変形性膝関節症に対するアロマセラピー
『-変形性膝関節症に対するアロマセラピーの経験-』東京警察病院整形外科 柴 伸昌先生の発表変形性膝関節症は女性に多い疾患で、年齢が上がるほど発生率、重症度も高くなる。70代の女性の60%80代の女性の80%とも言われている。その治療法が確立されているとは言い難く。相補代替医療を利用する患者も増えている。40歳以上の変形性膝関節症と診断されて、発症後3ヶ月以上経過し、ここ1ヵ月間症状に変化がない41名(平均年齢67歳)に対して休薬期間を置いた後にホホバオイルに真正ラベンダー1%とローズマリーカンファー0.5%のブレンドオイルを2週間、朝夕、膝周囲に患者自らが塗布した。(1回5~6滴 0,3ml)パッチテストを行ったが、4例の遅発性皮膚障害があった。41名中、効果があったと答えた人は36名。疼痛評価(VAS)では、74%が軽減。36%が可動域が10度以上改善した。46%に炎症所見が軽減していた。既存の湿布や塗り薬に負けない成績であると考える。血液検査で、リンパ球と顆粒球をみたら、免疫系を強めるリンパ球が上昇するというのではなく、低い人は高く、高い人は低く、正常域に近づいた。 (・・・これは、以前 ”森林浴の効果”の発表でも聴いた。リンパ球がどんどん増えるというのではなく、正常域に入ってくると。)変形性膝関節症には、自己管理が重要である。体重を1kg減らすと、膝への圧力は4Kgも減るそうです。 運動も大切で四頭筋の訓練歩行足踏みストレッチ足底板(外側を高くすると膝への負担が減る)膝の装具を利用するなど・・・今回の発表は真正ラベンダーとローズマリーカンファー 1.5%濃度のブレンドオイルで毎日2回、患者自らが膝に塗布するだけで、痛みが改善し、可動域が広がる、自己ケアの可能性が示唆された。訪問看護などで、活用できるのではないかな。皆さん、お勧めですよ~ ちょっと、追加で教えてくれたのは、サプリでお馴染みの「グルコサミン」ですが・・・この臨床研究を調べてみたら、その発表は全部、ヨーロッパのロッタ社のグルコサミンだけだったそうです。なので、ロッタ社以外のグルコサミンにも効果があるのか、この発表事態が??? なのか・・・これから、他の研究発表で出てくるかもしれないけど、今の時点では信用できそうにない・・・ような感じでした・・・ (こんなこと書いちゃって良いのか、分からないのですが・・・)実は・・・私も早くから膝が痛く・・・他人事ではないので、この発表を聞きに行きましたが、先生自ら、患者さんに対してAromaのブレンドオイルを塗り、マッサージの仕方を教えたそうです。素晴らしいですね~ このようなドクターが増えることも嬉しいですが、もちろん、お手伝いさせて頂きますので、セラピストの雇用制度をお考え下さいね~ とまで言っていきたいですね!