元関脇・寺尾の錣山親方が死去、井筒三兄弟のイケメンで人気を博す
大相撲の元関脇・寺尾の錣山親方が死去したことが、今日、日本相撲協会関係者の話で明らかになりました。享年60歳という若さでした。錣山親方は14代井筒親方(元関脇・鶴ヶ嶺)の三男として生まれました。実際の生まれは東京都墨田区ですが、父親の故郷でもある鹿児島県姶良郡出身と本場所ではアナウンスされていました。長兄の元十両・鶴嶺山、次兄の元関脇・逆鉾とともに、『井筒三兄弟』として注目を集めただけでなく、甘いマスクと筋肉質の体を持つイケメン力士として人気を集めていました。突っ張りを武器としていたこともあって、『寺尾のつっぱり大相撲』というファミコンゲームも発売されました。千代の富士や貴乃花といった大横綱から金星を獲得したことがあるほか、39歳まで現役を続けた『鉄人』でもあることから、通算出場:4位1795回通算連続出場:7位(1359回)幕内連続出場:4位(1063回)幕内在位:6位(93場所)という輝かしい成績を残しています。2002年秋場所で現役引退した後は年寄・錣山を襲名し、2004年には井筒部屋から独立して錣山部屋を創設しました。そして元小結・豊真将(現・立田川親方)や、現役では小結の阿炎を育てました。近年は不整脈など心臓に持病を抱えており、この間の九州場所も全休して約2カ月間入院し、退院後は復帰に向けてリハビリを続けてきたそうですが、体調が急変し、帰らぬ人となりました。現役時代から人気も高く、親方としてももっと活躍してもらいたかったですね。最後に、錣山親方のご冥福を心よりお祈りいたします。