霞む東京スカイツリー
数日前、久しぶりに東京の下町での仕事。例によって江東区の猿江橋の上からスカイツリーを見る。入梅とあってツリーの上部は雲に覆われていた。珍しいので、慌てて鞄からコンデジを取り出すが、時すでに遅く雲は流れて行ってしまった。中央の川は大横川。江戸時代に造られた運河である。手前が下流で大河隅田川につながっている。江戸城へ物資を運ぶために造られたのだろうが、湿地帯であったこの地方の水はけの作用もあったのであろう。両岸にある桜はいつしか緑濃い葉を茂らせるようになっていた。スカイツリーは現在でもすぐには登れず、入り口で番号札を貰い指定された時間まで直下にあるソラマチでぶらぶらしたり、食事をしたりして待つようである。大体2時間待ちとか。今の時期、霧の間から現れる東京の街並みを上から眺めるのも良いかもしれない。私もかってエンパイア・ステートビルに登ったことがある。下から吹き上げる強烈な風にあおられながら、ちぎれ雲が流れその間から見たニューヨークの街並みがとても神秘的だったのを想い出す。