シャック
来季、岡田監督は『ツイッター』で自らの考えを逐次発信していくという。ツイッターとは、一言で表すとミニブログのようなもの。日本でも注目され始めているが、アメリカでの流行りっぷりは物凄いようだ。そう思わせたのが、先月NBAから出された発表だ。試合中、選手やコーチなどチーム関係者が、ツイッターを更新することを禁止にするのだという。それを報じた記事には、今オフにキャバリアーズへ移籍したばかりのシャキール・オニールの写真が。通称“シャック”、37歳。どうもNBAツイッター界の“ネ申”らしい。彼はこの夏、ある“呟き”で全米を騒がせた。"Dear david beckham, I kno u heard about my shaq vs show, anyway u will never score a goal on me, I challenge you lil man"中身は、ベッカムへの挑戦状。かの名キッカーに対し「お前には得点できない」と、PK対決を申し込んだのだ。身長216センチ、体重143キロ、足のサイズ40センチ!見た目通りのパワーと、見た目とは裏腹な機動力!優勝リングを4つ持つなど、将来の殿堂入りは間違いなしの超大物である。まさに『キャプテン翼』の若林くんを凌ぐSGGK(凄くゴツいゴールキーパー)!では何故、シャックがこんなことを書いたのか?それは、オフ限定の冠番組『Shaq Vs』のためである。日本でも、正月休みにとんねるずがやるでしょ?一流アスリートと変則ルールで対決するっつーアレ。アレと同じ類のものを、タレントではなく現役選手がやる。しかも、あんな山のフドウみたいなデッカイのが。一体どんな番組なのだろう、と動画を探してみたのだ。そしたら……、オォォオォオ~イ!北京五輪8冠のマイケル・フェルプスと競泳対決しとる!種目は自由形。シャック50メートルに対してフェルプス75メートル。因みに、スピード社のレーザーレーサーは着用せず。結末はなんと、0.17秒差! 凄いぞ、シャック。またある時は、6階級制覇の“ゴールデンボーイ”オスカー・デ・ラ・ホーヤとラスベガスでボクシング!判定まで持ち込んだぞ! 凄いぞ、シャック。一方、凄いだけではない。微笑ましい場面も。この番組、クライマックスの対決に至るまでには、出会いとか、特訓とか、トークとか、調印式とか、いろいろ段階を踏むわけなのだが……。NFLスティーラーズの名QB、ベン・ロスリスバーガーと行ったのは、バスケットボールのフリースロー。……シャックめ、本職で負けてやんの。実はフリースローが大の苦手なんだね、彼は。なんと、普通のシュートよりも確率が悪い。全盛期に編み出された“ハック・ア・シャック”。これは、敵方がわざとファウルをして、この不器用男にフリースローを打たせる作戦。あの頃から、弱点は弱点のまま。憎めないぞ、シャック。MLBカージナルスの主砲、アルバート・プホルスとのホームラン競争では、対決に先駆けて打撃フォームを見てもらった。……シャックめ、素人目にもへっぽこ。プホルスの息子の方が断然素晴らしくて、最後は弟子入りまでしていた。憎めないぞ、シャック。他にも、北京五輪女子ビーチバレー金メダリスト、ミスティ&ケリー組との対決では、罰ゲームでピンクのビキニを着て海岸を闊歩したり。4大大会でシングルスとダブルスで合計20度優勝、セリーナ・ウイリアムズにエアーホッケーで勝って、「うっほほ~い」(アラレちゃん)と小躍りしたり。憎めないぞ、シャックゥゥゥゥゥ!そうそう、ベッカムとの勝負はどうなった?……実は断られたんだとか。惜しかったね、シャック。☆☆☆そういえば、NBAったら。一昔前はウエスタンのチームがこぞって大型補強に走り、群雄割拠の様相を呈していたものだが、最近はイースタンにその傾向が移った模様だ。今季、特に注目なのが、オーランド・マジック。獲得したのはSFのヴィンス・カーター。かつては“ネクスト・ジョーダン”と期待され、相手ディフェンスを飛び越える程の跳躍を見せた、まさに“Dunk Dunker Dunkest”ダンクの1人3段活用!もう1人、控えPGとして現役復帰した、ジェイソン・ウィリアムズ。全盛期はトリッキーこの上ないプレーで、「今、一体どうなっていたんだ?」と、観客と敵に“とまどい”を与えまくった“crazy”な男。右腕のタトゥー“●違い”は放送禁止用語だ!いずれも全盛期のような派手なプレーは減ったが、実力は今なおトップクラス。昨季、プレーオフでファイナルまで進んだ若きチーム。そこに加わった2ピースがどんな化学反応を起こすのか。どうよ、シャック? かつての古巣は?Please crick here !!