『夏への扉』(ネタバレ)
うー。なんかとっても残念な1日でした(=_=)。今日は夫が飲み会で遅くなるので夕食を作らなくてもいい日でした。つまり、朝夫を送り出した後はフリーダムですよ。お小遣いが少ないため、いつもは電車賃を惜しんで出かけないのですが、今日は久々に銀座までお芝居を見に行ってきました。今日の山口の試合(横浜戦)はどうあがいてもリアルタイム映像が不可能でしたし、心置きなく出かけられるというものです(笑)。キャラメルボックスの『夏への扉』、「元気が出る作品」ということで、かなり楽しみにしていたのですが・・・正直、今まで見たキャラメル作品の中で、唯一見てがっかりしました。アンケートにも思い切って書きましたが、わたし、タイムマシンで解決する手法が好きじゃないんですよね。あ、だからSF苦手なんだ(って今頃気づくか、自分^^;)。だから今日は見ている途中でもう冷めてきちゃって。いや、原作があるので、それを読むなり、せめてググるなりして、内容を把握してからチケットを買うべきだったんですよね。自分でも反省してます・・・達也さん出ないから迷ったけど、畑中君の元気いっぱいの演技も結構好きだし、あまり考えずにチケット買って見に行っちゃったからいけないんだよなぁ・・・すごくつまらない考え方なのかもしれませんが、「タイムマシンを使わなければ変えられないようなことを変えちゃうって許されることなの?自分だけでなく周囲の人、場合によっては歴史まで変わってしまうわけで・・・誰だって幸せになりたいけど、だからって皆が『俺も使いたい』『わたしも・・・』ってなったら、世の中めちゃくちゃになっちゃうんじゃない?」と思っちゃうんですよ。特に今回はタイムマシンだけでなく、“コールドスリープ”(お金を払って契約し、希望する期間、自分の生命を凍結保存し、未来に蘇生させる=今の人生を捨て未来を生きることができる))という物が絡んでまして、「それってなんかやりたい放題じゃない?」と余計にムカついてしまって(苦笑)。このお話では30歳の主人公とその友人の娘(11歳)の恋が描かれています。結局2人ともコールドスリープをして30年後の未来でめでたく結ばれるわけなんですが、これがまたイラっとするやり方なんです(笑)。主人公は30年後も30歳で、彼女のほうは普通に歳を取っていけば30年後には41歳。年齢が逆転します。でもほんとに好きなら、運命の女性なら、別にそれでもいいじゃないですか。あり得ない程の年齢差ならともかく・・・コールドスリープだって成功率が100パーセントじゃないわけで、自分はともかく、彼女にまで危険なコールドスリープをさせるところが理解できませんでした。し・か・も!(苦笑)自分は普通に現在から30年後に蘇生の時機を設定しますが、彼女には10年後21歳になったところから20年後に蘇生されるよう指示するんです。つまり、30年後には男30歳、女21歳という実にバランスのいいカップルとして再会します。男って・・・(-_-;)って思いません?(笑)やっぱりできれば若い女がいいんですかね(苦笑)。そもそも当初は別の女と婚約し、その後裏切られて傷ついた途端、自分に無邪気な好意を寄せてくれている少女の想いに気づき、「ああ、僕の相手はあの女じゃなくてこの子だったのか・・・」って、どんだけ都合いいんだ?って気がしません?(笑)まあ現実も結構そんなもんかなという気もしますが(-_-;)。ちなみに原作者、やっぱり男性でした(苦笑)。現在の時点で11歳の少女を相手にしたら犯罪だし、ちょっと気持ち悪いな・・・とわたしなんかは思ってしまうわけですが、なんとか彼女と未来に結ばれたいと悪戦苦闘する彼に対し、他のお客さんは好意的な気持ちを持って見ていたようで、結構すすり泣きのような声が聞こえてました。うーん・・・わからん(・_・;)。ただ、帰る道すがら、はっと思ったことがありまして・・・もしかして、自分がおばさんになり、心が素直じゃなくなったから、ひねくれてしまったから、そう思うようになったのかもしれない、と。一種の妬み、なのかもしれません。若い頃だったら、「人には必ず運命の相手がいて、その人と出会い、結ばれるべきなんだ」と何も疑うことなく考えたんじゃないかと思えてきたんです。わたしも若い頃は運命の人がどこかに必ずいると思っていましたから・・・でも現実はそうじゃない、少なくとも世の中の人すべてが運命の相手と出会って結ばれるわけじゃない、ということがわかってくると、なんだか冷めてしまって・・・だから『夏への扉』の主人公には共感できませんでした。たしかに彼が不幸のどん底からものすごく頑張ったのはわかるんです。でも結局タイムマシンとコールドスリープの力なしには人生を一発大逆転することはできなかったわけで・・・畑中君は汗びっしょりで舞台を飛び回る熱演ぶりだっただけに、なんかとても残念でした。相手役の實川さん、何度も見ているはずなんですが、今回ものすごく可愛らしくて目が釘付けでした@@ハマり役でしたね。5歳(?)で出会った運命の男性(19歳年上)と11歳のときに結婚の約束をして、21歳のときにコールドスリープ。そして20年後にようやく晴れて運命の人と結ばれるわけです。あんなに可愛かったら他の男性からのアプローチが絶えなかったはずですが、30年間(コールドスリープ期間を除くと10年間)会えない中で、よく1人の人をずっと思い続けたなぁと思います。ピュアで一途な少女(→女性)を實川さんが好演していました。ただ、「ピュアな女性=白いワンピース」っていうのはもういい加減にしてほしいんですけどね(苦笑)。まったく男ってやつは何もわかってないんだから。それから買いたかった物があったのですが、探し歩いても結局見つからず、ランチもめぼしい店が見当たらないのでドトールで済ませました。収穫ゼロの1日。がっくりです・・・