風景写真
君と一緒に携帯で話しながら二人 いつも違う場所いつか君に この風景を見せる約束だったのにかなえられなかったなこの風景は君にあげるからもう撮らないよやさしい夕日が街を覆う姿を眺められる小高い場所風が運ぶ匂いに季節を感じながら肌寒くなったねそんな話をしてたほんの電車が来るまでの数分間何にもかえられない奇跡が落として行った時間この場所ももう日が暮れる君への想い風に飛ばし君と私をつないだ大切な赤い携帯をそっと二つに折って閉じたぱくり と 音がして蛍の光のようなLEDを順に光らせながら瞳を閉じるように携帯は眠りについたこの風景を記憶したまま少し眠るといい秘密を守ることは大変な任務だったかもねお疲れ様胸ポケットにそっと挿して一緒に家に帰ろう何か作らなきゃね私は君に出会う前の日々に戻るおやすみ君と言う光