フランス人の芸術的センス
土曜日、ニュイブランシュ(ホワイトナイト)というイベントがパリでありました。街のあちこちで、いろんなものの展示があって、それを人がうろうろ見てまわります・・。 市庁舎には「違いを愛する」と各国語で書かれたネオンサインが出ていて、他民族国家フランスらしいなと思いました。違いを愛せたら、この世のほとんどの問題は解決するかもしれません。 フランス人のセンス、時々よくわからないのですが、ちょっと近未来的なものを好むように感じます。ある教会でコンサートがある、というので、クラシックかゴスペルか、と思っていったのですが、見たこともないスタイルの、デジタルな不協和音の音楽でした。はっきりいって音階もない。宇宙人を呼ぶか、今夜私が悪夢を見るか、というサウンドで、20分は耐えたと思うのですが、限界がやってきて、外へ出ました。そしたら今度はなんとめまいがして、歩けない! 音に酔ったのです。音に酔いしれたのではなく、音が教会の中を回りすぎて、頭がくらくらして、立てず・・こんなの初めて。耳がいいので、音に疲労しやすいのは確かですが、今でもなんだったのか、わかりません・・。一緒に行った人たちに迷惑をかけてしまいました。 友達が耳栓を持っていたので、歩きながら耳を休めました。人々は盛り上がってるけど、私だけ無音のパリ。すごすぎる(笑)。世の中がパントマイムみたいに見えました。 本当はダメと思うのですが、寝るときも耳栓を愛用していて、たいていの時は、耳栓を持ち歩いています。たまたまこの日は持っていなかった。でも友達が持っていたので、やはり類は友を呼ぶのかな(耳栓なんか、普通そんなに持ってないよね)? ところで、フランス人と出かけると、スペイン人との半分ぐらいのエネルギーですみます。人ががちゃがちゃしてない。でもどっちも体力があるので、えんえん歩かされ、座りもせず、飲みもせずで、疲れます・・。とにかく休ませてくれ~!と、夜の12時半ごろ、やっとカフェに入れてもらえました。やれやれ。ま、スペインだったら、これからだ!って時間だけど。 そうそう、14番線は、この夜だけ特別、東京バージョンのアナウンス(たぶんフランス語)をやるというので、みなそれを聞きたくて張り切っていたのですが、結局、オールナイトで走ると行ってた電車は、なにかのトラブルで止まり、動きませんでした。話違うやん!「次はシャトレ~」とか聞きたかった! 困った若者たちは、道でヒッチハイクしてました。パリでヒッチハイク? その他に妙なショートムービーを2本観ました。よくこんなの見つけてきたな、っていうようなの。 この日の感想は、アート、芸術とは、奇妙なものと紙一重なのかもしれない、ってことです。やはり、フランス人のセンス、よくわかりません・・。