Fate/Zero#13(終)「禁断の狂宴」感想
全ては神に捧げるエンターテイメント。賛歌も嘆きも。「禁断の狂宴」あらすじは公式からです。ライダーを連れて町に出たウェイバー。書店に入った彼は、ライダーの一生が書かれた伝記を手に取り、ライダーが東の果てをめざした理由を知る。 一方、徹底的に破壊された工房に戻っていたキャスターと龍之介。龍之介との会話から新たな啓示を得たキャスターは、狂気に駆られるまま、ある魔術を行使しようとしていた。 ************************************「これが人間のやることかよおお!!!」お前が言うなあああ!!!と言いたいです!龍之介、キャスターも、自分たちは神の娯楽、エンターテイメントの提供者になり得ることをお忘れなく。それをわかっていて今回の大規模魔法に及んだのでしょうけどねえ。この作品ではマスターや英霊の幸福の価値観というものが破たんしていて、復讐にあったり、慟哭にあったり、悲鳴にあったりするものなんですね。(ニトロさんらしいというか。)それを語っていたのが前回のアーチャーで、綺礼の”愉悦”は決して幸福や喜びではないことを示されました。神に捧げるエンターテイメントはこの世界に住まう人、一人ずつにある。嘆きも叫びも憎悪も。キャスターと龍之介が求めるのは神に対するボケとツッコミ!!!理不尽な子供の死をそう表現するのはなんということか!それ相応の報いを受けることになるのでしょう。神は因果応報というシナリオも用意しているのです。さて、もう一組の人生談義を繰り広げていたウェイバーとライダー。王たる者は持つ欲求は人を惹きつけてやまない。が、それによって迎える死は理不尽でしかない。ウェイバーはキャスターたちが起こす事件の犠牲者もライダーの征服のそれと同じもの、という認識が最初はあったよう。さらに彼を卑屈にさせたのは、ライダーは自分の力など必要としていないのではないだろうか。そんな思い。が、書店で見た彼に関する記述とライダー自身の言葉でウェイバーは自分の英霊がただ一つの夢のために進んできたことを知る。征服した土地よりも人民よりも大切な夢。海・・・オケアヌス。地図と比べて自分はどんなに小さな存在か。ウェイバーが聖杯戦争で為そうとしていることも、自分が海を目指していた夢も小さきこと。何よりも征服王は三十代で死んでしまうのだから。小さき存在とわかっていながら高みを目指す。ウェイバーはライダーとの新たな絆を見出したのだった。そこで感じたキャスターの新たな魔法!駆けつけるセイバーとアイリ、そしてライダー。ここは共闘する!もうすぐランサーも駆けつける。キャスターは自らを使役する魔物に食わせて、巨大化していく。自分で糧を得始めてからでは遅い。ランサーの槍で勝負を決めるための援護を引き受けるセイバーとライダー!「湖の乙女」の加護を受けて水上を疾走するセイバー!ということでセイバーの攻撃シーンはかっこよかったですね!マスターと英霊、それぞれの聖杯戦争への思いを描いて、変則二期の前半が終了しました。前作を見ていない、ゲームもプレイしていない、というハンディはありましたがとても面白く見ることができました。しっかりした原作とキャラの描写が素晴らしい!バトル一辺倒にならず、悲しみや喜びを十分に表現してくれていたと思います。声優さんも今時の歌って踊れる声優さんではなくベテランがメイン、しかもオジサマが多いですよね。(笑)美声を十分に堪能し、語るだけのターンでも鳥肌が立つほどの感動を受けました。二期を楽しみにしています。とりあえず、スタッフの皆様、お疲れ様でした♪【送料無料】【ポイント3倍アニメ】Fate/Zero Blu-ray Disc Box 1【Blu-ray】価格:29,526円(税込、送料別)【送料無料】Sound Drama Fate/Zeroサウンドトラック-update edition-「Zeroの洸景」価格:2,494円(税込、送料別)