初体験
とにかく、先週から激忙な日々である。<日曜日>渋谷にて、オーケストラの生音を堪能した。曲目は全て『FINAL FANTASY』で使われていたもの。クラシックよりは馴染みある音楽だが、『FF』は殆どやったことがな~い。<月曜日~火曜日>大学時代のゼミ仲間が上京してきたので、六本木・新宿を案内した。新宿では飲み勝負を挑まれたが、返り討ち。彼女は酔いつぶれ、さっさと退散してしまった。置き去りである。時は午前2時、場所は歌舞伎町。東村山までタクシーで帰る? イヤ、危険だ。いくらかかるかわかったものじゃない。さて、どうする……。例によって、キャバクラか?しかし、土曜日に行ったばかりだ。そんな時だ、陽気な黒人が声をかけてきたのは。いつものように一蹴してやろうかと思ったのだが、面白半分で交渉してみると……、180分6000円(かなりの破格)まで値切れてしまった。「まあ、いっか」とついて行ったが、怪しさ満点である。インターナショナルな踊り子たちと、小さなステージ。狭い店舗の奥には、お触り部屋と思しきカーテン。カウンターには、随分と恰幅のいい黒人の店長。妙にワクワクするのは何故だろう?隣に付いたのは、ロシア人の女の子だった。しつこく酒をせがまれる。断り続けていたら、拗ねて無口になってしまった。あァ、なんて露骨な。外国人っぽいなあ。仕方ないので、1杯だけ注文をしてやった。すると、あっさりと機嫌が直った。素晴らしい神経である。これを見て、奥で控えていた女の子が立ち上がる。ヤバイ。1対2のハンディキャップ戦に持ち込むつもりか。それとも、頼んでもいないのに踊り出して、チップを踏んだくろうってのか。いずれにしても、出費の危機だ。阻止しなくては……。“Although said, I have no money”これぞ「ノー」と言える日本人の神髄。店長を呼び出し、見事にこの局面を乗り切った。そして、午前4時。新たなる試練がやって来た。なんと、閉店だという。だが、約束は5時までだったはず……。おのれ、やってくれる。仕方ないので、ジャンプを読み始める。すると、店長が話しかけてきた。上等だ。5時まで過ごすためには、会話の糸口を見つけなくては。聞けば、彼はナイジェリアからやって来たのだという。「カヌー、オコチャ、オリセー、マルティンス」やはり、サッカーの話題は万国共通。選手の名前を言っただけで食いついてきた。英語半分、日本語半分の会話だったが、5時はおろか、6時くらいまで盛り上がった。なかなかに新鮮な初体験であった。<水曜日~木曜日>昼間、知り合いがやっている店に顔を出したら、テレビの収録をやっていた。そこは、李小龍のグッズと民俗楽器を扱っている店なのだが、今回は前者を中心に取り上げるという。何の番組かと思って台本を見たら、出演者が関西ジャニーズJr.になっている。TX『裏ジャニ』と書かれたそれには、一切の流れが記されていた。要するに、李小龍マニアで結成されたバンドを招き、怪鳥音、ポージング、ヌンチャクの極意を伝授してもらおうという企画らしい。詳しくは4月27日の放送(予定)を見て頂きたいのだが、怪鳥音を聞いただけでどのシーンかを当ててみたり、凄まじい速さでヌンチャクを振り回してみたりと、濃い内容となっている。収録が終わってから、マニアさんたちと食事に行った。しかし、出てくる単語が謎だらけ。ツッコむ余地なし。奇しくも、自分と同じ福島県郡山市出身ということで、何とか会話はできたのだが。この日の初体験は、ジャニーズの生着替えを見たこと。あと、エキストラ出演も初めてか。夜は夜で、仲間内4人で飲み会を開いた。今度は置き去りにされることなく、朝まで飲んだ。木曜日はそのまま出勤し、そして死んだ。<金曜日>打ち合わせの連続で疲弊しまくった。家に着いたのは、またしても朝だった。<土曜日~日曜日>極寒の所沢で、EX『NANDA!?』のロケに立ち会った。まったく、西武ドームはいつ行っても寒い。この日の目的は2つ。○ 野球素人でも外野フライが捕れるようになる!○ 野球素人でもストライクを投げれるようになる!講師は“我が心のアイドル”元阪急ブレーブス・福本豊と“怪物・江川のライバル”元大洋ホエールズ・遠藤一彦。両者とも、現役時のユニフォームを着用していた。※ 内容は4月1日放送のスペシャルを参照されたし。驚いたのは、遠藤のスタイルの良さ。まさに全盛期と変わらぬ装い。48歳となった今も、当時の体型を維持していた。そんな遠藤と話すことができた。ローカル・トークで掴みはバッチリ。彼もまた、福島県出身である。我が母校に対する印象を聞けたのが良かった。あまり関係ないが、実は遠藤、過去に『愛とは決して後悔しないこと』というマイナーなドラマに出演している。しかも、心理学者の役で。……な~んてレアなトリビアを出してみたり。ここでの初体験は、元プロの投手とキャッチボールをしたことである。この日も、1週間遅れのホワイト・デーということで、帰ったのは朝だった。2時間ほど仮眠をとり、再び出勤。眠い目をこすりつつ、午前2時まで頑張った。<月曜日~火曜日>ということで、日曜日も朝帰り。体のことを考え、月曜日は思い切って休養をとることにした。「さあ、まったりしようかな。とりあえず、テレビでも点けて……」(画面の中央に白線が一閃)アレ?ま、まさか。イヤ、確かに気配は十分にあったが……。それでも、入魂の一撃さえ食らわせば、持ち直していたのに……。ガン、ガン、ガン(変化なし)。ガン、ガン、バキ(変化なし)。バキ、バキ、ゴイ~ン(変化なし)。……(タメ30秒)ち~ん。ご臨終です(Death)。享年10歳。かくして、貴重な休日は消え去った。早速、自転車で15分の位置にあるドン・キホーテを訪れた。狙うは、薄型の液晶テレビ。それと、コンポも壊れていたので、ついでに買い換えることにした。雨の中、両手にクソ重い荷物をぶら下げてチャリを漕いだ。帰ったら帰ったで、飽和状態の部屋から置き場所を確保すべく、睡眠時間返上で大格闘。ようやく接続したと思ったら、今度は画像が粗い。アストナージよろしく、工具を片手に延長戦……。※ アストナージ・メドッソ =『機動戦士Zガンダム』などで御馴染みのメカニック。今日もまた、大掃除の続きが待っている。あァ、確定申告はいつやればいいんだ……。