★どっちが正しい?
ヤフーニュースでタイトルが真逆のものを見つけた。それは以前笑点に司会で出ていた歌丸師匠のことである。最初に見つけた記事はプラス思考の記事で、題名が「81歳歌丸が高座へ執念‥生きがいを持つと寿命は7年のびる」というものだった。その下の関連記事のほうの題名は、「病から這い上がり‥桂歌丸が命削ってでも高座に上がるワケ」という、全く違ったアプローチからの記事だった。こちらは2年前の79歳の誕生日の時の記事である。腸閉塞で入院&療養していた桂歌丸師匠が、国立演芸場で3ヶ月ぶりに高座復帰をした時のこと。79歳で高座に上がった歌丸師匠を見た観客のひとりの言葉が、次の言葉だった。「実物の歌丸師匠はテレビで見る以上にガリガリで、頬のこけぶりは尋常ではなく、骨が頬にくっきりと浮き上がっていて、見るからに痛々しかったです。」というもの。今回、81歳の誕生日過ぎの記事の時も、歌丸師匠の体は病気のオンパレードである。肋骨骨折、慢性閉塞性肺疾患、左肺炎慢性呼吸不全急性増悪等で入院し、高座も休み、そのたびに引退説が飛び交う状態なのである。「高座に出ると背筋がピンと伸びるんですよ」という話しは、関係者の言葉である。その記事の締めくくりは、「生きがいを持つと寿命は7年のびるという説もあるが、歌丸の現役力は高座、落語への執念だろう。」私は、生きることに対して貪欲であるかどうかが鍵だと思っている。ある意味、諦めたらその時点で命にストップがかかる事も、有りうることだと思うのだ。その逆で、やり切るまでは死ねないという貪欲さが、命を伸ばしていくキーポイントになると確信している。寿命は神様が決めることなのだが、寿命の多少の長短は、自由意思を持っている人間側でも決められるものだと、色々な人の人生を追っていくと、感じられる。