ギブミー・チョコレート
先日、とあるお宅の男性の50歳のバースデーパーティにバンドで招かれました。テーマがあって、みんなヘンテコな帽子をかぶってきてくださいという事で、皆さんこんな感じでした。 で、まあワイワイと盛り上がっていました。みんな酒好きで、始まってしばらくソフトドリンクが見当たらなくて喉が乾いて大変でした。 甘党のラルフと私は 「誕生日なのにケーキが出てこない!」 と陰口をたたき、やっと出てきてキャンドルが吹き消されたと思ったら、女衆がまたそれをキッチンに戻して、30分以上も切られて出される気配が無い。みんな飲んでるので甘い物食べたくない感じでした。うぇ~ん。 しばらくするとぺニャータしばきが始まりました。スイカ割りみたいなやつですがスイカの代わりに中に飴などが入ったボール紙製のお飾りが売られています。なぜかこのファミリーに全然関係ない私が選ばれ、最初に目隠しされてバットを渡されました。一発で叩き割ってやると思いましたがなかなか頑丈なんですね。 で、私は演奏に戻らなければならなかったのですが、4,5人目の人がやっとぺニャータを割り、20人ぐらいの大人がわっと群がって景品を取っていました。人が去っていってそっちのほうを見てみると、まだ地面がキラキラしています。飾りも入っていたのかな?と思って見ると、なんとそれは大量にばら撒かれた小さなパッケージのチョコ。さっきの人たちはチョコなんか見向きもせず、 小瓶のウィスキーやテキーラを奪い合っていたのでした。 子供のいないパーティーだったけど、あんなもん入っていたのか。 しかしこの大量のチョコをだれも拾わないとは…。大国アメリカの飽食の図を見ているようでした。私はしめしめと両手いっぱいにチョコを拾い(それでもほんの一部だった)、ラルフと山分け。 何故か、 ジープを追いまわし、 「ギブミー・チョコレート!」 と叫ぶみずぼらしい子供たちと、ゴミでもばら撒くようにキャンディーを投げていた米兵の画像が頭に浮かびました。