もうすぐ四十九日
月日の経つのは早いもので、もうすぐ四十九日を迎える。四十九日までは、魂は中有というところにとどまり、そのご次の世界へ移動していくそうな。私はその次の世界というのが、生まれる前にいた場所、つまり彼岸であると思っていた。そしていつか定めが来た時、次の生を受けるのだと。魂が輪廻すると信じれば、また次の生があるわけだけど、その次のスタートが49日目が過ぎた時であるともされているようで、それであれば1周忌だの3回忌だのは、すでに転生している魂は現世にあるのに前世の為の供養をしているってことになる。なかなかに面白い。私事で恐縮だが、今年の7月逝去した伯母は私の祖父が逝去したあと、お寺でせっせと修業をはじめとうとう得度までしてしまったようだ。今はインターネットでいろいろと調べることができるがその当時は知りたいと思えばそういったところに行って教えていただくしかなかったのだろう。人の心が迷う時、宗教に走るそうだけど、私は常々、どんな宗教でもかまわないが200年くらいは歴史のあるところにするほうがいい、と思っている。私自身はたまたま仏教系の高校に進学したご縁で私がすがれそうなのは浄土真宗しかないのではないか、と早々と他の一切にみきりをつけかといって特段すごく信心深いわけでもなく自力救済がみこめない体たらくであることはまちがいないので、ひたすら「南無阿弥陀仏」と唱えることしかしないし、またできないのであった。