うらしまたろう。
私が、覚えている絵本の中の浦島太郎は腰みの姿だった。髪も、なんとなくぼさぼさで魚籠を下げて、釣竿を持ってカメに乗っている。そんな姿だった。今まで色々な浦島太郎を見てきたけれどたいてい同じような腰みの姿だった。乙姫様に会った後は腰みのを取っていたような気もするけれどそれでもやっぱりなんとなく垢抜けない格好をしていたような記憶がある。だから、浮世絵の歌川国芳作の浦島太郎を見た時には立派過ぎてなんとなく、違和感を覚えた。先日、日本の物語絵巻の展覧会に行ったら朝倉重賢の浦島太郎の絵巻物があった。その絵巻物の浦島太郎にはなんとなくどころか、非常に激しく違和感を覚えた。朝倉重賢作、浦島太郎(17世紀後半~18世紀初め)◆ デリの風景の日記(←クリック)も更新しました。