草刈と彼岸花
近所の川の土手の草刈りが行われて2週間あまりたった草はまだそこまで生えてきていないところに彼岸花だけがすっくと立ちあがりきれいな花を咲かせている。これが草刈りがなかった場合は草むらの中にちらちらと赤い花が見え隠れすることになったのだが、本年はたまたまタイミングがよくてきれいなものである。タイミングって大事なのだな・・・としみじみと思った。先日珍しいワインを飲む機会に恵まれた。銘柄はよくわからなかったけどフランスのワインでなんと今から27年も昔に実ったブドウでできたワインだった。白ワインだ。見た目はちょっと黄色みが濃いワインという程度なのだけど味わいはまるで蜂蜜酒のようなあまいデザートワインのような味だった。ワインって年月が経つと味が変わると良く聞くが30年弱も昔のワインってこんな味になるのだなあとご相伴に預かりながら思った。30年というとすごく昔のことのように思うがよく考えたら平成初期のワインだった。今が令和4年、平成が続いていれば34年なので、平成7年のワインという事になる。昭和の時代じゃあるまいし、と昨今あちこちで聞くけれど平成のはじめのころもそろそろいい加減過去も過去になってきたんだなあと思った。しかし私の頭の中はまだそのころの「常識」が居座っている。いわゆる「老害」にそろそろなりつつあるのかもしれない。恐ろしいことだ。年を経て価値が上がるのは骨とう品とお酒だけなのかもしれない