訪問アロマと、被災地からの絆
昨日は、認知症のお母様へ、訪問でアロマセラピーを行いました。長男さんが同居して介護されています。威厳のあったお母さんが、どんどんおかしくなっていく理想像のような母が、何もできなくなっていくそれを傍で見ているつらさやトイレの失敗が、一番つらいと語られます。初めて伺った時、あれこれおしゃべりしながら、全身に温かなオイルの手で触れていくと時折、もういいのよ、そんなにしてもらったら申し訳ないわ・・・あなたが疲れるでしょう・・やめていいのよ・・・じっとしているのが嫌な様子もありますがこれも、リハビリになるんですよ~私は疲れないから、気にしなくて大丈夫ですよ~もう少しお話聞かせて下さいね~・・・とそのまま続けていくと、1時間ほど、私に全身を触らせてくれました。会話もとても楽しくて何も覚えてないの。バカチンになっちゃったから。。。ずーーと笑顔でニコニコ話してくれました。でも、そんなアロマの後お母さんの様子は随分違ったそうです。朝までおしめを濡らすことなく、ご自分で朝のトイレに歩かれていて長男さんも、驚いたな~こんなこと、1年前のおふくろに戻ったみたいです。あれから、デイサービスでも、お医者様にもマッサージはいいよ~いろいろお話させてくれて、楽しいよ~と大のお気に入りになられてアロマの後は、どんどん元気になるみたいですと喜んでもらっています。そんな嬉しい気持ちで家に戻ったら先月ボランティアに伺った宮城県南三陸町から”笹かまぼこ”が送られてきていました。 工場の住所は、志津川地区です。地震と津波で家も街も、道路も交通機関も何もかも流されているのですが川には例年通り、11月~12月に鮭が戻ってきていました。故郷の香りの記憶に誘われ、鮭も戻ってきています。 漁が始まり、笹かまぼこの工場も再開したのですね。力強いメッセージを感じました送られてきたのは、モノではなく、ココロですね。明日へと動き出した人たちの、強い心意気を感じます。たくさん絶望して、たくさん涙を流した後の復興へのエネルギーを感じます。人としてつながっていることに、歓びを感じます。絆はこうして結ばれていくのですね。送っていただいて、ありがとうございます。