計算の工夫-第4回「必修 かけ算の工夫」
こんにちは、坂本です。前回まで、かけ算の工夫として3つの方法を学んできました。第1回「3秒かけ算」https://plaza.rakuten.co.jp/kikuji/diary/201709070001/第2回「分離かけ算」https://plaza.rakuten.co.jp/kikuji/diary/201709200000/第3回「賢くなるかけ算」https://plaza.rakuten.co.jp/kikuji/diary/201710020000/前回は、特に難しかったのですが、がんばって実践してくれた方から質問や感想もいただきました。1つ紹介したいと思います。-----> 「賢くなるかけ算」ありがとうございました。凄すぎます!!> まだマスターできていませんが、こんなことができるのだと> 思っただけでワクワクします!!> 「賢くなるかけ算」もマスターできたら、何より計算が楽しく> なりそうな気がします。-----はい、楽しくなります!感想メールありがとうございます。ただじつは、前回の「賢くなるかけ算」。これは、マスターできなくても大丈夫。「ああ、計算って何だか不思議だなぁ」と思ってもらうだけでもOK。で す が、今日お話しする、かけ算の工夫は絶対にマスターしてほしい内容です。身につければ、計算スピードがアップし、正確さも身につきます。小3以上のすべての子ども、大人、親、おじいちゃん・おばあちゃん、必修のテクニックです。すでに知っている方も多いと思いますが、その場合は、確認のつもりで読んでみてください。(最後のおまけもぜひ読んでね)それでは始めます!■必修 かけ算の工夫(1)5と偶数のかけ算━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━まずは基本となる、「一の位が5の数」×「偶数」の計算テクニックです。一の位に5がある場合は、2などの偶数とくっつけることで計算はとてもカンタンになります。早速、練習してみましょう。15×18一の位が5の数と偶数とのかけ算ですので、以下のようにカンタン化できます。15×18 = 15×2×9 = 30×9 = 270もう1つやってみましょう。35×22 = 35×2×11 = 70×11 = 770このように、5と偶数のかけ算を見たら、そのまま計算せず、カンタン化してから計算をするクセをつけていきましょう。では、早速練習です。<練習1> 次の計算をやってみよう(できれば暗算で)。 15×12= 22×15= 16×35=25×22= 26×35= 35×32=(答えは計算機で確認してね)■かけ算の工夫(2)5と偶数のかけ算の応用━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━先ほどの工夫を応用すると、いくつかカンタンな計算方法が見つかります。● 25,75,125, 175, 225 のかけ算の場合は、 4を取り出せるとさらにカンタンになります。(下2ケタが、25か75の数字と覚えてもよいです)25×36 = 25×4×9 = 100×9 = 900 48×75 = 12×4×75 = 12×300 = 3600 125×52 = 125×4×13 = 500×13 = 650028×175 = 7×4×175 = 7×700 = 4900225×16 = 225×4×4 = 900×4 = 3600 ● 特に 125 の場合は8を取り出せると、 さらに、さらに、ラクになります。24×125 = 3×8×125 = 3×1000 = 3000<練習2> この方法で、次の計算をやってみてください(できれば暗算で)。25×28= 44×25= 16×75= 125×28= 32×175=225×16=125×48= 96×125=(答えは計算機で確認してね)■かけ算の工夫(3)小数のかけ算にも応用してみよう━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━● 小数のかけ算でも、0.5、1.5、2.5、7.5(0.75)、12.5(1.25、0.125)、 17.5(1.75, 0.175)、22.5(2.25, 0.225) などの数字を見たら、 カンタンに計算できることを覚えておこう。0.5×18 = 0.5×2×9= 1×9 = 932×1.5 =16×2×1.5 = 16×3 = 48(または、32×1.5 = 8×4×1.5 = 8×6 = 48 )4.8×2.5 = 1.2×4×2.5 = 1.2×10 = 1212.5×7.2 = 12.5×8×0.9 = 100×0.9 = 10×9 = 90(または、12.5×7.2 = 12.5×4×1.8 = 50×1.8 = 5×18 = 90 )0.175×32 = 0.175×4×8 = 0.7×8 = 5.62.25×36 = 2.25×4×9 = 9×9 = 81いかがでしょうか。ちょっとしたコツを知っているだけで、鮮やかに、素早く、美しく計算ができるようになります。では、練習してみましょう!<練習3> この方法で、次の計算をやってみてください(できれば暗算で)。16×0.5= 1.5×28= 44×2.5= 28×7.5= 0.75×16= 0.125×56=17.5×24=0.225×320=(答えは計算機で確認してね)このように、「25、75、125、175、225」の数字を見たら「目をピカリ!(☆_☆)」とさせて、4(125の場合は8)と組み合わせることができないか、考えていきましょう。数字に敏感になるのが、計算力アップの近道です。■かけ算の工夫(4)発展 かけ算の工夫 おまけ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━鮮やかに計算する方法を覚えてもらいましたので、最後に、その発展型を少しご紹介したいと思います。計算ミスに注意してもらえば、これも強力な武器になります。「25、75、125、175、225」の数字とその前後の数字を見たら、強引にカンタン化してしまう、裏ワザ的な方法です。● もう一方が奇数でも、強引にカンタン化してしまう。25×17 = 25×16+25 = 25×4×4+25 = 100×4+25 = 425 ひとつ小さな数をかける場合は、足りない分をたし算でおぎないます。※注意※ かけ算とたし算があるときは、かけ算から先に計算します。75×27 = 75×28-75 = 75×4×7-75 = 300×7-75 = 2100-75 = 2025 ひとつ大きな数をかける場合は、かけすぎたぶんをひき算で調整します。 → 75×(28-1)= 75×28-75×1 と考えても OK<練習4> この方法で、次の計算をやってみてください(できれば暗算で)。25×19= 25×21=75×13=17×75=125×17=41×125=175×17=225×33=(答えは計算機で確認してね)●「125×8 = 1000」の応用ワザ125×8 が1000になることを利用すると、8×125=1000 だから、8×126=10088×127=10168×128=10248×129=1032 ・ ・ ・というように、×125以降は、「1000+8の段の答え」という数値で進んでいくことになります。とすれば、これを応用すると、8の倍数 ×「125~135の数」というかけ算であれば、次のようにカンタン化することが可能です。16×126 = 2×8×126 = 2×1008 = 201624×128 = 3×8×128 = 3×1024 = 307248×132 = 6×8×132 = 6×1056 = 633672×135 = 9×8×135 = 9×1080 = 9720<練習5> この方法で、次の計算をやってみてください(できれば暗算で)。8×126=32×127=129×24=133×56=(答えは計算機で確認してね)さあ、今日の内容は以上となります。要点を超シンプルにまとめると、・下一ケタが5 → 偶数と組み合わせてかけ算・下二ケタが25、75 → 4と組み合わせてかけ算・125 → 8と組み合わせてかけ算ということになります。うーん。要点だけ書くと、何も面白みもないな~やはり、くわしく解説をした方がいろんなことに気づけて勉強になりますね。今日の内容はとても大切。ぜひ、プリントアウトして、復習をして普段から使えるようにしていきましょう。それでは、また次回。坂本 七郎追伸:日経DUALにて、私の取材記事が掲載されました。(※購読には有料会員登録が必要です)「5年秋に受験決意 サクラサク日へのロードマップ」「受験しない6年生 卒業まであと半年の過ごし方」初月だけなら無料で読めるようなので、中身が読みたい方は、購読してみてください。追伸2:先日、「サクラサク高校受験」に中3受験生を対象とした直前対策レポート、『地獄の特訓講座2017』を配布しました。毎年、このレポートで一気にやる気になって、偏差値を5以上伸ばす生徒が続出している定評のあるレポートです。今なら「サクラサク高校受験」参加者全員にプレゼントしていますので、ラストスパートをかけたい中3受験生はぜひご活用ください。サクラサク高校受験 http://www.koukoujuken60.com/(※特典ページにレポートをアップしています)