島は亜熱帯に
今日は啓土。それは、春を待ちかねた虫たちが土から顔を持ち上げる。そんな春のうららかな日のはずだが、今日の八丈島は時折風の吹く雨の一日だった。それは南風である、強風ではあるが、むしろ蒸し暑い。私などは普段から寒がりで、つい昨日まではユニクロのヒートテックが手放せず、「こんな寒い島に住んだつもりはない。ああ、パプアニューギニアにでも行きたい」とほざく。しかし、今日に限っては朝からTシャツ姿。昼食に熱いうどんを食べたものだから、汗をかいて「うほ~、お~い半ズボン持ってこい」そんな気になってしまう。「あなたって極端なんだから~、半ズボンなんて風邪ひくから、良い加減にして~」女房殿には、叱られる始末。昼食後は、密閉された屋根裏(スタジオ)に籠って曲作り。新曲の打ち込みであるから、それは音の波形をピンセットで摘まむような作業だから、根を詰めるので余計に汗だく。3時間ぐらいで悲鳴を上げ、止めてしまう。階段を下りると、いつの間にか雨も上がり僅かばかりの日差しが見える。湿ったコンクリートの階段の降りると、湿気で苔の生えた場所から這い出るようにミミズ君が現れた。「そうか、啓土だね~。君も春になって表に出たくなったかね~」横の壁からカタツムリのジョージ君が角を出し、こちらにご挨拶。南風に、この梅雨のような湿気は、彼らには事のほか心地良いらしい。レストランの窓をチョロチョロ這いまわる虫がいる。いや、虫かと思ったら、イモリのコウタロウだ。 「お~い、コウタロウ、お前も気持ちが良いのか、駄目だぞ、こいつらを食べたら~、コウタロウも起きたばかりだが、腹が減っているのかもしれない。風でシダの葉が、大きく揺れた。この島は一気に亜熱帯になったようだ。今週は雨続きの上に、波も高い。と云う訳で魚の話ではなく、虫や爬虫類の話でした(気色悪いなんて言わないで~。次は美味しい魚の話でも。)パパズインのお問い合わせは04996-2-3888 メールパパズインの釣り情報