った残酷な事実を、時間を追ってキチンと認識したいようなのだ。(だからドキュメント番組の録画が多い)。それを知ったからといって、啓蒙活動とかをしたいわけでもなくただ「ヒトって愚かだなぁ」と思いたいだけなのかも知れないけど。(もしかしたらただ残酷趣味なだけか??)被爆者の方々のご冥福と、少しでも快方へ行けることを心からお祈りします。ならびに政府関係者など、権力を持った方々の無関心・無勉強さを心から軽蔑します。大日本帝国政府の生き残りさんたち、明治政府のブレーン福沢諭吉の訴えたものは「ちゃんと勉強せぇ!」ということでしたよ。それにしても今年はマスコミも原爆への関心が低すぎます。流行モノ扱いと間違われそうですが、日本の一家に一冊必携の本です。映画も見に行くぞ!