子ども向け保険、いろいろあるんだね。
民間保険会社が取り扱う子ども向け保険の内容が多様化している。従来は、教育資金の積み立てと親の死亡時の教育費の保障を兼ねたタイプが中心だったが、最近は、子どものけがや病気に備えた医療保険や、子どもの生涯の死亡保障をする終身保険など、様々な種類の保険が登場している。 子ども向けの保険はこれまで、病気やけがに備えながら教育資金を蓄える保険が主流だった。満期を迎える前に親などの契約者が亡くなっても、その後の保険料の支払いが免除され、祝い金や満期保険金は全額もらえるというもので、学資保険とも呼ばれている。最も代表的なものが、日本郵政公社が取り扱う「学資保険」。2004年3月末の保有契約件数で、学資保険市場の約7割を占める。この牙城(がじょう)を切り崩すため、民間の保険会社は様々な工夫を凝らし始めた。 ソニー生命保険の「学資保険」は、親の死亡保障を抑え、貯蓄性に大きな重点を置いた。代理店や営業職員を使わない通信販売方式を採用し、販売経費を圧縮している。18歳満期の標準的な契約で、保険料の支払額に対して受け取る保険金の割合(返戻率)は108~110%程度と、業界最高水準になっている。 入院給付金を支払うなどの特約を付けることで、医療保障の充実を図ったのが住友生命保険の「こどもすくすく保険」だ。親などの契約者が所定の要介護状態になった場合、以後の保険料なしで満期まで養育年金を支払う特約もある。一方で、こうした特約を外し、受け取る保険金の総額が、払い込む保険料の総額を上回る「貯蓄プラン」も用意した。 子どもに多いけがや、かかりやすい病気の保障を目的とした医療保険もある。アリコジャパンの「こども医療保険」は業界で初めて、心臓や肺、肝臓などの臓器移植や、骨髄移植の手術に一時金として最高500万円を支払う。小児がんや再生不良性貧血など、子ども特有の疾患や難病の治療も給付の対象とした。 第一生命保険の「未来きっぷ」は、親などの契約者が死亡した時だけでなく、急性心筋こうそくやがん、脳卒中の3大疾病になった場合も、以後の保険料の支払いを満期まで免除する特約を、業界で初めて設けた。 03年9月に、損害保険会社で初めて子ども専用の医療保険に参入したのが三井住友海上火災保険だ。「ヴィヴキッズ」は、子どもが第三者からの暴行や交通事故などで負傷した場合、入院保険金を通常の倍額支払う。地震や噴火、津波などの天災によるけがも基本保障とした。 子ども向けの終身保険も登場している。加入年齢を引き下げることで、一生涯の死亡保障などに加え、子どもでも大人並みの充実した医療保障が受けられるようになった。運用期間が長いため、大人になってから同種の保険に入るよりも保険料を安く設定できる利点もある。 日本生命保険の「成長日記EX」は、業界で初めて終身保険の加入年齢を3歳に引き下げた。保障期間中の入院・通院給付金の通算支払い限度日数を業界最高水準の1095日までとする特約なども付けられる。 明治安田生命保険の「みらいとマモル」は、状況に応じて保障を厚くしたり、減らしたりできる「利率変動型積立終身保険」で、加入年齢を6~17歳に限定した。交通事故で下半身が完全にマヒするなどの状態になった場合、「生活サポート年金」を一生涯支払う特約などを設けている。(2005年08月10日 読売新聞記事より) それにしても3歳からの終身保険とは・・・人生80年時代、何ともはや気の遠くなる話ですね。我が家はパパの稼ぎが悪いので、ママが一生懸命働いて郵便局の「学資保険」を積み立てています。ママは二言目には「あんたがくたばっても、大学位は行かせられるんだから!!」とすごんでいます。(怖)だけどこれから選ぶなら「貯蓄」を重視するのか、子どものけがや病気をカバーしてくれる「医療保障」に重点を置くのか、目的をはっきりさせておくことが大切ですよ。子どもの成長に合わせて保障内容の見直しができる保険も登場しているので、各社の商品をじっくりと比較すると良い時代になりました。(昔は選択肢なんかなかったけど・・) また保険会社によっては、保険を契約すると専門の医師や看護師などと、無料で健康や育児相談ができるサービスを提供しているところもあるそうですよ。これから先、子ども達は人生長いし、親の自分は老いて行くし、何があるかわからない時代だから「転ばぬ先の杖」ですね。