ホリスティックな関わり☆
今日は、ホリスティック医学協会関西支部主催の『ホリスティック医学概論セミナー』 がありました。彦根市立病院緩和ケア医 黒丸尊治先生 の講演では、いつもながら、何度聴いても、何年聴き続けても、ホリスティックの真の意味を考えさせられいつも新しい発見があります。今回も、更にバージョンアップされていましたキーワードを挙げると・・・ホリスティック(全体的)な医学観とは、人を 「体・心・気・霊性」 等の有機統合体ととらえ、「社会・自然・宇宙」 との調和にもとづく包括的、全体的な健康観に立脚する。生命が本来持っている「自然治癒力」を原点とし、自然治癒力を高めることを治療の基本とする。患者自身が養生をし「自ら癒す」姿勢を援助する。自己治癒へ至るように患者のモチベーションを高めるような指導をするなど患者中心が治療の基本である。西洋医学の利点を活かしながら、各種の代替療法などを統合的に選択し、最も適切な治療をおこなう。病の深い意味に気づき、生と死のプロセスのなかでよリ深い充足感のある自己実現を目指す。身体の治癒力だけではなく、病気を治そうとする力落ち込みから回復しようする力問題を解決する力現実を受け入れる力適切な対処をしようとする力など心の治癒力を持っている 患者と治療者の関係患者とナースやセラピストとの関係自体も心の治癒力に影響を与えている セラピストが患者さんとの信頼関係を結ぶことが治療になる。心を揺さぶるような「きっかけ」を提供するか、「きっかけ」を引き出す関わりをする。 そのコミュニケーションのポイントは、押し付けではなく患者さんの目線で考えられていること。そういえば、私がアロマセラピーを始めて、4年くらい経った頃・・・・ガン患者さんのご自宅に訪問してアロマセラピーを行なうようになって1年30回くらいの訪問をした頃だった。その患者さんが話されたことから、アロマセラピーの真の意味を知ったような気がする。 その患者さんは、ガンの不安や死の恐怖から、何をするのも怖がっていた。だけど、アロマセラピーだけは、気に入って継続されていた。「アロマセラピーっていいわね。ガンセンターで知り合った人にも教えてあげたいの。 だけど、他の人じゃダメなのよね。あなたのアロマが良いの。他の人に教えたら、あなたが忙しくなってしまうから、教えたくない気もするし・・・」 私は当初、この言葉を聴いてひどくショックを受けた。アロマセラピーの良さを広めたいと思っていたから。もっと、アロマセラピーの良さが広がったら、セラピストの活躍の場を広げることができるしホリスティックな視点のアロマセラピストが活躍したら、医療は変わる。病をもたれた方も変わる。そう意気込んでいた頃だったから、尚更頭を打たれた感じで落ち込んだ。アロマセラピーが良いといって欲しかった。アロマセラピーという療法を認めてもらいたかった。だけど、患者さんが選んだのは、”私のアロマセラピー”それから、数名のセラピストでチームを組んでアロマセラピーのトリートメンを提供させていただく現場も出来たけど時々、クライアントさんが言われる、「あのセラピストさんがいい!」「あの人は外してください・・・」ほんとに希であるが、時に悩むところ来ていただいているアロマセラピストさんは、皆、人との関わりを大切にする、温かなハートのセラピストさんばかり。お互いに優れたところを見習い合える、素晴らしい方ばかりなのです。セラピストに問題があるのではなく、相性が合わないこともあるだろうしちょっとした引っ掛かりを引きずっていることもあるだろうし文字通り、肌が合わないこともあるだろうし思い通りの施術をしてくれなかったからという不満もあるだろうしだから、クライアントさんが満足できるように変更することもあるしその気持ちを察して受け持ちを変えることもある。こんな経験を通して、アロマセラピーという療法が万能であるとか万全であるということではないことを知った。アロマセラピストの技量アロマセラピストの関わりがアロマセラピーという療法を成功させる上で重要な鍵を握っていることを知った。クライアントさんの治癒力を引き出せるような、アロマセラピストの全身全霊、ホリスティックな関わり。アロマセラピーの知識や技術を学んだら、そこから再スタートですホリスティック観を磨いて、アロマセラピストとしての自分を成長させるために、クライアントさんとのより良いケアを充実させるために。より良いアロマセラピーを提供できる自分になるために。