小山地区の水路を設置しています。
10月上旬から本格的に既設水路を取り壊し水路を大きくする工事をしています。10月上旬から市民の田をお貸しいただき、水路脇に仮設道路を作りました。その仮設道路を利用して、既設の水路を取り壊し、新しい大きな水路が設置できように掘り、水路を設置しました。 これから、作業ごとの写真を詳しく説明します。上の写真の一番左からバックホウ、その横にダンプが並んでいます。その機械の下の部分が仮設道路です。バックホウとは、主に土を掘ったり、埋め戻しに使用します。ダンプとは、主に土や資材を運ぶ目的に使用します。写真の真ん中は、水路を設置するために掘った部分です。掘ることを掘削(くっさく)といいます。鉄の板は、掘った個所以外が崩れないように土を留める板で、文字通り、土留材といいます。その土留材が、土に押されて掘った内側に倒れないように支えている鉄の支柱を支保材といいます。写真では黄色や青色の支柱が支保材です。この頑丈な土留材や支保材により、掘削した内部でも安心して人が作業することが出来ます。写真の掘削した部分の水たまりは、岩盤に水がたまっているためです。掘削した部分に基準の高さがあり、その高さ施工誤差は、プラスマイナス30mmまでです。割れやすい岩盤の掘削は、岩が大きく割れないように注意する必要があり、土の掘削より難しいようです。上の写真は、掘削した個所に水路の基礎となるコンクリートを流し、締め固めて均した状態です。コンクリートを流し締め固める作業を「打設(だせつ)」といいます。なぜ、打設なのかについては、昔のコンクリートは水分が少なく、人がコンクリートを木の道具で突き締固めた作業から打設といわれ、その名残りのようです。コンクリートの両端部は、水路の設置作業用の印を付けるために平らしています。真ん中はザラザラにして、水路をミリ単位高さで調整するモルタルという材料がコンクリートに密着しやすいようにしています。コンクリートが固めるまで養生します。養生とは、コンクリートが病気で回復することではなく、コンクリートが硬化するように、低温・乾燥・衝撃などから保護する作業です。今は、暑くてコンクリートが急激に乾燥してひび割れたり、寒くてコンクリート内の水分が凍り膨張してひび割れたりしない時期です。上の写真は,基礎のコンクリートが固まったので、テフテレーンクレーンが3.4トンの新しい水路を吊り下ろして、水路を設置する作業の写真です。(10月26日)クレーンが水路を吊り上げ、吊り下ろしで転倒しないようにトラ模様のあし(アウトリガ)を仮設道路いっぱいに伸ばして、踏ん張っています。上の写真は、一直線に設置した水路の写真です。(10月27日)これから、水路と水路のつなぎ目を特殊な材料で埋める作業をします。