69話
次は一回戦最後の取り組み!「びしゃごvs夫」家老 「ほう・・次は、江戸にて日の本一の美女に選ばれた「びしゃご」と・・・ぐ~たら亭主か・・」24番札所住職 「さすがに・・あのぐ~たら亭主と言えども・・女子のびしゃごには勝てるでしょう・・」高僧(行司) 「次の対戦は!びしゃごと夫じゃ!」 二人は土俵へ! 歓声の100パーセントは「びしゃご」を応援!観客全て 「びしゃごー!びしゃごー!」観客全て 「ワシ、あの男(夫)キライや!夫!負けろー!」びしゃご 「あなた!日ごろのウップンを晴らします!」夫 「へへへ♪軽くヒネッてやるぜよ♪ それにしても観客の声がやかましいぜよ!(怒)」 その時・・ 高僧と夫はアイコンタクトを始めました・・高僧 「・・・。 (夫よ・・ヤルのか?(イカサマ誤審)」夫 「フッ・・ (モチロンぜよ・・(ニヤ))」高僧 「・・・。 (妻のびしゃごが相手でもか?)」夫 「・・・。 (そうぜよ、最近のびしゃごは反抗的じゃ・・ワシは仕事(漁)が忙しいのに・・びしゃごめ・・「水汲み(桶を持って片道2キロ)」も「マキ割り」も「屋根の修理」も「野良仕事(畑仕事)」も「芝刈り」も拒みだしたぜよ・・もちろん今のところは全部、びしゃごにやらしておるが・・。それやから・・びしゃごでも容赦無しや・・)」高僧 「・・・。 (さようか・・約束の・・米の三分の一・・忘れるなよ・・)」夫 「・・・。 (約束?そんな約束したか?)」高僧 「・・・。 (確かに約束した・・おぬしが忘れているだけじゃ・・(真っ赤なウソ)」夫 「・・・。 (したかの~? したとしても・・三分の一~? 今はもう大将も六助のヨメもいないぜよ・・。 ワシがココで「びしゃご」を倒せば・・あとはもう弱い・・「五助」「おいも」だけじゃ・・。三分の一では割りが合わん・・)」高僧 「・・・。 (なんじゃと?おぬし・・もしや約束を破る気か・・?)」夫 「・・・。 (米・・30分の1じゃ・・これ以上は渡せん・・)」 二人のアイコンタクトの空気が・・序々に険悪に・・高僧 「・・・。 (30分の1じゃと? それだけでは数日で喰ってしまう! うぬぬ・・! 約束を破るとは! おぬしは地獄に落ちるぞ!)」夫 「・・・。 (地獄が怖くて・・漁師は出来んわい! それにおまん!ワシとびしゃごの猪鍋を一人で全部、喰ったやろうが!)」高僧 「・・・。 (まったく・・あくどい男じゃ・・10分の1でどうじゃ?」夫 「・・・。 (あくどい坊さんぜよ!30分の1ぜよ! イヤなら・・一粒も分けんぜよ!」 その時!! なんと! 土俵の上には家老の姿が・・家老 「おぬし達(夫・高僧)・・何を企んでおった? えらく長い間・・見つめおうておったが・・?」夫 「家老様!? いえ・・別に・・」高僧 「・・。」家老 「びしゃごの夫よ・・本当か?」夫 「はい!」 その時・・ 高僧が・・高僧 「家老殿・・この者(夫)は・・ワシにイカサマを持ちかけて来たのじゃ・・」夫 「おい!?(汗)」家老 「高僧殿!それはまことか!?」高僧 「もちろんじゃ・・相撲の土俵の上は神聖な場・・ワシは必死に拒み・・この男(夫)に仏の道を説いておったのです・・」夫 「家老様!この坊主の言ってること全てデタラメです! 2日前に、この坊主からイカサマを持ちかけてきたんです!」家老 「びしゃごの夫よ・・言い訳を言うな。ワシは・・土佐藩山内家を幾度も救った高僧殿を信じる・・」夫 「そんな~(涙)」家老 「よって・・・びしゃごの夫!失格!」 夫は失格になりました夫 「そんなアホな! 坊主!よくも嘘八丁を!(怒)」高僧 「あたりまえのことをしただけじゃ・・・」 また次回。この物語はほとんどフィクションです