進撃
「安西先生…!! 日記が書きたいです……」ということで、1年ぶりに更新してみようかと。ちょっと先日、横浜まで生観戦に行ってきたので。今年は、セ・リーグの本拠地でDH制を採用するということで、交流戦では守るところのなかったペーニャも久々の出番。初回、そのペーニャが加賀美からいきなりペニャって3点先制!4回にはTが右翼席上段まで持っていく、と。みんなで、ホームベースをちゃんと踏むか確認し……。8回にはまたまたペニャった!打球は左翼席の上を特急のように通過していき、場外へ。推定150m弾。あまりの当たりに打球を追ってしまい、まともに撮影できんかった……。実は試合前、この球場なら出るんじゃないかと息子には言っていたのだ。「多分、場外まで飛んでいくぞ」と。投げては、ディクソンが淡々と6回を投げ……。馬原、佐藤達、比嘉と繋いで完勝!まァ、セ・リーグ最下位とパ・リーグ首位だからね!……。そう「首位」なのである。「進撃」だなんて、パクリ根性丸出しのキャッチフレーズ、ベタンコートの貧打ばかりが印象に残ったオープン戦、そして、2年連続開幕戦延長12回サヨナラ負けと、ろくでもない予感しかしなかったのが、まさかの“快”進撃である。一体、その要因はどこにあるのか?1番は西の急成長だろう。開幕8戦8勝。ピンチを背負っても、ちゃかちゃか投げ急ぐことがなくなったことで、自分の間合いで勝負できているというか。とにかく崩れない。キャプテン・坂口の「きっと、大丈夫」という言葉がお気に入りらしく、帽子の裏にそれを書き込んでいる。「きっと」の部分が大事だという。好調の要因、次はペーニャかな。今季序盤、オリックスはよく左投手と対戦したのだが、左キラー属性を持つこの怪物がいたことは幸運だった。開幕前、李大浩がいなくなったと言ってみんなは騒いでいたけれど、実は結構、このトレードもどきは間違いなくこっちのwin。彼は、広い球場では成績がガクンと落ちる傾向があったし、塁上に出たら最後、各駅停車になってしまう。一塁の守備では、勝負所でのミスが目立つ場面もあった。その点、ペーニャは当たればスタンドイン。走塁も意外と積極的で、先日の横浜でもタイムリー内野安打を稼いだ。基本、DHだから守備で迷惑をかけることもない。因みに、李大浩の名物だった本塁打後のパフォーマンスも心配なし。名前の「Wily」と勝利の「win」を示す2Wサイン。駿太とのコンビは結成25年目のベテラン漫才師のようだ。そして、何よりチームの雰囲気を盛り上げてくれるのがGJ。普段の明るいキャラクター。そして、原拓が拙い走塁をした時に激怒した、あの闘志。もうペーニャに関しては、ハイタッチでもして、味方の肩をそのパワーで脱臼させないことを祈るのみだ。ノーモア門田。優勝を逃したあの悲劇。好調の要因、最後は森脇采配を挙げたい。貧打の去年から一転、何とか点を取ろうと動いている。劇的に増えた盗塁。バスターやスクイズも増えた。交流戦前、ソフトバンクとの首位攻防戦では、積極的に選手を動かしたことで、伊藤のサヨナラ犠飛を呼んだのだ。あとは投手起用でも、去年とは違う。試合が始まった直後でも、スパッと先発を降ろす。中継ぎにしても、去年より無理をさせていない印象だ。というのも、佐藤達、比嘉に馬原が1枚加わったことが大きい。去年のようにあと1イニングを任せられなくて自滅……、というパターンが減っている。まァ、勝負弱い一面もまだ残ってはいるけれど。何にしても、このチームは発展途上。秋にはもっと強くなっているように思う。そう期待して……、きっと、大丈夫。その頃には、素っ気ない森脇監督のインタビューも変わっているさ。