芥川也寸志ですよ~。
先日、たまたま他の方のブログを見ていたら「弦楽のための音楽」と書いてあったので、返事を書いてみました。芥川也寸志さんは名前のとおり、芥川賞でも有名で、「蜘蛛の糸」や「「杜氏春」などを書いた作家の芥川龍之介の3男で、今年亡くなりました伊福部昭門下になります。今となっては当たり前になりました、ジャスラック(日本音楽著作権協会)の立ち上げなどを積極的にやり、日本音楽会では珍しい3人の音楽家がワリカンで作曲した曲を紹介するという「3人の会」(團伊玖磨、黛敏郎、芥川也寸志)を結成し、積極的に紹介をしました。(先日、CD化されました「3人の会」2006を紹介しております)芥川さんのいいところは、指揮者でもあり、作曲家でもあること。曲としても、何ともカッコイイものが多く、よく知られているのが、映画音楽ではないでしょうか。特に「赤穂浪士のテーマ」は有名です。日本的でありながら、師匠でもある伊福部さんの意思も次いでいるような感じで、独特さは確実にあります。個人としても「交響管弦楽のための音楽」(2楽章編成)では、吹奏が好きな方は食いついてくるような曲で、2楽章がまさしくそれです。また、録音があまり多くない(多分1枚だけ?)「交響管弦楽のための前奏曲」も素晴らしいものです。日本的な要素とアジア的といいますか、シルクロードを渡ってきている、歴史を感じさせる作品です。「エローラ交響曲」や「交響曲第1番」なども現代音楽を巧みに操り作風にしております。名前だけでも覚えておいてください、亡くなってそれほどたっておりませんし、歴史には確実に名を残す人です。最近では復刻してCDの発売をしております。聞いてみてくださいね。父の「蜘蛛の糸」を音楽で表現。「赤穂浪士のテーマ」も収録。日本音楽史に名を残す人たちの伝記?です。芥川さんの多くの音楽を収録。「交響管弦楽のための前奏曲」を収録