垣根なき世界

[音楽趣味] カテゴリの記事

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• おくやみ　佐藤博さん

  このところ当ブログではおくやみ以外ネタがなくなってるようで情けない限りです。10月26日に、ミュージシャンの佐藤博さんが亡くなられました。山下達郎、細野晴臣その他私の好きなミュージシャンたちからその腕前を絶賛された佐藤氏は自宅のスタジオで座った状態で亡くなられていたそうです。まさに音楽家冥利に尽きるという死に様に思ったのは私だけでしょうか？ソロアルバムをコンスタントに出していたものの、世間のいわゆる「Jポップ」という粗製乱造音楽に埋もれてなかなか見かけることの出来ない、アルバムの買いにくい作家でした。が、玄人ミュージシャンがこぞって絶賛する「ミュージシャンズミュージシャン」でありました。軽やかできらびやかなピアノテクニックやすばらしい構成の楽曲、ちょっとハワード・ジョーンズっぽい声のボーカルが大好きでした。また思い出のミュージシャンが一人逝ってしまい、さびしい限りです。ご冥福をお祈りします。

  2012年10月27日

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• おくやみ レイ・ハラカミさん

  ７月２7日にミュージシャンのレイ・ハラカミさんが亡くなられました。その唯一無二の音楽は矢野顕子さんから「世界遺産」に指定される程の才能で、私個人にとっても珍しく若い世代で尊敬／注目に値するミュージシャンだっただけに、大変残念であります。今後もこんな才能が出てくるとは思えないので、これからも彼の音楽を保護／啓蒙をして行きたいと思います。

  2011年07月29日

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  偶然の日

  古いアイポッドに音楽を入れなおして今日は久しぶりに心療内科へ。心療内科での用事は思った以上に金がかかった為また出直しの無駄足。帰りがけで丁度YMO／ONE MORE YMO(CD)このアルバムのイントロに差し掛かる。スネークマンショーによるイントロのトークは「1980年4月23日水曜日6時30分、武道館にプールが出た。武道館に犬が出た。武道館にYMOが出た。武道館にバカヤロウが出た。怒りに狂った一万人の観衆は喜びに打ち震えた。そして武道館の常識は全て塗り替えられたのであった！」と、偶然にも今日と同じ日を差していた。もうYMOも30年前の事なのだとしみじみ振り返ってしまった…。歳も取るわけだ…。

  2010年04月23日

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• おくやみ　加藤和彦さん

  音楽家の加藤和彦さん（６２）が軽井沢で自殺してしまいました。熱烈なファンというわけではないにせよフォーククルセイダーズの「帰ってきたヨッパライ」や「悲しくてやりきれない」「青年は荒野を目指す」「ひょっこりひょうたん島」、サディスティックミカバンドの「どんたく」「タイムマシンにお願い」、スネークマンショーのファーストアルバムで「メケ・メケ」、などなど私の青年期に強いインパクトを与えた諸曲の生みの親が自らの命を絶ってしまったのです。落ち込みやすい私にさえ『そんなに悲しんじゃダメだよ』と心配にさせる「悲しくてやりきれない」の作者さんは、当時何があってこんな悲しい曲を作ったのか知りたかったのですがコレで真相を知る由もなくなってしまったのです。（一説ではこの曲のさらにもとの歌「イムジン川」を発表した際に非難轟々だったため作り直したのが「悲しくてやりきれない」だったそうです。その辺の叩かれた気分がこの曲には込められているのかも知れません）。流行歌ばかりがあふれる昨今の音楽事情の中で、時代を作り出し、牽引してゆく力を持った輝かしい音楽を作り続けた加藤さん。悲しみに負けてしまったのかもしれませんが、天国で安らかにお休み下さい。お疲れ様でした。酒呑んで神様に落とされないようにして下さい。（落とされて復活したら、それはそれで喜ばしいのかも知れない…いや！そんなわけはない！）

  2009年10月17日

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• おくやみ

  マイケルジャクソンさん（５０）が亡くなられました。私にとっては洋楽がぐんぐん面白くなってきた時代のシンボルでした。この頃に起こった新しい動き（電子楽器の爆発的進化）と若くて何でも面白いと思ってた人生が相互に絡み合って、８０年代の音楽はともかくエヴァーグリーンな輝きでした。海外はイギリスを始めとしたプロモが面白い電子音楽バンド、日本は全てが新機軸（に思えた）ＹＭＯが両輪となって楽しい音楽が爆走していた時代だったのです。マイケルも「スリラー」を改めて聴き直すと、その頃に発達し始めた機械的なリズムセクションが実にセンス良くカッコ良く作ってあるのが再認識されました。輝かしい時代のシンボルがどんどん昇天してゆきます。その時代を楽しんだ者は、彼らにキチンとお礼をして、その楽しみを返却するか後世に託さなければなりません。ご冥福をお祈りします。色の差別のない世界でみんなと踊り明かしてくれますように。

  2009年06月26日

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• おくやみ

  日本の数少ないサムライでもあった忌野清志郎さんが5月2日に亡くなられました。ガンで活動休止してから復活→また入院のあたりから病状を心配していましたが悪い予想が的中してしまいました。私にとってＹＭＯや山下達郎と同じラインで音楽趣味の一端を担っていた「とても面白くて筋の通った男」でした。4年前の愛知博の番組でアメリカの高地へ世界一長寿の木（ブリッスルコーンパイン）の取材に行ってましたが、「元気になったんだな」「でもしんどそうにも見えるな」と入り混じったような様子でした。「この世はバカらしくてロクでもないけど慎ましく美しい」というメッセージを常に彼からいただいてきた思いがします。彼に見捨てられないようなまっとうな生き方を模索したいものです。ご冥福をお祈りします。あっちでたくさんのロッカーとたっぷりセッションして下さい。

  2009年05月02日

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  恐るべしトランスミュージシャン

  どうも休日にモソモソ書き込むというのんびり怠けたブログになってしまってますが、いかがお過ごしでしょう。どうも最近はとあるチャットで何時間も時間を無駄にしてしまってろくなもんではありません。人生の残り時間をちゃんと考えて時間を配分しなけりゃならんという焦りもあるのですが無駄なことはけっこう楽しかったりするのが困った事です。もっと金を稼ぐこととかに楽しみを見出さなければならんとつくづく思うのですが…そんな怠惰な日常ゆえに、こないだのアフリカンフェアで買っていたＣＤを2週間もホッタラカシにしていましたので、自戒も込めて聴きました。ブルキナファソという国のバラフォン（木琴にひょうたんの共鳴器をつけた打楽器）奏者マハマ・コナテさんの音楽集です。現在御歳72歳ぐらい（はっきりしないらしい）で、このＣＤ収録は2002年の65歳頃のものです。「世界一のバラフォン奏者」としてローリングストーンズや坂本龍一とセッションをしたという経歴の持ち主でもあります。地元でも気が向いたときしか演奏しないそうで、この収録でも初めのうちは仲間との談笑などが入ってのんびりしたムードでしたが…。いざ演奏に入るとゆったりとしたテンポから始まり、すごい集中力によるミニマルなプレーが延々続き、そのテンポも次第に上がってゆきます。バラフォンは二組、ドラムやシェーカー（シェケレ）、お囃子なども加わってゆきます。フリージャズみたいに演奏者同士が楽器で対話しているようなせめぎあいをしているようですが、当然ジャズとは違った独特の展開です。聴いてるうちに余計な考え事がどんどん拭い去られて魂が洗われるかのように気持ちが良くなってきます。特に4曲目の果てしなく続くフレーズは明らかに『我を忘れるトランス系』のもので、聴き入ると気分が昂ぶって目がまわるほどです。　スティーブライヒなどが現代音楽でミニマルミュージックという概念を定着させていましたが（それがＹＭＯやクラフトワークのテクノにつながってゆく）、そのルーツであるアフリカ音楽は実に遠い昔から延々と魂に作用するドラッグのような音楽をやっていたわけです。もう酒も麻薬もなしに飛ぶことが出来そうなパワーです(もっとも演奏時に酒などの力を借りてるかもしれないけど）。正直、買ってすぐに聴けばよかったです。で、このＣＤですが、↓http://www.jbfa.org/jbfa_a/news-20.htmこのサイトで購入することが出来ます。収益がブルキナファソの子ども達に使われるというチャリティＣＤなので、こんな文章で興味をもたれた方はぜひ手に入れてみてください。（サイトで試聴も出来ます）

  2008年06月14日

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• エイプリルフール

  今日はお休み。機能やり残した事もあって、また出歩かなければならないので愛用のiPodを装着すると、1曲目が偶然にも高橋幸宏の「エイプリルフール」。アルバム『薔薇色の明日』に収録されたしんみりとした曲で、幸宏はこの他にも「四月の魚」という映画に出て、同タイトルのアルバムも出している。「四月の魚」という言葉自身がフランスでのエイプリルフールの意味があるらしく、幸宏はどうもこのモチーフが好きなようだ。（だれかその由来を教えてください）。当の私は、嘘で遊ぶ相手もない中、ちょっと肌寒い春の日にボンヤリしていた程度の一日。そのボンヤリの中で『この日を一番満喫するのは、意地が悪くてユーモアを忘れないイギリス系の人間だろうなぁ。きっと街をあげて嘘を楽しむのだろう』と、偏見めいた事を夢想するのでありました。つくづくイベント意識の少ない脳味噌だこと。

  2008年04月01日

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• プロモーションビデオ回顧

  このところＹｏｕｔｏｂｅで80年代のプロモビデオを見まくってます。洋楽がメインですが、日本のポップスでも時々掘り出し物を発見しては喜んで見ています。昔は洋楽番組がいっぱいあって、毎日浴びるように「歌謡曲とは違うモノ」を見聴きしていました。聴いていた頃は気に入ってもお小遣いがなくてレコード（ＣＤではない）もおいそれと買えなかった上、ビデオデッキさえもなかったので、プロモが流れているときは真剣に傾聴していたものでした（我々の世代は子供時代からそうやって真剣にＴＶを見ていたように思います。記録する術はカセットテープのみだったし）。ほんのちょっと前までは『若き頃親しんだ音楽を何とか手許に取って置きたい』と、ＣＤが再発するたびに買い込んだりしていましたが、余計な曲を気にすることなくいつでもパソで見たいものだけを繰り返し見れると気付いてから、そういう出費も抑えられそうです。まぁ、Ｙｏｕｔｏｂｅの中からお目当てにたどり着くまでが、記憶力と英語力を駆使してゆかねばならず、ど忘れして「映像は覚えているのだけど手掛かりがない」という事態も結構あるのですが…。それにしてもＭＴＶ爆発期の頃のイギリスポップとかクラフトワークなんかはホントに面白くてたまりません！　皆様もぜひ探しまくってご覧ください。

  2007年10月08日

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• アップルの馬鹿

  ２月の頃に、「大事な人に音楽をプレゼントしたい」との趣旨でiPODを買いました。それから５ヶ月たってやっとこ自分用にもう一つiPODを買う事にしまして、おととい注文したのです。近所のヨドバシカメラで現金買いすれば、その日のうちに彼女に授けた内容と同じものを楽しむことが可能だったにもかかわらず、ネーム入れをしたいがためにアップルストアでクレジット買いを選びました。この際、充電器と本体を同時に注文して、到着を待つこと２日、自分の住まいならこのくらいの時間で届くだろうと思い、今日は喜び勇んで帰宅したのに…。お家に届いたのは充電器のみ！　おのれこの馬鹿アップル！同時に注文しているのになんで別々に発送するんだ！。ネーム入れで本体に手間を喰ったとしても充電器の発送を待つとかすればいいのに。わざわざ資源と労力の無駄使いをしやがって～。せめて本体が先ならユーザー思いで評価も出来たのに。こんなんでまとめて買ったものをポツポツ寄越すようではアップルの商売は相当ヘタだぞ！。ネーム入れなんていう気の利いたことやってるのに。人様を満足させる商売はなかなか難しいものですね。これで今晩は切歯扼腕。うぅぅ～。

  2007年07月05日

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  ＹＭＯ復活と、ついでに知った大きな損失

  ↑この6本パックでＹＭＯ限定版が現在出回っています。2月に入って、キリンラガービールのＣＭで偉大なるＹＭＯのご三家の出演が話題になっています。http://www.kirin.co.jp/brands/RL/index.html私もリアルＹＭＯ世代の端くれとして改めてＣＭを見たところ、坂本教授のシンセサイザーに興味が惹かれました。　調べてみたところ、「シンセの父」と謳われた『ロバート（ジョン）モーグ博士』の傑作「ミニモーグ」によく似ているものの、それを現代風にリファインしたような形でしたので「とうとう新型を作ったのかなぁ」と思っていました。そこからさらに調べると、この機種は確かにモーグ博士の最新にして「最後の作」だということが分かりました。　彼は2年前に亡くなられていたのだそうです。　　90年代のＹＭＯ再生の頃に私の音楽熱が（いつものＡＤＨＤ的コレクション癖だけど）一気に高まった頃がありまして、その頃に随分よく名を聞いた偉大なる博士でしたが、訃報を聞き逃すとは随分罰当たりなものです。遅ればせながらご冥福をお祈りいたします。電子音楽界の祖父・テルミン博士のドキュメントそしてテルミン博士からさらに電子音楽を研究したモーグ博士のドキュメント「モーグ」はまだ未見ですが、「テルミン」は感動のドキュメントです。人の運命って、もう少しで幸せにならないところが儚いというかもどかしいというのか…。

  2007年02月07日

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• i-tuneとau music port

  前の記事の通り、「CDデータを大量に仕込んだi-podを人にあげる計画」は迷いながらも着々と進んでいます。その一方、やってるうちに私も音楽を持ち歩ければと思い始め、auケータイを持ったよしみでau music portを試しにインストールしてみたのですが、これが後発のクセにi-tuneのような融通が利かなくて時間ばっかしかかっています（これ書いてる現在も！）。原因はこっちの手際の悪さやPCの性能などもあるのでしょうが、i-tuneの2000曲を勝手に取り込んでおいて、ものすごく時間をかけるのです。全部入るのに3時間はかかってしまいそうな勢いです。おかげで他の事をするにも気になって仕方がありません。やっぱしアップルの「適当にやってもどうにか希望どうりにできる」という操作性は卓越したものなんですね。今回は暫定的にリズモを使ってやるけど、絶対自分用のi-pod買ってやるー！追記：さんざん時間かけたくせに「勝手に取り込み始めたi-tuneのデータ」は取り込みを途中で途絶した上、その取り込んだデータの再生は出来ず。仕方ないので試しにCDを1枚取り込んでみると「世界最大の音楽情報バンク」とやらにアクセス失敗。取り込んだ音楽はただの「トラック０１」とかの不明な名称に。さらに専用ケーブルでケータイにつながっているのに「ケータイにつながってません」と接続拒否。ここにいたるまで何度かソフトを終了させたり立ち上げたりしたけど、その度にパスワードの要求…　　　ここまでやってこの糞ソフトをアンインストールしました。何が「リズモ」だバーカ！CM画像ばっかしでケータイにリンクもしないじゃないか。　初心貫徹でi-podとi-tune使いこなしてやる！

  2007年01月30日

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  和田アキ子「今日までそして明日から」

  和田アキ子のニューアルバム。買ってないけど面白い企画です。泉谷や吉田などのフォークものはイメージできるけど、「風をあつめて」（はっぴぃえんど）や「レッツダンスベイビー」（山下達郎）とかを、一体どう歌うのかにちょっとだけ興味があります。山下なら熱唱系の「ライドオンタイム」なんかお似合いだと思うけど、あれは『ぼく』と歌ってるしなぁ。本当なら彼女はけっこう素直に歌う人なので、バラエティ番組の「姉御肌」な色眼鏡で捉えなければ、もっと発見や評価があっても良いと思うのです。「バラエティ出ない宣言」とか･･･局は許してくれないんだろうなぁ。

  2006年10月27日

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• サマーソニック06へ行ってきた　ステージ編

  仕事先の休み予定がどんどん削れてしまい、ロクに更新しないままでサマソニの話もずいぶん古くなってしまいました。が、続きです。移動の困難から、今回はマウンテンステージをメインに『フェニックス』『ラプチュアー』『エディターズ』『スクリッティポリッティ』『フレーミングリップス』の演奏を観ました。実はどのアーティストも、私にはあまり馴染みがなかったのですが、それぞれノリの良いプレーで楽しく聴いていました。『スクリッティポリッティ』は８０年代のデビューなので客の年齢層も少し高めでしたが、「あぁ、８０年代ファンもまだまだ侮れないじゃないか」と頼もしく思った次第。　～昨年の『ロディフレイム』（アズテックカメラの人）の時もそう思ったけど。最近のものに疎い分、サマソニに担ぎ出される往年のアーティストに注目する傾向は今後も続く事でしょう。ティアーズフォーフィアーズとかインエクセスなんか来ないかなぁ。どのステージでもトリのアーティストは当然大物ぞろいでしたが、私たちはお友達の希望で『フレーミングリップス』を観る事になりました。一つ前の『キーン』が演奏３０分前に演奏キャンセルとなってしまい、フレーミングのメンバーが少し早くステージに登場。開始までの間を持たせるべく、突然クイーンのボヘミアンラプソディを演奏開始したので、いきなりお客もヒートアップの大合唱となりました。あっという間もなく周りがノリノリで飛び跳ねていたので、目の悪い私のお友達はむしろ恐怖を覚えたそうです。私もそっちのけでノルわけにはいかないので、二人して熱狂の渦の中を耐えるしかありませんでした。『フレーミングリップス』はもともと派手なステージで有名らしく、演奏本編がスタートしたと思ったら、ヴォーカルのヒトが巨大ビニールボール（直径３メートルぐらい？）に入って客席に転がり込んできて軽くツカミを取ると（ひとしきり転がってステージに戻る）、１曲目から客席にオレンジ色の風船（直径１･５メートル）と青い風船（直径２メートル）をばら撒き、客席は風船が最後まで飛び交う大騒ぎとなりました。舞台にはサンタ１０人、巨大サンタ、巨大宇宙人と巨大宇宙飛行士も出て来るし、大量の紙ふぶきやクラッカーがばら撒かれるという様はおそらく、この日一番の派手なステージだったと思います。「音楽ってそういえばエンターティメントだったっけ」と思い出した演奏でした。トリの演奏も終わって帰路に就くころ、お友達氏は「少しでもプレイヤーに近づきたかったために無理して前に出たけど、それ自体はかなり危険だという事を思い知った」「ステージの音圧は気分が悪くなるほどの大音響で、特にどのステージでもドラムと重低音を強調し過ぎて、ＣＤの演奏とだいぶイメージが違っていた」という感想を持ちましたが、私もまったく同感でした。　若者向けのイベントであり、私たちではだんだん刺激のキツイものとなって来ているのも分かるのですが、『大音響重低音ならオッケーだべ』みたいな安易な判断がなされていやしないかがちょっと気がかりではありました。苦言の繰り返しになるけど、主催者側はもうちょっといろんな客層を意識してほしいもんだとつくづく思った次第です。さて、来年はどうするのかなぁ。

  2006年08月13日

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• サマーソニック０６へ行ってきた（設備編）

  昨年に引き続き、視力障害者のお友達を連れて「サマーソニック０６」へ行ってきました。今回はスクリティポリッティとフレーミングリップスを中心にすえて聴いて回りました。会場は昨年同様のステージ数ながら、集客力を高めるためか、各ステージの客席がかなり増えて一見広々に思えたのですが、その分お客の数もパワーアップ。客の数もさることながら、一つ一つのステージが大きくなった分、移動の時間がかかって「いろんなバンドつまみ食い」という楽しみ方が出来なくなってしまいました。ただでさえ移動に難儀なお友達（視力だけでなく体力的にもキビシイのです）のためにも、お目当てをバッサリ切り捨てるなどして体力優先モードで挑んだのです。そんな中、スクリティポリッティのステージ中に、近くにいた方がお友達にイス（ステッキ型で、展開して使うもの）貸して下さり、大変に助かりました。サマソニの規約で「イス、レジャーシートは持ち込むな」とは書かれているのですが、この辺の規制は立場によっては少し緩めてもいいのではないかと思います。～貸してくれた方は「事務局に言ってイスなどを貸してもらうことが出来るのではないか？」とアドバイスしてくれましたが、実はお友達は事前に障害者へのサポートがないか事務局へ尋ねていて、「そういうサポートは一切していない。障害者割引もしていないので、健常者と同じ条件で来い」と無慈悲な回答を受けているのでした。パンフには『フェスティバルは個々に責任のある行動をとり、みんなで助け合ってはじめて楽しめるものです。それぞれのスタイルで楽しみ、お互いのモラルを守り、すばらしいフェスティバルを作りましょう！』と書いてありますが、この事について、サマソニ事務局自身ははあんまり積極的に関与してくれているわけではなさそうです。今回はボール投げ等のゲームコーナーやメイドちゃんのいるマージャンコーナーとか、「これってロックなのか？」と考えちゃうようなコーナーがあったりするのに、一方で会場を広くした分、客を詰め込むだけ詰め込んでしまったみたいで、なんだか弱者にキビシイ雰囲気がモヤモヤとくすぶるのでした。続く

  2006年08月12日

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