元局アナがススム道　　　　　　　　　　　　　～アナウンサーからライターまで～　

[観劇（カンゲキ)日記] カテゴリの記事

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• Ｍ！と音二郎　幸せ日記

  なんとも、贅沢な…なんとも、もったいない…この１週間で、２つの舞台を観てしまいました。そして、どっちもホントに良かった。あたし・・・って　しあわせもの・・・・だわ。・・・・・と思うのでした。「君の趣味はいいよね。観たければいつでも観られるだもの。チケットさえあれば」釣りが趣味の人にそう言われたことがあります。「えぇ～釣りの方がいいよ～いつでもできるんだもん」と、言い返したものの、彼は言います。「釣りたくても、釣りに行けない　行っても　釣れると限らない。　釣りたい魚にも　時期や場所があるんだぞ」あ～～～そうでしたか。でもね、舞台だっていつも観たいものがソコにあるわけじゃありません。必ずその注目舞台を観られるわけじゃありません。とはいえ、まぁ・・・時間とお金さえあれば、がんばれば観られないこともないので、よくよく考えると、釣りよりはいい趣味なのかなぁ・・と思うこともある今日この頃です。帝国劇場での「モーツァルト！」ミュージカル界のプリンスと呼ばれる（！）　井上芳雄主演。それに、市村正親、山口祐一郎　というミュージカルの大御所が脇役を固め、アンサンブルの１人まで気持ちいいい舞台でした。いつかは子供は親離れをするものよ・・・と独り立ちを薦める男爵夫人に、元宝塚トップの　香寿たつき。これが、素晴らしかった。所作も見事ならば、歌声はピカイチ。包容力のある、聴くだけで涙が出てくるようなやさしい歌。全身　鳥肌がたちました。５年前にこの初演を観たときには感じなかった　この舞台の良さ。演出もこなれ、井上芳雄くんも成長し、そして男爵夫人の歌声。これが、最高の舞台となったキモでしょう。一方、ぜ～～～～んぜん毛色が違う、大衆演劇、明治の演劇人川上音二郎とその妻川上貞奴を主人公にした三谷幸喜書き下ろし新作銀座・シアタークリエ　こけら落し公演「恐れを知らぬ川上音二郎一座」これも、見事でした。息をもつかせぬスピード感あふれる舞台運びも見事なら、ユースケ・サンタマリア、常盤貴子、戸田恵子、堺雅人堺正章、浅野和之、今井朋彦、堀内敬子、阿南健治、小林隆もうもう・・・三谷作品に欠かせない人たちプラスおみごとな舞台人の皆さんが、それぞれに光る舞台。誰一人欠けても絶対成り立たない舞台。実話でもある、音二郎一座のボストン公演の模様を面白おかしくあっという間の３時間。「ヴェニスの商人」もあれじゃなぁ…“スチャラカポコポコ”ってセリフあり？それもこれも、彼らだから。笑い転げさせていただきました。う～～ん。舞台というものは、その時間だけは別世界に連れていってくれる魅力的なもの舞台というものは、感動・笑いを存分に味あわせてくれるもの。なんだか、忙しい、忙しいってばたばたしている生活の中でふと、人間の本来の心を取り戻してくれるもの・・・ちょっと大げさかな？そんなものだと思います。感情移入できない人もいて、苦手な人もいる。それもそれでいい。嫌いなものを無理して観ることも無理やり感動させられるのも困るでしょうし。私はやっぱり、ミュージカルもストレートプレイも好き。今年もあと少し。贅沢な気持ちにさせてもらい、ちょいと別世界にも行かせてもらったのでここらで、あとひと踏ん張り、がんばるとしましょうか。そんな気持ちにさせてくれる・・・芝居はやっぱいい。今日は独りよがり・・・な日記でございました。

  2007年12月06日

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  明日まで！「鳥獣人物戯画絵巻」

  カエルとうさぎが相撲をとったり、弓をひいたり、はたまたダイビングをするうさぎに、見物するきつねや猫…動物たちが人間さながらに遊びを繰り広げる…戯画。　　HPより抜粋（ちなみに後期に展示）国宝『鳥獣人物戯画絵巻』を展示する「鳥獣戯画がやってきた！」が現在、東京・ミッドタウンにあるサントリー美術館で開催中。ど～してもこの展覧会が気になり、早々に前売り券を買い求めた私。今回の展覧会は、全貌を見せるということで、前後期にわたって展示している。その前期が、26日（月）まで。うさぎにカエルにサルにきつね・・・と、擬人画が有名な鳥獣人物戯画絵巻だけれど、実は、これ、甲・乙・丙・丁の四巻からなっているんですね。上に紹介した　カエルやうさぎたちの楽しげな様子は、平安時代に描かれた　「甲巻」のもの。甲は動物たちの表情が愛らしく、思わず微笑んでしまうものばかりだけれど、乙巻になると、馬や牛、トリなどが動物らしく描かれています。また丙巻（平安～鎌倉）だと、人間が登場し、さまざまな遊びに興じる様子が、しかし（鎌倉時代に描かれた）丁巻は人間は人間でもタッチがまるで違うんです。　HPより抜粋（丁巻・前期より）実際は　四巻が当初からセットだったわけじゃなく、さまざまな改変を経て現在の姿になっているらしいんですけどね。筆者も定かじゃないし、謎が多いところも興味深いところです。（その筆者の謎にも迫った展示もありましたっけ）この「甲乙丙丁」四巻の前半部が展示してあるのが、26日までの前期。そして展示替えおこなわれ、後期は28日（水）から12月16日（日）までとなっています。前回、洋画を「音声ガイド」付きで鑑賞し、大失敗した思い出があるワタシですが、今回も、思い切って、「音声ガイド」を借りてみました。やっぱり、いつでも観られるものじゃないだけに、観るべきものは観ておきたい！と思ったから。いや～～！正解でした。ほらほら、カエルがこんな顔をしている・・・とか、甲巻で動物で描かれていた構成が、丁巻では人間で描かれているとか、読経をあげている法師の声が、線で表現されているのは、今のマンガ・アニメ文化の源流となっている・・・とか、なかなか　説明されてこそ楽しめることもいっぱい。ほか、この国宝の絵巻をもとに、現代に受け継がれてきた戯画画法を知ることができたりと、面白かったですね。。。1時間ちょっと、すっかり虜になってしまいました。筆の線で描きだされる　日本絵画史の一大傑作。明日は無理でも、28日からの後期だけでも十分楽しめると思います。一番上に紹介した　カエルの気合のポーズは、後期に展示されるそうですから。日本の古美術の世界に触れるのも、いいですよ・・・。詳しくはこちら・・・でも。開館記念特別展　鳥獣戯画がやってきた！ 

  2007年11月25日

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• 舞台の真ん中に立つ・・・彼女

  舞台の真ん中に立つ　という経験はなかなかできるものではない。特に、国際フォーラムのステージなんて、そうそう立てるものではない。舞台というものは、ひとりだけでできるものではなく、出演者も裏方も（もちろん観客も）、みんなで仕上げるものだと思う。どんなにひとりの力が素晴らしくても、それを支える周りがいなければ、協力がなければ、何も始まらないわけで…。４か月で孤児になり、あちこちで貰われ、子守として使われ孤児院へ。そして、１１歳でマリラとマシュウ兄妹のもとに引き取られてからのお話。ご存じ、ルーシー・モンゴメリの名作「赤毛のアン」。国連クラシックライブ協会の２００７　生命のコンサート音楽劇「赤毛のアン」が、９月２９日・３０日　東京・国際フォーラムＣホールで上演された。元劇団四季の浜畑賢吉さん、元宝塚月組のトップスター、ベルばらの初代オスカル　榛名由梨さん元タカラジェンヌでこれから大注目のミュージカル女優　岡本茜さんと、早々たるメンバーが名を連ねる中、このミュージカルは、一般からの参加者でもなりたっている。このミュージカルを初めて観たのは３年前？ぐらいだろうか。そして去年は、司会（裏マイク）で参加していた。２日間で４回公演。その４回をすべて、袖から観た。そして、今回は観客席から。毎年　曲も増え、演出も若干変わり、もちろん主役もかわる。それぞれに味があり、舞台の完成度も高まっている。変わらないのは、主人公アンは、子供・少女・大人　と３人で演じるということ。もちろんその友人たちも３パターン。去年裏側を少しのぞいているからか、幕が上がった瞬間、あの練習のハードさがよみがえってきた。これだけの人数でひとつの舞台を作り上げるってどんなに大変であったかと。恒例のアンダンスをみんなが踊っている姿を見るだけで熱いものがこみ上げてきた。さて、２回目の公演で主役アンの少女時代を演じていた女の子…は、ワタシもよく知るバレエ大好きな高３の女の子。一緒に観劇に行ったり、彼女のバレエ公演を観に行ったりと、そこそこ知り合いの間柄。その彼女が、舞台の真ん中に立って、演技をし、歌を歌ってる姿を観たとき本気で涙が出てきた。数日前のブログに、ちょっとだけ不安な気持ちが書かれていた。主役は、みんなをまとめる責任があると。バレエ以外では初舞台の彼女にとって、たぶんそれは非常に重荷に違いない。自分のことでも精一杯なのに、他人のことまで気に掛けるなんて・・・。でも本番の舞台の上の彼女は一生懸命だった。ドジでちゃめっけたっぷりの等身大のアンを堂々と演じていた。あぁ…あの子がねぇ…。なんだか、親にもなった気持ちで舞台を見つめる私。輝いていた…。ちゃんと舞台の真ん中で。彼女はこの舞台で何を感じただろう。この舞台が終わったあと、彼女はどんな夢に向かって歩むのだろう。今度会うとき、彼女はどんな成長を見せてくれるのだろう。この経験はきっと彼女をもっともっと大きくさせてくれたに違いない…。他の出演者と比べることもしただろう。いろいろな人から助言や指導を受けただろう。悔しい思いもしただろう。何より、真ん中でスポットライトを浴びた感動はどうだったのだろう。舞台が終わったあとの彼女の顔は達成感の笑顔であふれていた。なんだか元気をもらった…パワーをもらった…そんな気がした。

  2007年09月30日

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• 「ロマンス」で大人の舞台を感じる

  つい先日、俳優を観に行くのか、作品を観に行くのか・・・とブツブツ申し上げた者でございますが・・・。本日、ミュージカル界の貴公子（←いいのか？この言い方で）井上芳雄くん目当てで、舞台を観てまいりました・・・・。なんて。ホントは、キャスト全員・そして井上＆栗山ペアとくれば、観に行かないわけにいかなかったんですけどね。（・・・とはいえ、井上くんの話はのちほど書くといたしますが）さすがでございました。井上ひさし作　　栗山民也演出　「ロマンス」出演は、大竹しのぶ・松たか子・段田安則・生瀬勝久・木場勝己・・・・と芳雄くん。この6人。メンバーを見るだけでも、この舞台はすごそうだ・・・と思えるはず。「桜の園」「三人姉妹」「かもめ」などなど・・・ときけば、そう！チェーホフこのチェーホフの生涯を、4人の男性陣が　少年・青年・壮年・晩年と演じ次ぎ、そのまわりの女性たちを2人の女性陣が。そして、そのほかのあれこれを6人で演じていきます。さすが、井上舞台。観客の年齢層が・・・・・・・・・　　　高い。そして、男性人口が・・・・・・・　　結構高い。芳雄ファンと思える女子高生数人が　浮く浮く・・・。２階の端っこからの観劇なれど、舞台全体を観ることもでき、息づかいも十分伝わりました。きっと、女子高生も芳雄くんじゃなくて、舞台そのものに釘づけになったはず！ネタばれになるのでアレコレは書きませんが、いや・・・・みなさま　魅せてくれました。芸達者な方たちの間といい、そのリズムに、芝居心に・・・私は、何度でもこの舞台を観たいと思いました。さすがは大竹しのぶ・・・　ホント　この人すごい。松たか子・・・やっぱうまいのよね。うん。段田さんだって、生瀬さんだって、木場さんだってホント、何をやらせても、どんな場面でも　すっとその中に私を引き込ませる。もちろん、芳雄くんも、十分　その中で頑張ってました。さすがは歌の名手・・・、でも、上手だけじゃない感情の部分もちゃんと感じさせてくれました。いいなぁ～～～～　こういう　質の高い舞台。実は、チェーホフ　　私　苦手でした。だって・・難しいんだもん。　（←訂正！難しいだろうと思ってあまり観てません・・・の誤り）ちょっと気になりました。やっぱり・・・舞台っていいもんですね・・・。こまつ座＆シス・カンパニー公演　「ロマンス」世田谷パブリックシアター　　９月３０日（日）まで※ちなみに、こまつ座サイトで紹介されているあらすじと、ど～も違う気がするのがワタシだけ？これって・・・やっぱり、もしかして、　井上ひさしならでは？！

  2007年08月08日

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  俳優をみたいのか、舞台をみたいのか・・・(お気に召すままより）

  何度も観に行けば、役者たちがどこから登場するかを知っている。誰かから聞けば、　役者たちがどこを通るか知っている。だからといって、その俳優だけを見て、目で追いつつけ、その俳優だけを評価するのはいかがなものだろうか。蜷川幸雄演出　シェイクスピア【お気に召すまま】２００４年の作品が、今、東京・渋谷のBunkamura シアターコクーン　で再演されている。チケットは即完売。毎日、毎公演　２階・３階に立ち見が出るほどのプレミア公演。なぜにこんなに人気があるのか？！それは、シェイクスピア作品の中でもわかりやすい喜劇だから。それは、蜷川幸雄が演出している舞台だから。そして、なんといっても、主演が　成宮寛貴、小栗旬　という今をときめく超！人気俳優たちだから。特に、この公演は、オールメール・シリーズ　といって、登場人物すべてを男性俳優で演じる演出スタイル。「お気に召すまま」の主人公・ロザリンドを　その成宮くんが演じてるわけで、ドレスを着、かつらをつけ、女性の言葉をしゃべる。パンツ姿(男装）になっても、走り姿や怖がる姿は女性そのもの。ま、それだけでも、観る楽しみもある。笑いはそういうところからも出ているのは事実だし。でも、思う。できれば、せっかくシェイクスピアの舞台を観にきたんだったら、しっかりと、その舞台の中に入り込んでほしい・・・と。ロザリンドを演じている成宮くんじゃなくて、ロザリンド自身を、オーランドーを演じている小栗旬くんじゃなくて、オーランドー自身をしっかりと観てほしい。蜷川演出は特に、１階客席を使うことが多い。そこで語り合うこともあれば、走り回ることもある。舞台の袖にひっこむよりも、１階席横のお客用の扉から出入りすることも多い。だから、みんな見ている。通路を通る成宮君の顔を。また、小栗くんが通ったときに偶然目があったと喜ぶ女性もいる。違うんだよなぁ。なんだか、２階席から観ていて、ちょっと悲しくなった。そりゃ、私だって、キャストを知って、チケットを手配することは多い。あのキャストが出るのなら、絶対観たい！って思うことは多い。でも、作品をしっかりと観ることは忘れない。涙し、笑い、感動することが一番大切なのだから。実際、なかなか劇場をいっぱいにする舞台は少なくなっていて、東京宝塚か、蜷川舞台か　三谷舞台か・・・いい作品でも、アイドルが出てないとなかなか売れないという話も聞く。実際、チケット代も高いし・・・。でも、いい作品で、いい演技をしていたなら、「あぁ　いいものをみた」という至福のひとときを過ごすことができるのではないだろうか。実は、そんなプレミアチケットながら、この公演、２度目の観劇。２度観ると、セリフの深さも、全体のバランスも、ひとりひとりの思いも感じることができた。森に住む羊飼いの言葉が深い。　　　「俺は正真正銘の働き者だ。　　　　食うもんは自分で稼ぐ、着るもんは自分で手に入れる、　　　　人の恨みは買わねえ、誰の幸せだってうらやましいとは思わねえ、　　　　他人の喜びは俺の喜びだ、自分の不幸は甘んじて受け入れる、　　　　俺の一番の自慢は、雌牛が草を食い子羊が乳を吸うのを見ることだ」        　　　　　　－セリフより抜粋ー人間界から離れた森は、俗悪なものから無縁でいられる場所・・・ほかにも、　　　　　「生れつきか、勉強がたりねえか、　　　　　　どっちにしろ知恵が身につかないやつは、　　　　　　そいつを温室育ちのせいにする・・・さもなきゃ～」なんて言葉も。いい舞台をみ、いい感動を得る。いい舞台をみ、心から入り込めば、新しい発見を知る。私が観劇を趣味としているのは、この感覚をいつも味あわせてくれるから。是非とも、俳優を見に行かないでほしい。作品をしっかり観てほしい。心からの願いだ。。。追記。ただ・・・　どんな理由であれ、これを観たことで、「あぁ～～舞台って面白いんだぁ～！」って思ってくれるなら、それはいいのかな。。。ワタシ・・なにさま・・・ですかね。　　ブツブツ＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊

  2007年07月19日

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• ♪オールメール♪蜷川演出【恋の骨折り損】

  なぜに、女性に見えてしまうのだろう･･･あの・・・姜暢雄が、王女？！？！？！でも、ちゃんと女性に見えるんです。オカマっぽくないし、おしとやかなお上品なお姫様に見えるんです。（ただ、もしや声をつぶしちゃったかな？他の俳優さんに比べると若干・・・）全て男性（オールメール）が演じる彩の国シェイクスピア･シリーズ第17弾【恋の骨折り損】　観てまいりました。またまた　蜷川(幸雄）演出にやられました・・・。蜷川舞台に初出演の　北村一輝。テレビと同じく、ちょいっとカエル系(失礼！）のしゃべり方ですが、怪しく、色っぽい王様を。驚いたのは、須賀貴匡。テレビや映画の人ってイメージだったんですが、なかなかの声量に、見栄えの良さ。恥ずかしそうに、顔を真っ赤にするところなんて、まぁ～～～素敵じゃありませんか。ほか、おなじみの高橋洋は相変わらず膨大なセリフもお見事だし、本物の女性のごとくおしとやかな月川悠貴、愛嬌たっぷりの内田滋窪塚俊介・中村友也と、テレビでもおなじみな面々も会場全体を練り歩きつつ、賑やかに、華やかに、シェイクスピアならではの言葉遊びがいっぱい。舞台の柳も効果的に使い、床はフカフカの絨毯？！そしてなんといっても・・・・（コレ、ネタバレ？！？！でしょうかねぇ・・・・）ラップ♪がぁ～～～！いい！！いい！！そしてなぜに、ソコでヒゲダンス？！どうして、藤井びんサンのお顔を見るたびに笑いがこみ上げてくるの？前回のオールメールの「間違いの喜劇」(小栗旬ちゃんとか出てました）も結構笑ったんですが、今回は、7列目のお席ということもあり、ホントに、男って、女って・・・みたいないざこざ含め、堪能いたしました。結構、空席があったのが気になりました。往復約３時間半がなければ、何度も通いたいぐらいなんですけど・・・お話については、こちら　でもどうぞ。「学問のために、３年間、粗食(断食）と、１日３時間の睡眠と、女性に近づかず、恋をしないこと」でも、彼らは恋をしてしまった・・・・・さいたま藝術劇場では、今月３１日まで。大阪・名古屋・北九州　と公演は続きます。１月の「コリオレイナス」とは真逆な喜劇。よかったですよ！ラップでのりのり～～～！なシェイクピアを是非！

  2007年03月22日

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• ☆ミュージカルのよさを「タイタニック」で

  もしも、今、乗っている船が沈没することが分かり、救命ボートが数隻しかなかったら。。。どうするだろう。そのとき、私が一等船客だったら、(堂々と乗り込める？）三等船客だったら、(諦める？）設計士だったら？通信士だったら？この船をもつ社長だったら･･･そして、船長だったら・・・・・・・。例えば金持ちの御婦人で、堂々と優先される立場だったとして我先に、当たり前に救命ボートに乗れるものだろうか。それが、もし、夫は残ると言ったとしたら。乗れないと死を確信したあと、落ち着いて思い出話なんてできるものなんだろうか。もしも、見張り番や、航海士や、ボイラー士、通信士だったら･･･彼らのように、自分の仕事を全うすることができるだろうか。もしもバンドマンだったら、彼らのように、船が沈むそのギリギリまで乗客たちの心を和ませるために、演奏し続けることができるだろうか。ダメだと分かった瞬間、「自分がボートに乗れないはずはない」と、あっさり救命ボートに乗り込むオーナーの気持ちを非難できるだろうか。「タイタニックinミュージカル」を観てきた。1912年のこの出来事を、1997年にミュジカル化。その年　トニー賞　５部門を受賞した。今回は日本人メンバーによる公演（～2月4日。東京フォーラム）実は、恥ずかしながら、デカプリオの映画版は観ていない。だから、比べることは出来ない。ただ、『だいぶ・・違う』らしい。「登場人物が違う」「航海士はピストルで乗客の混乱を収めたが、殺したりはしてない」とか･･･。（見てないのだからこれ以上はどなたかにお任せします。）スケールは映画にはかなわない。でも、どの登場人物に感情移入するか、それで、このミュージカルの見方がそれぞれ違うのも面白いところだろう。ベテランの俳優さんたちが名を連ね、つづられる悲劇のストーリー。一応！設計士のアンドリュースが主人公。これが、SOPHIAのボーカル　松岡充が務める。最後に、彼はこの船を沈める原因を作ったのは自分だと責める。責めまくる。圧巻なのは、船長の宝田明。大澄賢也扮する社長の指示によって、速度をあげ、危険な航路を選び・・悲劇を呼ぶ。でも、彼は立派だった。その大きな包容力が、宝田さんからみなぎっていた。ともに死を選ぶことを決意した一等船客の夫婦。彼らのデュエットは涙を誘う。こんな夫婦でありたい・・・そう願うしかなかった。それぞれの思いを乗せて、船は沈む。映画を観た人も、観ていない人も　しっかり浸れる作品。もちろん、登場人物が多く、場面転換も早い。(舞台は船の上だけだけど）そして、装置も映画にはかなわない。でも、セリフや映像でつづられるだけじゃないミュージカルのよさがここにはあると思う。歌で伝わる悲しみもある。事故で亡くなった人々へのレクイエム･･･　「タイタニックinミュージカル」　　　観てよかった・・・。役者については　mixi　で触れています。チャンスがあれば・・

  2007年01月28日

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• 大竹しのぶはやっぱりスゴイ

  猟奇的な事件が起こる昨今で、いいのか？！こんなミュージカル･･･一人ランチは出来ないけれど、一人観劇はぜ～んぜん平気！な、ワタシ。でも、これは、ひとりで観に行かなくてよかったかもしれません。市村正親＆大竹しのぶ　主演　　　そして宮本亜門　演出　『スウィーニー・トッド』それは、18世紀、ロンドンに実在したと言われている一人の理髪師の、哀しい復讐の物語。（mixiでも触れてます。）実は、この作品、公演があるのは知ってたんですけどね、“観なくていいかなぁ～～”って思ってたんです。だって、怖そうだし、だって、大竹しのぶが歌うらしいし･･･と。(ごめんなさいm(__)m）でも、やっぱり、さすがな人でした。大竹しのぶ　　　･･･歌は・・・それは不安があります。でもでも！それを、“いいんじゃないの？”と思わせるパワーに負けました。上手いだけがいいんじゃない。ラヴェット夫人は彼女じゃなきゃダメでした。きっと。特に、『あるパイ』を思いついた瞬間の、表情！お見事でした。スウィーニー＠市村＆ラヴェット夫人＠大竹の、様々なパイを歌いつづるシーンは圧巻。モノスゴイ内容なのに、痛快なんです。市村さんは、言うことありません。だって、スウィーニーそのものなんですから。ソニンと城田優もなかなかのミュージカル俳優ぶりでした。娘＆若者の純粋でそれでいて一生懸命さが十分溢れていました。ソニンの小鳥のさえずりのようなビブラートも城田優の必死な青年の叫びも、このミュージカルには必要でした。確かに。しかし、パイといえば、シェイクスピアの「タイタス･アンドロニカス」。怖さといえば、「タイタス・・」の方がコワイかな？ただ、その工程が「スウィーニー・・」は残酷です。容赦ないのもいかがなものか。アレ、1階の前列で観ると　ものすごい衝撃なんじゃないだろうか。最後の最後の悲劇は、物語を知らなかった私には結構ショックでした。何かある！とは思ってましたけど。キムラ緑子も、オーラを消して臨んだ武田真治も、81年の初演時には、城田優のアンソニーを演じた　立川三貴に、憎めないけど、やっぱり悪の齊藤尭も、個性派キャストがそれぞれの味で　魅せてくれました。メインテーマ曲が頭から離れません。観に行ってよかった。そう思えた作品です。新たな発見、新たな感動、新たな衝撃をもらってきましたよ。日生劇場では、1月29日まで。その後は、松本・名古屋・大坂・北九州の地方公演あり。ティム・バートン＆ジョニー・デップで映画化もあるとか。決して、一人では観られない・・・だろうなぁ・・・。

  2007年01月27日

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• ☆数えました20段！蜷川演出の新作

  会ってきました！唐沢コリオちゃん。(勝手に略すなっ）彩の国さいたま芸術劇場の人気企画　蜷川幸雄演出シェイクスピア・シリーズ　第16弾　『コリオレイナス』。シェイクスピアが最後に書いたこの悲劇。・・・ワタシ的には、マザコン････コリオちゃん♪ってところでしょうか。コラコラ！主演・唐沢寿明。坊主･･･頭･･･でござんした。おまけに、浦和レッズ・三都主アレサンドロごとく、1本フ～ンと線が入ってる。えっと、剃ってるって言うんでしょうか。そんな唐沢くんも格好いいぞ！　（そして小顔がより強調されてます！）でもなぁ、コイツ（コリオちゃん）は、戦いではいい仕事するんだけど、ど～しても市民に好かれない。素直じゃないし、おべっかが使えない。民衆に対する態度が悪い。『社会人というものはだなぁ～～！（｀‐´≠）凸』と説教したくなるぐらい。貴族なんです。根っからの。だから憎まれちゃう。しかし、舞台は20段の階段がそびえ立ってるだけ。そこを、だだだだ～～～～ぁっと降りてきては、どどどどど～～～っと上る。時々誰かが転がり落ち･･･そう･･･だけど、決められた人しか落ちない。ワタシ、前から2番目で見ておりました。初めてでした。こんなお席で拝見いたしますの。でも、首が痛かったなぁ。階段の上で繰り広げられる　戦いや言い争いや嘆き・・おまけに、いっちばん上の襖絵が変わることで場面転換するので、そこも見逃せないし。ほとばしる汗と　ものすごいツバ･･･の嵐を見つつ、ハラから出ている野太い声、そして、機関銃のような膨大なセリフの数、迫力は一番後ろだって感じるぐらいなものを、こんなところで浴びちゃいました。全身で。母を描いたシェイクスピアの作品は珍しい。だからこそ！白石加代子　が光る。この母だからこそ、あの唐沢コリオレイナスがいるのだ。しかしこの作品は現代にも通じるものがある。あの民衆の言い分もそう。コロコロ意見は変わるし、みんなと一緒じゃないと怖いし、すぐ影響されちゃうし、腰抜けばかりだけど集まると政治を動かしちゃうし。勝村政信さんも良かった。この声、好きだなぁ。テレビでは必ず“デカイ声の持ち主”になってるけど、舞台では、唐沢くんも敵わない。前回観た『タイタス･アンドロニカス』ですっかりファンになった吉田鋼太郎もやっぱりいい。大人なのよ。この人。※ ちなみに、『タイタス～』については、過去のブログを。蜷川さんの群集演出、今回も激しいです。衣装も面白い！なぜに日本刀？なぜに打掛？なぜに・・・コート･･･？なぜに座布団？！彩の国さいたま芸術劇場での公演は　2月8日まで。前の方じゃなくても大丈夫！（ただ、遠いと小顔＠唐沢くんが見えないかも････ってことないか）mixiでも触れました。

  2007年01月25日

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• マリーアントワネットのミュージカル

  歌でつづられるミュージカルを毛嫌いする人は多いけれど、やっぱりその世界に入ってしまえば、感動というものは大いにあるはず。「オペラ座の怪人」・「シカゴ」・「RENT」と次々ミュージカルが映画化されているのには、作品そのものの良さがちゃんとあるから。是非、あの感覚味わって欲しい。ただ、初心者は、後ろでもいいから！是非！1階で観ることをお薦めします。さて。「パンがなければお菓子を食べればいいのに･･･」というセリフでも知られる　フランス王妃　マリー･アントワネット。 そのミュージカルを観てきた。 実は、「パンが無ければ･･」のセリフは アントワネット自身ではなく、そのとりまきの一人が言ったものらしいという話を先日聞いたばかりだったのだが、今回のミュージカルでも確かに　とりまきが、 「パンがなければケーキを食べればいいのに～」と言ってましたね。ただし、市民の貧困に苦しむ様子を知ろうとしていなかったアントワネットは同罪ですけど。 なんてことが気になりつつ･･･ 宝塚の「ベルサイユのばら」ではなく、本格ミュージカルとなっているこの演目。原作は、遠藤周作『王妃　マリーアントワネット』。う～む。 さすがに　あの原作を３時間半のミュージカルにするのには若干無理があったか。。 あまりに、キャストが豪華すぎたか。 やっぱり・・・　残念ながら日本発のミュージカルだからか・・・ ･･･私の席が２階の４番目と後ろだったせいもあるのか。 もう一歩！というのが私の感想でしょうか。 とはいえ、最後はやっぱり涙しちゃうんですけどね。やっぱり、マリー･アントワネットはかわいそうなのよ。この時代に、その歳で、王妃になってしまったばっかりに。。アントワネットの涼風真世さんもよかった。 同じMAというイニシャルながら、貧しい民衆のひとり・・・マグリット･アルノーの笹本玲奈ちゃんもよかった。 ご贔屓！！！井上芳雄君　フェルセンも、出番がもう少し多くして欲しかったという希望はあるけれど(笑)、やっぱり彼の声は好きだなぁ。。。 錬金術士カリオストロに山口祐一郎オルレアン公に高嶋政宏ほか、そうそうたるメンバーなのだが、でも、全体的に、途中途中が端折りすぎ。 たぶん。 でも、歌でつづる豪華なミュージカルであったことは間違いない。 １階で観れば、また違うかもしれない。 ギロチンの演出も１階で観れば、もっと効果的だったかもしれない。 とにかく、２階の後ろは、初めて観るらしい高校生たちでうるさいし、気になる場所で、おばさんたちはしゃべるし。 う～～む、日本の観劇マナー向上ともっと質のいいミュージカルをみんなもっと観ようよ！と声を大にしていいたい。。。 と思うのでした。

  2006年11月24日

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