室戸岬物語 119話 室戸料理大会編終了 長文
夫を見た白波姫は 怒りをあらわにし!白波姫 「そち(夫)め! よくもワチの前にノコノコと姿を現しおったな!」夫 「・・・(汗)」八雲 「にゃ!(おい!お前(夫)下がれニャン!)」 薩摩藩主 「・・・」 それでも・・ 夫は 白波姫に近づき・・ 真剣な顔で・・ 手に持っていた 木箱を 白波姫の前に両手で差し出しました・・夫 「姫様・・・どうぞ・・この木箱の中にある・・料理を食べてください・・」白波姫 「・・・」夫 「この料理を食べて・・・室戸嫌いのお姫様が・・少しでも室戸を好きになってくれたらと思い・・この料理を考えました・・・」 白波姫は 夫の目に クマがあることに気付きました・・白波姫 「・・・(ワチのために・・寝ずに・・木箱の中の料理を考えたのか?)」夫 「どうぞ・・受け取ってください・・」白波姫 「むむ・・」 白波姫は 夫の差し出す 木箱を手に取りました・・白波姫 「ふん・・・どんな料理だ・・」 白波姫が フタを開けると・・白波姫 「三色?」 キレイな 赤・緑・黄の 寒天が それぞれ違う器に入っていました白波姫 「赤に緑に黄?」 興味を持った 白波姫は 傍の岩に腰を下ろし・・ 木箱の中に入っていた 木のサジを持ち・・白波姫 「まずは・・緑から頂くぞ・・(ジロリッ)」夫 「はい・・(汗)」白波姫 「パク・・モグモグ・・・美味ちい・・・変わった味じゃ・・・苦いけど・・ほのかに甘い・・・・中に・・・シャキシャキしたモノが入っておる・・・コレはなんじゃ?」夫 「アロエです・・(汗)」白波姫 「アロエ? (アロエって食べれるんだ・・美味ちい・・)」 白波姫は 次に 黄色の器に サジを刺し・・白波姫 「次は・・・黄色を頂くぞ・・(ジロリッ)」夫 「はい・・(汗)」白波姫 「パクパク・・モグモグ・・・コレは・・・甘くて美味しい・・・コレも中に何か入っておるな・・今度は・・柔らかくて甘いモノじゃな・・」夫 「それは枇杷(ビワ)です・・(汗)」白波姫 「美味ちいな・・ビワは・・色もきれいじゃ・・」 そして・・ 最後に 赤色の寒天を手にし・・白波姫 「赤色? 最後にコレを頂くぞ・・(ジロリッ)」夫 「はい!(汗)」 白波姫は 赤色の寒天を 口へ・・白波姫 「パク・・・うっ!(汗)・・・酸っぱい・・・梅干が入っているのか?」夫 「違います・・・ヤマモモです・・・」白波姫 「ヤマモモ? 酸っぱいな~・・・・・でも・・・・・ほのかに甘い・・・」 白波姫は 寒天の中に入っていた・・ 一粒の ヤマモモを 口の中へ・・白波姫 「やっぱり・・・酸っぱい・・・えへ・・」 そして・・ 全てを・・ 食べ終えました・・夫 「どうでしたか?(汗)」白波姫 「・・・」 白波姫は うつむいたまま・・ その時・・ 薩摩藩主が・・薩摩藩主 「ワシの分は無いでごわすか?(汗)」夫 「すいません!ありません!(汗)」薩摩藩主 「ははは(笑)よかよか♪・・・・白波・・顔を上げなさい・・・」白波姫 「うん・・」薩摩藩主 「良い料理でごわす・・・それぞれの色も違い・・味も「すっぱい」「あまい」「にがい」で・・全く異なる・・・」白波姫 「・・・」薩摩藩主 「白波・・それぞれの味を・・・美味しく感じたか・・・」白波姫 「うん・・・美味ちかった・・・きっと・・三色の色と味があるから・・それぞれが・・より美味ちいんだと思った・・」薩摩藩主 「白波・・お前は・・室戸が嫌いと意地になっておったが・・・人生にも色々な味がある・・・・苦い時も酸っぱい時も・・・・甘い時も・・・」白波姫 「うん・・」薩摩藩主 「・・・」白波姫 「父上・・・ワチ・・」薩摩藩主 「なんじゃ?」白波姫 「室戸のコト・・好きになっちゃった・・・甘い味だよ・・室戸は・・・田吾作も帰ってきたし・・」薩摩藩主 「そうか・・・それは良かった・・」 白波姫は 夫を ジロリっと睨み・・白波姫 「お前(夫)に・・・言っておくが・・お前が使った「ビワ」「アロエ」「ヤマモモ」は・・我が国「薩摩」にもあるんだぞ・・」夫 「そうなんですか?(汗)」白波姫 「室戸が・・よその気がしなくなった・・・」夫 「それはそれは(汗)」 白波姫は 夫を指差し!白波姫 「お前には!ワチから褒美を与えよう!」夫 「褒美!(ドキドキ!)」白波姫 「ワチは江戸には行かず! 室戸で住み! お前を亭主にしてやる!」夫 「へ?(汗)」薩摩藩主 「!!! それは困る!(汗)」白波姫 「父上!本気です!」薩摩藩主 「ならん!それはならん!(弱った・・一度、その気になったら・・言う事を聞かんからな~)」 薩摩藩主は 無理矢理、白波姫を抱え上げ!白波姫 「父上!何をする!」 家来に!薩摩藩主 「皆の者! 船を出すぞ! 急げ!」家来 「は!(汗)」田吾作 「貴殿(夫)! 世話になった! また会おうでごわす!」夫 「おうよ!また会おうぜよ!」 そして・・ 薩摩藩の皆を乗せた船は 出航・・ 船からは 泣き叫ぶ 白波姫の大声が聞こえていました・・ 手を振る 夫に・・ 八雲が・・八雲 「にゃ~(結局・・薩摩のお姫様には・・・室戸はヤマモモの味になってしまったみたいだニャン・・)」夫 「そうみたいじゃの~・・(苦笑い)」八雲 「にゃ?(あんな凄い料理(3色寒天(ゼリー))・・お前が作ったのかニャン?)」夫 「考えたのはワシじゃが・・・作ったのはワシじゃないぜよ♪ ヤマンバぜよ♪」八雲 「にゃ?(汗)」 その時・・ お栄が・・ 夫の前に現れ・・お栄 「びしゃごの亭主さん・・」夫 「お栄さん?なんぜよ?」お栄 「なんぜよ?じゃありません・・・びしゃごさんが心配してますよ・・」夫 「え?」お栄 「ここ4日・・あなたが行方知らずで・・村中の人達が・・あなたが熊に喰われたとウワサをたてています・・・きっと、びしゃごさんは夜も眠れずに心配していますよ・・・早く帰ってあげなさい・・」夫 「そうか・・びしゃごが心配してるのか・・・早く帰ってやらんと!!(汗)」 夫は 急いで 家に帰りました!お栄 「まったく・・・甲斐性無しで・・無神経で無責任な人ね~・・」八雲 「にゃ~(アイツのヨメは大変だニャン・・)」 神隠しの森の・・ ヤマモモの木・・ そこでは・・ ヤマモモの木の周りを せっせとホウキで掃く女子(おなご)と それを見つめる 貧乏神の姿が貧乏神 「また、今日も掃き掃除か? 毎日毎日、頑張るの~・・」女子(おなご) 「はい・・・・あ!! ヤタガラス!! あっち行け!」 女子は ホウキを振り回し ヤマモモの実を食べようとした ヤタガラスを追い払いました飛んで逃げるヤタガラス 「あほ~あほ~」女子 「まったく・・ヤタガラスめ・・いつもヤマモモを狙ってるわね・・・このヤマモモはワタシのモノなんだからね・・」貧乏神 「ふぉふぉふぉ・・・元気があるな~ 以前のヤマンバの時とは大違いじゃ・・」 女子 「もうヤマンバは止めましたから・・」貧乏神 「ワシもソッチの方が良いと思うぞ・・・ニヤ」 貧乏神は・・ 女子の隙をつき サッと ヤマモモを実を一つ取り・・ 口へ・・貧乏神 「うう・・・・(汗) しまった・・酸っぱいのを食べてしもうた! 本当にワシはついてない!」女子 「こら!貧乏神!(怒)」貧乏神 「すまん!恵まれないワシに一粒二粒くらい分けてくれてもいいだろう!(汗)」女子 「いつも減ってると思ったら! ヤタガラスではなく・・・・あなたの仕業だったのね!(怒)」 女子は ホウキを振り上げました! それを見た 貧乏神は!貧乏神 「ひい~(逃走)」 逃走! 女子もすかさず 追いかけ!女子 「待て~!(怒)」貧乏神 「ヤマンバの時の方がマシだったかもしれん!(汗)」 その時の・・ ヤマモモの葉は・・ そよ風で・・ クスクスと笑っているようでした・・ 室戸料理大会編 終了(宣伝) へのへのもへじ4 -登龍門ー は3月1日に開始予定!