稲刈りも終盤
昼の配達弁当屋さんも先週から新米になりましたと宣伝している。たしかにそれまで食べていたご飯に比べて粘り気があり美味しい。もうしばらくすると、新米がどーっと市場に出回ることだろう。稲作農家にとっては、今日あたりが最後の刈り入れだろうか。我が地域の田んぼも大半が終わりつつある。昨日写した写真。一部黄緑のところがまだ稲刈り終わっていないが、他は終わっている。我が社の従業員のなかでも3人が兼業農家である。この稲刈りの時期と田植えの時期は優先して休ませてやらねばならない。確かに1年分の必要米を確保してあとは農協に出すか、直接知ってる所に直売してある程度の収入を確保する。しかし、彼らの口から出る言葉から、必ずしも儲かっているというほどではなさそうだ。年間に掛かる費用や労働力分に見合う収入はないという。現実に自分の食べる分だけ確保してあとは止める農家も出ている。自分の食べる米は天日に干し、無農薬、たくさん採れるような薬品散布もせず、極めて美味しく安全な米が出来上がる。昔はこういうハサ木に刈った稲を天日で乾燥させてから脱穀した。今はコンバインで刈り取って即人工的に乾燥させる。味はやっぱり天日干しにはかなわない。もちろん、一般に出回る米だって、毒が含まれているわけではないが、最高級に美味しく手間ひまかけているわけではない。銘柄によっても味に差がある。同じコシヒカリでも新潟の中越地方の魚沼産が最高のようだ。この地域は雪が多く、冬はスキー場に変身する。そのいま遊んでいるスキー場のリフトに稲を掛けて運転させながら自然乾燥させるというアイデアも出ている。このお米5キロで9,000円だという。大袋30キロで54,000円になる勘定だ。わが家で食べている米は30キロ12,000円、だいぶ値段に差がある。その分きっとおいしいのだろう。でも、いまのお米で美味しから十分だねと家族で話してあっている。わが家の5人家族で年間9俵(1俵が60キログラム)を親戚の農家にお願いして確保してもらっている。だいたい20日で30キロを食べる計算になる。これはかなり食べる方だと親戚からも驚かれている。それだけ米飯が好きな家族だと言えるようだ。これは玄米で届けてもらい、近所に設置されている自動精米機で精米する。代金は30キロ300円でこれは全国どこでも同じかな?いま手を付け始めた30キロの米がなくなったら、この次は新米になるかななんて言いながら、今年の新米を楽しみにしているところである。但し、私はすでに届けてもらっている昼弁当で新米は味見済みではあるが・・・。