がんばって生きまっしょい
昨日、おかんから弟がまた病院に入院したとのメールを読んで、すぐに電話しても応答がなかったので、私の親友の家に電話した。弟の入院のことを言おうと思っていたら、なぜか彼女は知っていた。日曜にたまたまうちに顔出しに行ったからと言っていた。弟の様子はどうだったの?と質問したら、なんだか最近は寝てばっかりで、親友が行った時も寝てたんだと。そのうち話題はもこちゃんの事やスイスの生活に移り、気がついたら1時間ちょい話してしまい、やべぇってんで電話を切りました。次にまたおかんのところに電話しました。いろいろ弟の様子を聞きながら話していると、おかんがこう言い出しました。「本当はお母ちゃんと○○ちゃん(わしの親友)で、お姉ちゃん(わし)が心配するから内緒にしようって言ってたんだけど…」弟は手首を切って自殺を図ったそうです。発見が早かったので大事に至らなかったようです。親友は、本当にたまたまうちのおかんの所に「どうしてるかなー。」ぐらいの気持ちで立ち寄って、現場に居合わせてしまったようです。おかんが止血している間に親友に救急車を呼んでもらったと言ってました。どうりでさっきの親友との会話に違和感を感じたのはこれだったのか。親友も、きっと心臓バクバクの状態になったことでしょう。わしも弟といろんな事を経験したのでようく分かります。でもそういう事を隠そうとするのはよくないなぁ。いくらわしの為だと思っても、事実は事実で話してくれないと、後で知った時のほうが辛いなぁ。こうなる前の弟は都内なんかのクラブでもDJとかして家にほとんどいない人でした。そう、クラブやなんかに出入りしていると薬物に出くわすことは多いと思います。実際、私がディスコでバイトしていた時も(13年ほど前のことなのでクラブではなくてディスコ!)、同じバイト仲間に売人がいたりして、店の男の子のほとんどがSにはまっていました。(S→スピード、覚せい剤の一つ)そういう薬物を使用している人達の会話は「昨日さぁ車運転してたら車が飛んでんだよ。宙に浮いたまま走ってんの。すごかったよぉ。」とか、「この前ぇ学校に電車に乗り遅れて遅刻すると思ったから走ったら、電車追い越しちゃってさー。」とか…車が飛んでんじゃなくて、あんたらの頭がぶっ飛んでんだってば…人によっては覚せい剤は脳に直接ダメージがこないからまだ良いという人もいます。でも最近の覚せい剤もどうやら混ざり物が多いらしいので、どれも脳にダメージを与えると言ってもいいと思います。あ、ちょっと話がそれた。で、弟もその薬物の波に飲みこまれてしまった人達のうちの一人だったのですね。弟の場合、多分マリファナだけ吸ってた時はまだ良かったんだと思います。それがどんどんエスカレートし、ついにはLSDとかに手を出して一気におかしくなったようです。LSDとかの合成麻薬は脳にかなりのダメージをもたらします。実際うちの弟も幻聴、幻覚が起こり、奇妙な行動にでるといった感じでした。奇妙な行動にはいろいろあって書ききれません。弟のどんな行動も私や母の心には負担が重くて、思い出しただけも胸が苦しくなります。どうにかして、心配しないでいられる立場の人になりたいと思うぐらいですが、事実、弟は血を分けた弟であり、同じ母親から産まれているのには変わりませんので、こうして遠いところに住みながらも、どうしたらいいんだー!と毎日のように考えあぐねているわけです。そうして私まで落ち気味です。そこでだ、今はかなりの若年層にまで合成麻薬やらマリファナが出回ってるようですが、そういう若い子達に一言いいたい。「せめて親の元にいる間というか、親が生きている間は薬物に手出すなよ!やりたい奴ぁ親が死んでからいくらでも好きなだけたっーーぷりやりなさい。それからでも薬物人生は遅くないよ!」なんだかゆがんでしまっているような世の中です。こんなとこで生きていくのは大変なことです。正気の沙汰ではやってられないこともあると思います。でも、大変なのは、生きている人やもの、みな同じです。例えどんな病気を持っていようといまいと、みな同じなのです。癌の人も不治の病の人も水虫の人もヘルニアの人も腸ねん転の人も健康体の人も精神病の人もみーんな同じ。そして、生きているものはいづれは死ぬ運命にあるのも同じです。いづれ神さんが「ちょっと手伝っておくれよー。」と自分を必要として声をかけてくれるでしょう。それまで先を急ごうとせずにみんな頑張って生こうよね。PS,家族や恋人、親友に薬物中毒の人やアルコール中毒の人がいてお困りの方は一度最寄の保健所に相談してみて下さい。薬物に関することだと、つい警察に捕まることを恐れますが、保健所と警察はまったく別な機関なので、保健所に言ったところで、個人の情報は法律で守られていますからまず捕まることはありません。気兼ねなく相談しましょう。警察に通報して捕まえてもらったほうが良い場合もありますが、肉親だとつい我が子可愛さに電話できない人も大勢います。ですが、それはそれ、これはこれとして、本当に子供や愛する人を救いたいのなら心を鬼にしたほうが良い時もあります。その時は恨まれても、自分が愛し続けていればきっと分かってくれる日がくると思います。私と同じように身内に元薬物中毒、精神疾患をもつ人、心が休まる日がいつかくると信じてほんとがんばろーよね。(誤解する人もいるかもしれないので言っておくが、私はどこぞの宗教団体とかに入ってるわけではない。宗教は?と聞かれるならば、自分教とでも言っておくよ)