[鹿児島LOVE]の記事一覧 | 　　　元局アナがススム道　　　　　　　　　　　　　～アナウンサーからライターまで～

カルチャーショック

鹿児島生まれの鹿児島育ち。父親譲りか、酒を飲んでも顔色変えず、記憶もなくしたことはない・・・・。とはいえ、ものすごく酒に強いかといえば、実はそうでもないのだけど。でも、局アナ時代、入社当時から、ビールよりも焼酎党。上京してからも、焼酎の銘柄にうるさい女で通っている。さてさて本題。先日、記者のお仕事の帰り、社長のおごりで　某有名ホテルでランチ。その帰り、レジ横に"幻の焼酎"が並んでいた。一升瓶がずらり！その中に光り輝く【魔王】どん『ほぉ～～！コレ、高いんですよ～「森伊蔵」「佐藤」と並んで人気の幻の焼酎なんです。』なんて力説していたら、社長が「お土産に買う？」と聞く。ひえ～「いいんですかぁ～～」ナンテありがたくお受けし、同僚たちもそれにならって　「魔王」を所望。しかし、なんとな～～く気がひける。で、いくらよ！鹿児島だって　抱き合わせでしか売ってなかったりするんだぞ。いそいそとお店の人が袋に入れてくれる横にすすすっと擦り寄り、「実際のところ、おいくらですか？こちらでは・・」聞いてしまいました。(社長よゴメン）はい（ニコリを笑いながらその人は言いました）「58000円です。」はい？１本？ハイいっぽん、ごまん・・・はっせん・・・えん？！？？『社長～～～～～～～～～～！　いりません！結構です。断って下さい～～～～！』叫んだのは言うまでもありません。そんな五万八千円もする一升瓶なんて、持って帰るのもおそろしい。飲めるもんじゃありません。なによりのカルチャーショック。ちょうど、その時、社長も、レジで　「１７万なんちゃら～円デス(３本分）」と言われ、目が大きくなった瞬間でございました。鹿児島人(元？）ともあろうものがあまりに、世間知らずでございました_(._.)_ランチで飲んだ美味しいワインや日本酒でのほろ酔い加減も一気に醒めた私たち。私は「魔王」の価値を知らなさ過ぎました。(反省・・・）

◇◆ソーメンは回るのさ～～！◆◇

鹿児島県人(元も含む）はもちろん！知ってる人は知ってるんでしょうか？そうめん流しといえば、回っているものであると鹿児島県・指宿市開聞にある『唐仙峡』。ここが、回転式そうめん流し器発祥の地峡谷の静かな場所にあり、こんこんと湧き出す清らかな水。円卓上にドーナツ型？の水槽のようなものがが設置してあり、その中を水がぐるぐる回っていて、その水流にそうめんを流してそれをすくって食べる。夏は冷房なしで涼しく、おいしいソーメンを食べられるんで、夏休みなどに祖父の家に行くときが楽しみだったことを思い出す。　水流だけでくるくる回るそうめん流し器に食べる分だけソーメンを入れ、関東人にはちょいと甘いつゆで食べる。食べる部屋の周りにはニジマスが泳ぎ、ホントはいけないけど（！）チョコッと食べかけのソーメンや焼き魚の端っこをあげると、パクッと食べてくれるのが嬉しくて･･･（コラコラ）。そんな指宿市営唐船峡そうめん流しに、“左手ではしを持つ人にも無理なく楽しめる台”がお目見えしたんだと。ウエディングケーキ型の上下二槽式。それぞれ回転を別にすることができ、客に右利き、左利きの人が交じっていても、一緒に使えるんだそうだ。ん？想像してみよう！右手で箸をもち、水の中に箸を立てると、左回りに回ってくるソーメンが箸にひっかかり、取りやすい！ってことは？左利きの人は、手が逆に曲がらないと苦しかったのね･･･まだ試作段階らしく台数も少ないが、今後は増やして行く予定だとか。すごいぞ！唐仙峡！！ソーメンは夏のものとは限りません！現に唐仙峡は１年中混んでるし･･･。でも、今回の試作は、春の観光シーズンをにらんでのことでしょうが･･･。素敵なネーミングや宣伝をすれば、もっとみんな食いつくのに･･･。コピーライターの端くれはそう思っちゃったりするんですが。ま。そこが、ココのいいところ♪あぁ･･･食べたくなってきたよ～～～

◇◆やっぱり地元が好き！◆◇

鹿児島に里帰り（！）してきたと話したら、「どうだった？灰は？」と、聞かれましてね･･･。一瞬『へ？！』あぁ～～～、鹿児島っていうと、どうしてもこのイメージなんだなぁと改めて感じたのでした。確かに、桜島は活火山。噴火も爆発もします。でも、最近はずいぶんとおとなしくなりました。私が入社した頃は、ホントすごくて。噴火の日記？をつけてたぐらいです。毎日の天気予報でも、「今日の桜島の噴火回数」を放送していたぐらいですから。鹿児島の天気予報には、桜島上空の風向き予報　があるというので有名です。明日はどの方向に風が吹くかで、火山灰がどっちに降るか、流れてくるかが予測できるわけです。でもね、毎日テレビで見るようなあんな火山灰が降るわけじゃないの～！確かに、細かい火山灰はコンタクトを入れている目に入るとものすごく痛いです。確かに、細かい火山灰が洗濯物につくと大変です。確かに、細かい火山灰はサッシの中にも入ってきて、少々ざらッとします。雨の中でも傘をささない男子高校生も、火山灰が降る日は確かに傘をさします。でもね、毎日、降ってるわけじゃないんです。まだ鹿児島にいる頃、東京での結婚式に同期と出る機会がありました。新郎の友人から、「へぇ～～～、よくあんな灰が降るところなんて住めるね！」と言われ、同期と２人でカチンッ！と来たことがあります。同期は強かった！『あなた！鹿児島に来たことあるんですか？』と聞けば、「イヤ･･･。」『じゃ、分からないですよね？』とピシャリ！鹿児島市内の銭湯は温泉だってだけでも驚かれることも多いけれど、美味しいものがいっぱいあって、人も温かくて。霧島・指宿・種子島・屋久島・与論島・・・やっぱり私は鹿児島が好きです。ベランダから小さな富士山が見えますが、私はやっぱり桜島の方が好きだなぁっと思うことが多々。南国鹿児島は、結構寒いんです。雪は珍しくないし。お隣・宮崎は、確かに温暖ですけどね。行ったことのない場所を知る手立ては、テレビや書物しかありません。どこの場所であろうとも、北国だろうと南国だろうと雪が降るから、火山灰が降るから、暑いから、寒いから。そんな理由で、「大変な場所」って思われるのは納得いかないんですよね。便利な東京ではあるけれど、東京に住むことが、住んでることが　偉い！ってことは決してありません！ムキになっちゃって・・・って感じですが、地元を愛する心って大切だと思うんです。運良く私は地元の局アナになり、地元のよさをたくさん知ることができました。もっともっとこの良さを知って欲しいっと思って仕事をしてきました。今離れてみて、違う目線で、違う場所から、地元の良さをアピールできたらっと思う今日この頃です。