テーマ:映画館で観た映画(8360)
カテゴリ:音楽と映画・ドラマ・TV
『いま、会いにいきます』の原作者、市川拓司が書いた、もうひとつの純愛物語? それがこの映画を見に行った理由のひとつだ。 映画『いま、会いにいきます』という題名の意味が、映画の最後のほうでわかったその時の感動はとても忘れがたく、同じ原作者の書いた映画だから、きっといいに違いないと。 映画『いま、会いにいきます』で、共演した竹内結子と中村獅童は、その映画で恋愛感情が盛上がって、映画の余韻もそのままに出来ちゃった結婚するのだが、結局、いまはうまくいかず、破局。 映画やドラマで恋人や夫婦役をやるとたいていの役者は擬似恋愛のような感覚を持つようになるというから、竹内結子はあの時、結婚までつっぱしってはいけなかったなと思う。女優としてまさに輝いているその時に、一時的にせよスクリーンや画面から消えてなくなるのだから。 もっとも、彼女の場合は、子供を生んで復帰後もまだまだ輝いているみたいなのでよかったけれども。 話が横道にそれた。 『その時はかれによろしく』を観に行ったもうひとつの理由は、 ドラマ『プロポーズ大作戦』で、どうやら、ぼくは長澤まさみに恋をしてしまったような。。。。まあ、いい大人がどうしてって思われるかもしれないが。 映画のストーリーは3人の主人公を中心に描かれている。 ネタバレをしないように書くのはちょっと難しいが、出来るだけやってみよう。 水色のVWのミニバンで仕事で移動していると、智史(山田孝之)は、(誰かとの)子供の頃からの約束で、トラッシュという名前の水草屋(アクア・プランツ)の小さなお店を経営している。 そこに、見知らぬ女性がアルバイトをさせてくれと言ってやってくる。 トップモデルだった森川鈴音(長澤まさみ)だ。 彼女がモデルであることも知らない智史は、「バイトはもう見つかって、もうひとり雇う余裕はない」、というと、鈴音は、「住むところがないから、とにかくこのお店にいさせてくれという」 優柔不断というか、ねが優しくて断りきれない智史。 結局、お店の2階が住居スペースになっているアクアショップで、智史は2階、鈴音は1階のソファで寝泊りする奇妙な共同生活が始まる。 ところがある時、そのトップモデルの鈴音が、13年間会っていなかった、幼なじみの花梨(かりん)ちゃんであることが分かる。 どこまでも鈍感な智史。 花梨は、なにか事情があってモデルもやめて、雑誌の記事で偶然見つけた「アクアショップ、トラッシュ」の店長を智史がやっているのを見つけてわざわざ会いに来たのだ。 13年前、智史と花梨、そして高史(五十嵐祐司)の3人は、とても中のいい友達だった。 父が医者の智史は、学校に転校してきたばかりで、友だちもいないしなかなかまわりになじめない小学生だった。9歳の時である。 そんなときから、彼は池に生えている水草が好きで、ある時、廃車になったバスの中を改装して、そこで遊んでいた花梨と高史に出会った。 ストーリーが展開するにつれて、花梨は、生まれた時から両親の顔を知らない子供であること。高史は、父がいなくなったあと、母が自分を捨てて出て行ってしまったこと、そして自分が画家になってお金をかせげるようになれば、母は帰ってきてくれると信じている子供だった。 映画の中では、はっきりとは出てこないが、花梨と高史は、どこかの施設にあずけられていたのだと思う。 智史の夢は、「水草屋の店長」になること。 高史の夢は画家になること。 将来の夢はと聞かれた花梨は、「じゃあ、私は画家のモデルと水草屋の看板娘になる」と答えた。 家族のいない花梨のために、智史の両親は、お誕生会を開いてあげ、誕生日プレゼントもあげた。 そんな、家族ぐるみの付き合いの仲のいい幼なじみ3人だった。しかし、その輝かしい時も、智史の母親の病気がよくないので、大きな病院のあるところへ引越し、転校することになって終わってしまったのだ。 あれから13年。 実は、花梨は、ある病気でも自分が寿命がもうすぐなくなるのではないかと、うすうす感じている。 そして、13年ぶりに再会した智史の父、小日向文世にそのことを打ち明ける。 「死ぬのが怖い。でも智史には内緒にしていて」と。 そんな時、音信不通だった高史が交通事故にあい危篤である、という電話が高史ガールフレンドから智史にかかってきた。 3人がであったあの町で、高史は画家になる夢をみて、画材屋で働いていたのだ。 遠く、電車を乗り継いで、高史が危篤状態の病院にかけつけた智史と花梨。 高史のガールフレンドに最近の様子や事故のことを聞き、ひたすら高史がもう一度目を覚ませてくれと願う二人。 お見舞いを終えて、帰りの電車を待つふたり。 しかし花梨は、「私はここに残って高史が目を覚ますのを待つ」という。 13年前、智史と花梨がお別れした、まさに同じ小さな駅のプラットホームで、まさにあの時と同じ1両編成の電車。 花梨の難病のことを父から聞いた智史は、いそいでその町に戻る。 高史が、目をさましたのと引き換えに、今度は花梨が永遠とも思える眠りについてしまった。 一度眠ったら、二度とおきられない病気。 高史が目覚めた時のため、花梨が書いた文章があった。 そして、最後の文章は 「そのときは、彼によろしく」 つまり自分は、このまま永遠に眠りに付くだろう。 しかし、高史はきっと目をさます。目をさましたら、智史によろしく。 そういう文章だった。 眠ったまま、いっこうに起きる気配のない 花梨を見守る智史と高史。 ええ、もうこの映画終わっちゃうの? 『いま、会いにいきます』という題名の本当の意味が分かったのは、その映画の最後だった。だから、『そのときは、彼によろしく』も、この題名の意味がわかちゃったので、終わりということか? なんか、今日は映画を見ていて時間が立つのがはやいなあ。 なんで、長澤まさみは、いつも薄命な美人の役ばっかりなの? 今、と13年前のふたつの時間しかほとんど描かれないこの映画。 その13年間、それぞれはどんな人生だったの? ちょっと、このまま終わったら、この映画、ちょっとなんかステレオ・タイプの純愛物語じゃない。 ぼくは、そう思った。しかし智史は、観客のぼくと違ってあきらめなかった。 その日から、智史は、水色のVWのワゴンで、自分のお店のアクアショップと 花梨が眠る病院を行き来した。そうとうな距離があると思うのだが、彼はず~っと行き来した。そして、病室に、彼がつくった水草の鉢がどんどん増えていく。 高史はガールフレンドと結婚し、赤ちゃんが生まれた。 智史の父はその写真をみながら、「花梨ちゃんにも見せてあげたかったなぁ」と言う。 そういう父もだんだん年老いてきた。 そう、もう何年も時間が経過しているのだった。 それでも、智史はお店と花梨の眠る病院を往復し続ける。 「本当なら、そろそろ身を固めてお父さんを安心させてあげなきゃいけないのに」 「いいんだよ、智史。自分の思うとおりにやりなさい」 そして、奇跡は突然やってきた。。。。。かなぁ? これ以上は完全、ネタバレなので省略。 智史は、あるとても大切なものと引き換えに、べつの大切なものを得る。。。。かなぁ? そして、『そのときは彼によろしく』の言葉が、一部違って話される。 そう、その言葉こそが、この映画のほんとうの意味だったのだ・・・ろうか? すみません、ほとんどストーリーを書いてしまいました。 しかし、この映画、途中で終わらなくてよかった。 それじゃなきゃ、ちょっと陳腐な純愛ものになってしまっていたから。 この映画には、純愛はもちろん、友情、親子の愛、いろんなものが描かれている。 また、水草の水槽や、3人が遊んだ廃車のバスのまわりの緑と水辺。 映像がとっても綺麗なんだ。 小日向文世がまた、いい味だしているんだな。彼は本当に脇役が上手い。 長澤まさみは、『プロポーズ大作戦』のときとは、ちょっと違う。 でも、幼なじみへの一途な思いと、それを口に出せないところは一緒かも。 「やっぱり好きだと言えなかった。だって、彼の未来に、私はいないのだから」 優しいひとばかりが登場してくる。智史も、もうちょっと強くてもいいんじゃないか、現実だったら、ぼくは花梨に告白するけどな。 ふたりで、残された時間を大切にするだろう、などといろいろ考えてしまったが、映画の最後に、もっともっと大切なことをそっと、教えられたような気持ち。 エンディングは、柴咲コウの歌う「Prism」 柴咲コウ/プリズム プリズム 柴咲コウ/プリズム(CD) 柴咲コウ/プリズム 【ポイント2倍】プリズム/柴咲コウ[CD] ●柴咲コウ“プリズム”CD(2007/5/30) 【送料無料選択可!】プリズム / 柴咲コウ 【5/30発売 新作CD】柴咲コウ / プリズム<2007/5/30> なかなか、いい歌だ。プリズムは、この映画のなかで、ある象徴的なものとして使われている。 しかし、柴咲コウ、エンディングの歌なんか歌っている場合かよ。 女優の時代が移り変わっていく。 山口智子、江角マキコ、松嶋菜々子、米倉涼子、伊東美咲 なんか、背が高くてちょっといい女風の女優の時代が続いて、 そのあとを柴咲コウなんかが担っていくのかと思ったら、 いつもまにか、その世代を通りすぎで 長澤まさみ、沢尻 エリカ、蒼井優、上野樹里、宮崎あおい。。。。 と20歳前後の女優が大活躍。 それに、みんな結構演技が上手い。 どうする柴咲世代?? お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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見たよ見た!!この映画!
そうそう いま会いに行きますの意味が分かった時には そうか~~って思ったもんね。 だから 同じ作家さんだから面白いかもって思ったのも一緒^^ おいらは本を読んで どっぷり浸ってから見に行ったから 何回も泣いちゃった(*^_^*) 親子愛や 子供の頃の幸せ感って こんなにいい意味で引きずるんだな~って思ったもん。 原作も読んでみて! ちょっとづつ違うよ^^ (2007年07月02日 09時46分43秒)
かず1011さん、こんにちわ。
>見たよ見た!!この映画! かずさんも観たんですね♪ >そうそう いま会いに行きますの意味が分かった時には そうか~~って思ったもんね。 >だから 同じ作家さんだから面白いかもって思ったのも一緒^^ そうですよね、やっぱりじ~んと来るのかなって期待してみちゃいましたよね。 >おいらは本を読んで どっぷり浸ってから見に行ったから 何回も泣いちゃった(*^_^*) そうなんですか。やっぱり、さすが本好きのかずさんですね。 >親子愛や 子供の頃の幸せ感って こんなにいい意味で引きずるんだな~って思ったもん。 そうですね。子供の頃の幸せ感、って大事ですよね。 >原作も読んでみて! ちょっとづつ違うよ^^ はい、今度読んでみたいと思います。映画と少し内容が違うんですね☆ (2007年07月03日 00時42分47秒)
小雪さん、こんにちわ。
>最後の「どんでん返し?」がわくわくですね。 そうですね、ちょっと嬉しいどんでん返しですね。 >題名の本当の意味・・・ なんですよね。 そう・・・なんですよね(~~) >感動の「おち」、、、いいですよね♪ やっぱり、感動しちゃいますよね。僕は単純だから。でも、映画の途中から、ずっと涙声で鼻をぐすぐすしているひとがいましたよ。映画館で。 男性だか女性だか、ちょっとわかりませんでしたけれども。いわゆる、泣きっぱなし、というんでしょうか。 (2007年07月03日 00時45分48秒)
ご訪問&TBありがとうございます。
で、あおいちゃん世代ですが、加藤ローサを忘れないであげてください。 私は、いつも蒼井優を忘れますが・・・ (2007年07月05日 18時49分59秒)
バラサ☆バラサさん、こんいちわ。
>ご訪問&TBありがとうございます。 こちらこそ、コメントありがとうございます。 >で、あおいちゃん世代ですが、加藤ローサを忘れないであげてください。 >私は、いつも蒼井優を忘れますが・・・ 加藤ローサは、可愛いですね。 佐川急便のCF「e collect」「あれも、これも」っていうの好きです。だけど残念ながら、まだ彼女の主演映画を観たことがないのです。 今度、見てみますね☆ (2007年07月12日 19時46分04秒)
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