★立場が変われば同じ
話すのが遅い人と会話すれば、ついついいらいらして次に言いたいことを促してしまう。「結論は?」と言いたい気持ちをぐっと押さえて、こちらは結論に至るまでの話しを聞いている。そういえばコーチングを学んでいる時、4つのパターンの中で、自分が何タイプに当てはまるかを探っていたが、その中に結論重視でないタイプの人の話し方が有った。そのタイプの人は結論に至るまでの過程を分かって欲しい人だった。だから結論を後回しにして、一生懸命そこに至るまでの話しをする。こちらにしてみれば「それでどうなったの?」と早く結論を聞きたい。特に仕事関係は、結論を聞いた上でどう対処したらよいかを、考えていきたいからである。でも、中々結論に達せず‥ついつい私の頭の中で「で、結論は?」と畳みかけるような言葉が浮かんでくるのである。こういうタイプの人は、自分が行なった結論より内容を聞いて欲しいのだ。結論が良くても悪くても、それに向かって頑張った自分を、理解し、認め、褒めてもらいたいのだ。結論は出ているのだから、良くも悪くも、今更どうしようもないと思うのだが、どうしても聞いて欲しいようである。と、こういう立場に立つことが多い私だが、これが相手が変わると違う態度になることが有る。いつもではないが、時々自分でもびっくりする位、過程を長々と話していることがある。結論だけ聞かれるのは、どうしても嫌だと心が反応するのだ。そんな時「こういう気持ちになるんだなぁ~」と理解する。でも、やはりいらいらして結論を待つことが多い。分かっていても、人間って感情までコントロールできないなぁ~とつくづく思うのである。両方の気持ちが分かるのだから、客観的な目で見ていきたいものである。でも‥(我ながら「でも」が多い文章だなぁ~)(苦笑)とほほっ、どうやらまだまだ年月が必要のようである。