新潟の「万代橋」が重文指定
新潟市の「万代橋」が国の重要文化財に指定される見通しとなったというニュースが入って来た。現在の万代橋は1929年(昭和4年)新潟駅と新潟市中心部を結ぶ国道7号線に完成した。まだ、私が生まれる前のことである。私にとって、子供の頃からこの万代橋は、通行していた馴染みの橋である。万代橋は信濃川に架かる鉄筋コンクリート製で、長さ306.9メートル、幅22メートルで、1886年(明治19年)に木の橋として出来てから数えて3代目になる。1964年(昭和39年)新潟地震でも耐えてビクともしなかった。それより遅く出来た昭和大橋は無惨に壊れたのに。今も1日 46,000台の車が通行する市民の足を支えている大事な橋である。御影石で出来た外観を重厚に見せすぎないようにデザインされた6連のアーチや、橋脚間が42.4メートルと、75年前に完成した当時は国内最長だったことなど、高い建築技術が評価されたようである。国道に架かる橋としては、東京の「日本橋」に次ぐ国内2例目の重文指定となるという。いま、この橋の歩道は、チューリップのプランターが並べられ、通る人の目を楽しませてくれている。「おめでとう万代橋」