巨神兵を見に行く
東京現代美術館へ「館長庵野秀明 特撮博物館展」を見に行きました。総合プロデュースの庵野秀明監督がこだわって用意した特撮映像の貴重な大道具や小道具の展示、数々のアイデアで撮影する映像技術など、私たちが子供のころからハマったヒーロー番組の舞台裏が余すことなく展示されていました。改めて見るに、特撮映像とは常識を超えた発想の結晶であることが痛感されます。これらの映像技術も、押し寄せるCGワークの勢いや予算の縮小から、うっかりすると「失われた技術」と成り果てる可能性があり、そういう危惧から今回の展示会が企画に上がったそうです。一通り特撮の歴史を勉強した後はいよいよ「最新の特撮技術」を駆使した短編映画『巨神兵東京に現る』関連の展示へ。こちらは現在第一線で活躍する特技監督・樋口真嗣氏によって作られた迫力の短編映画の展示です。現場での苦労やアイデアも垣間見れる大変興味深い内容でした。そして出来上がった『巨神兵東京に現る』も、当然のことながらこだわりぬいた映像表現が凝縮された大迫力の作品でありました。他にも模型製作においての参考になることなど、見て感じるものは一杯ありましたが、それをここで書ききることは出来そうにありません。会期は10月8日まで。チャンスがあったらご覧になってみて下さい。