テーマ:今日聴いた音楽(73823)
カテゴリ:中国・韓国・アジア
ムンバイに着いてホテルにチェックインした時は、真っ暗で気がつかなかったが、朝起きてみると、そのホテルはスラム街の真ん中に建っていた。
カーテンを開けて窓から下をみると、そこはみわたすかぎりのバラック小屋やトタン屋根がは広がったスラム街だった。多分、あの中に歩いて入っていったら、二度と出てこれないか、そうでなくても大変な目に会うと思う。 まるで、アカデミー賞をとった映画の「スラムドック$ミリオネアー」のような世界かもしれない。 そして、その向こう側にはビルがあり、その先はもう海だ。海岸に打ち寄せる波も見える。 このホテルは最近、できたらしいので、経済成長するムンバイの街が外に外に拡張し再開発する途中にあり、もしかしたらあのスラム街に住む人たちも、いつかは追い出されて、この眼下に広がるスラムもいつかはビル街になっているのかもしれない。 でも、じゃあその時は、ここに住む人たちはどこにいくのだろうか。 中国のような強権は発動しないだろうから強制排除はせずに徐々に彼らの生活が改善するようにやってほしいものだが。 このホテル、バスタブに浸かったままで、外の景色が観られるのだが、ちょっとバスタブからスラム街を見下ろしたくないなあ、と思った。なんか、そんなことするのは悪趣味な気がする。ただ、これが天と地ほどの格差があるインドの社会の現実なんだろうけれども。 ムンバイは雨期に入っていると聞いていたが、空模様は今にも雨が降りそうでやだなぁ、と思いながらもクルマにのって取引先のオフィスに向かった。 ひさしぶりのムンバイの道。さすがにもう牛は歩いていなかったし、走っているクルマの量が桁違いに増えているし、日本車や韓国車も走っている。 でも、やっぱり道路の両脇には、そこに生活する路上生活者たちがいっぱいいたし、屋根も何もなく、路上で寝ているやせ細った人たちの姿はあいかわらずそこにあった。ぼろぼろの服というか布をまいて、ほとんど裸に近いひともいて路上に寝ていてる人たちがこんなにいるのを観るのは、久しぶりだった。 はじめて尋ねる取引先のオフィス。オフィスといってもぼろぼろのビル。むっとする暑さに、階段に群がる何をしているかわからない人たち。 でも、ビルのセキュリティは厳しく、一階のセキュリティがいるだけではなく、オフィスに入るにも、オフィスを出る時も、社員のICカードで電子ロックで開けないといけない。 入る時に必要なのはわかるが、出るときにも必要なのははぜか。 会議をしたコンファレンス・ルームから別の部屋に移動するときも、荷物や資料を残していったら、セキュリティのおじさんが、その部屋に今度は電子ロックではなく、鍵をした。 これって、何を盗むか分からないので社員を信用していないということか? オフィスでの会議が終わり、ショッピング・モールへ一緒に食事に行った。 ショッピングモール自体は、いまやアジアの大都市ならどこでも相当豪華なものができているが、ムンバイの場合、周辺に貧しい人たちいるなかに突然高級なショッピングモールが現れるところが違う。 さっきまで、ようやく目が慣れた貧しい人たちのいる場所と、中に入った時のショッピングモールの豪華さ、このギャップがショックでさえある。日本のショッピングモールよりよっぽど高級で、世界の高級ブランドがそろっているが、そこを歩くのはこぎれいな身なりをしたひとたち。サリー姿の女性も多いが、ジーンズや今風のおしゃれなファッションのひともいる。 たった1分の空間移動で、この格差が目の前に広がるのはやっぱりアジアの中でもインドだけかもしれない。 さて、この先はまたあとで話そう。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2010年06月15日 11時44分59秒
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