JFLのニューウェーブ北九州、J2昇格ほぼ確定!
来年九州にまたJリーグのチームが誕生する事になりました。Jリーグ準加盟のJFL・ニューウェーブ北九州は現在JFLで3位ですが、今日アウェーで行われたアルテ高崎との試合で2-1で勝利し、J2昇格要件の1つであるJFL4位以内が確定しました。ニューウェーブ北九州(以下NW)は九州サッカーリーグ(Kyuリーグ)の三菱化成黒崎サッカー部を母体として2001年に誕生しました。そして2007年にそのKyuリーグで初優勝を果たし、その年の全国地域リーグ決勝大会に出場して2位となりJFLに昇格しました。翌年2月にはJリーグ準加盟が認められましたがJFL最初のシーズンでは10位と低迷し、J2昇格要件の4位以内には程遠い結果となってしまいました。しかし今年は前期は5位だったものの後期に追い上げを見せ、ついに今日念願のJFL4位以内を確定させたのです。Jリーグ機構による新規加盟予備審査も通り、1試合平均観客動員数も3,000人を維持し、そしてJFLで4位以内となったことで30日に行われるJリーグの理事会にて承認されれば、晴れてNWのJ2昇格が決定することになります。北九州市にはかつて新日鉄八幡がサッカー部を持っており、八幡製鉄時代には天皇杯を獲得していた程の強豪でした。しかしながら『鉄冷え』に伴う合理化に伴いチームはだんだん弱くなり、1999年にはついに廃部してしまいました。もともとJリーグ発足時、新日鉄八幡にもJリーグ参加を要請されていましたが、新日鉄本体が経営難だったこともあり、参加しませんでした。このためJリーグ発足当時は九州にJリーグのチームが無かったため、1996年にアビスパ福岡がJリーグに昇格するまで横浜フリューゲルス(現在消滅)が長崎・熊本・鹿児島各県を『特別活動地域』としていた時期がありました。なおアビスパ福岡はもともとは静岡県藤枝市にあった中央防犯サッカー部が前身ですので、純粋に福岡で生まれたクラブチームがJリーグに昇格するのはNWが初めてです。しかしながらそんなNWにもJリーグ昇格についていくつかの課題があります。まずはスタジアムの問題です。現在NWがホームとして使用している本城陸上競技場はJリーグの基準を満たしておらず、本城をJリーグ基準に合わせて改築するか新スタジアムを造る必要があります。今夜は後援会と市が主催する緊急セレモニーが北九州空港で行われるそうですが、そこで北橋健治市長から何らかの施策が出てくれることを願っています。そしてもう1つはチーム名の問題です。『ニューウェーブ』はすでに商標登録されているために、Jリーグでは新チーム名で戦う必要があります。しかしなから公募で決まったチーム名が『ギラヴァンツ北九州』などという語呂も悪くセンスの無い名前になってしまうそうです。今からでも遅くは無いと思いますので、もっとマシな名前に変えて欲しいと思います。ともかくNWのJリーグ昇格おめでとうございます!間もなく北九州空港に戻ってくる与那城ジョージ監督や選手の皆さんが多くの市民に暖かく迎えられることを楽しみに想いながら今日はこれにて失礼します。私は今から久しぶりに自宅で酒を買って祝杯をあげることにします。