北海道 道東のたび(最終日)
9月の三連休に有休を1日くっつけての3泊4日北海道旅行にいってきました。ちょうど涼しくなり始めた北海道は天気もよく、観光に、ゴルフにともってこいの気候でした。帯広、釧路、摩周湖、知床、網走と道東を思いっきりドライブしてきましたよ。【4日目】今日は最終日です。今朝楽しみにしていた知床クルーズは、こんなに天気がいいのに強風のため欠航となりました。すごく残念です。朝のクルーズで、野生動物を散策するクルーズだったのに・・・ということで、急遽「フレペの滝の遊歩道」に行くことにしました。フレペの滝は別名「乙女の涙」といい、ホロホロと涙をこぼすように流れ落ちるというのでこの名が付いたそうです。高さ100mあまりの断崖からしみだした水が海へと注いでいます。まさに絶景なんですが、上手に撮れなかったので画像は北海道らしい永遠に続くフレペの滝の遊歩道を。このあとは、オホーツク海を右手にみて、日本の滝100選にも選ばれているオシンコシンの滝へ。水量が多かったのでしょうか、とても雄大に感じました。知床は、今度絶対冬に来たいと思いました。冬の寒さは苦手なkikomataroですが、ぜひ冬に来たいと思いました。ねぇねぇ 行こう行こう!!知床から一路網走に向かいます。まっすぐの道を右にオホーツク海、左に斜里岳、小清水原生花園を見ながらのドライブです。網走では、網走監獄博物館に行きました。生々しい展示物に恐る恐る見学するkikomataroですが、この網走監獄の囚人達が、実は北海道開拓にまつわる暗く悲しい歴史に関わりがあったことを知りました。国は北海道開拓のための道作りを囚人達に強いました。囚人を使えば費用は半分以下ですむし、悪人なのだから作業で死んでも悲しむ者もない、囚人の数が減れば監獄費の節約にもなる、まさに一挙両得であり今後も困難な作業は、囚人を使うべきだということなのです。険しい地形、寒さ、熊などひどい労働環境下でけが人、栄養失調で倒れる者は少なくなかったようです。はむかうものには足かせをして、さらに脱獄を図るものには見せしめのために切り殺されたりしました。千人ものの従事者から、200人以上の犠牲者が出たそうです。この労働は明治二十七年廃止されたのですが、囚人労働の歴史はその後もタコ部屋労働に引き継がれ内地で食いつめた労働者や外国人を巻き込み大正、昭和と押し進められたそうです。今日の北海道の繁栄はこの尊い犠牲の上になりたっていることを考えさせられました。網走から、能取湖へサンゴ草を見に行きました。能取湖は以前は海水流入部の湖口が季節的に開閉する汽水湖だったのですが、護岸工事が行われて湖口が固定され、現在は完全な海水の湖となっています。能取湖は、日本最大のサンゴ草の群生地でちょうど9月が見頃です。きれいなサンゴ草の群生地ですが、近くで見るとイボイボしていてちょっと気持ちが悪い。。。帯広空港に向かう帰路で、オンネトーに立ち寄りました。北海道の人も美しいという場所で、夕暮れだったせいか気温の低さにあいまってひと足早い秋を感じました。オンネトーの湖水は酸性で魚が住めないからか、とても美しい水色をしています。湖面は刻々と色を変えることから五色沼とも呼ばれています。波のない時は雌阿寒岳と阿寒富士を映し出す美しい湖でした。北海道での最後のお食事は空港での豚丼です。十勝の郷土料理で、甘辛いたれが美味しい豚肉に合っていました。十勝の開拓食として、豚は欠かせない食材だったのでしょうね。豚丼ドットコムなるものがありましたよ。最後に、今回の北海道は夏でも秋でもない微妙な季節に訪れました。それだけに夏の青々しさも体験できましたし、秋の足音を感じる繊細な北海道も感じることができました。これから秋になると、紅葉の素晴らしい北海道があるのでしょうね。でも、いつ行ってもやっぱり北海道は大きいスケールを感じることができるのでしょうね!と思いました。オシンコシンの滝の看板猫。誰かがオシンコシンの滝に捨てた猫だそうですが、表情がたまらなく愛らしい